最近どういうわけか、今ものすごい勢いで物理学にハマっているみたいです。自分でもおかしい。夜中に急に目が覚めて必死でマッハの論文を読んだりしている自分に気付く私。マッハって結局マッハゴーゴーゴーのマッハではあるんですけど、私がいま読んでいるのは音速の話ではなく、結局「絶対空間」というものを否定するもので、私はそういうふうに論理で説明されてそれが正しそうな気がしても、スンナリと理解しようとしていない自分の基本の基幹の部分にイライラしちゃいました。分かる、と思いながら、でもやっぱり分からないよ！！！ていう感じでしょうか。
でも結局のところ天動説を真剣に信じていた人が、急に地動説を聞いてどうしていいか分からないというレベルなんだと思います。え？空じゃなくてあたしが動いてるの？うそーん！というレベルなんでしょうか。いや、地動説はフツーに理解できるんですが、時間や空間は変動的であって光だけが不動だと言われても、うそーん！という感じなんです。まだアトムの時代には遠いなぁ、私。
昔、遊びで「インド人の黒んぼ」というのがありましたが（それはのちほど、差別用語ということで「だるまさんがころんだ」という名前の遊びに変わったらしい）、まぁとにかく私が子供のときはインド人だったわけです。実はみんな知っている遊びだとは思うんですが、ひとり鬼を決め、そのコが木に顔をおしつけ、後ろにいるみんなを見ないようにしながら「いんどぉーじんのぉーくーろんぼ！」とさけびます。うしろにいるみんなは鬼になったコが木に向かっている間になんとか動いたり走ったりして鬼に近付きます。鬼が「ぼ！」と叫ぶと同時にぱっと後ろを振り向くわけなんですが、その瞬間、全員静止しなきゃいけないわけですね。その時にちょっとでも動いているコがいたらそのコは捕まえられ、どういうわけか鬼の小指と小指をつないで捕虜となります。そうこうしている間にほかのコ達はその捕虜を放してあげるためにその小指と小指のチェーンを手刀チョップで切って走って逃げ（その瞬間ほかのみんなも鬼から逃げる）、それに気付いた鬼は「とまれ！」と叫びます。そして何歩進むか忘れちゃったけど、鬼が何歩か進んで一番近くの人にタッチし、タッチされた人が次の鬼になる、という子供にしてはわりと複雑な遊びなんですね。あーなんか説明が長い上にこの遊びを知らない人がこれを理解できたか分からない。
で、何がいいたかったかというと、マッハ、アインシュタイン、ハイゼンベルグ、と読んでいて不確定原理にまで辿り着いたんですが、その素粒子がミクロの世界ではインド人の黒んぼ状態だ！と思ったわけです。つまり、ミクロの世界で素粒子を観測するためには当たり前すぎてどうしようもない話なんですが、ミクロな顕微鏡が必要なワケですね。で、そのものすごく小さなものを観測するためには光をあてなければならない。でも素粒子のまわりには電子がクルクルと回っていてそのゆらぎをかもしだしていて、絶えまなく位置を変えたり動きを変えたりしているわけなんですが、それに光をあてるとピタっと静止する。つまり光を当てられた瞬間、インド人の黒んぼなワケです。だからはっきりいって人間には観測不可能というワケです。動いてるのは分かる、でも光を当てた瞬間に「えー知らないよー？動いてないよー？」という感じで動きをとめちゃう電子ちゃんたち。私がそんな研究してたらイライラして逆切れするな、多分。
素粒子のゆらぎって話だと、人間も素粒子がゆらいで存在しているらしいですよ。その仮説によると。で、どうしてこんなに安定しているかというとその素粒子学によると「確率」が高いかららしいです。つまり「存在率」が高い。人間の体の素粒子がぱっぱっぱっぱっと瞬間的にゆらいでいても、消滅するには量子学でいうと、確率的に100000000000000000000000000000000（１０の３０乗）年かかる計算になるらしいです。なんじゃそりゃ。という感じ。さっっぱりわからん。
ところでマリナースは８連勝中だし、マイケルシューマッハも３勝目をあげたことだし、私も応援するばかりではなくて、しかもこんなシロウト物理学にうつつを抜かすばかりではなくてちゃんと自分の研究をすすめなくてはいけません。今、Dr. Prochaskaの”Changing for Good”という本を読みはじめたところ。といってもまだ１ページ目を今日ひらいたばかりですが。今トイレに置いているCause Celebという本とまくらの下に転がっているBaroque-a-novaというKevin Chongの本のほうがずっとずっと面白くてChanging for Goodのページがなかなかめくれません。勉強と思うからいけないのかも。