好きな言葉

さっきちょっと思ったんですけど、よく、自己紹介とか、卒業文集などに、「好きな言葉」とか「尊敬する人」などを書く機会がありますよね?あれって何なんでしょうね。つい最近、ある人の自己紹介をWeb上で見ていて、思わず吹き出してしまいました。たとえば、ピアノを一生懸命やっている人がショパンを尊敬している、と書いていても特に違和感はありませんけれどねぇ。私が見た人のは、「尊敬する人」以外は、いかにも、今どきの若い女の子が書きそうな事で(例えば、趣味は料理だとか、好きな俳優は今どきの俳優さんだとか)、尊敬する人のところに、「モンテスキュー」と「バスコダガマ」って書いてありました!

もちろんどちらも、尊敬すべき人なのかもなんですけれど、あまりに意外で、目を疑ったので。バカにしている、とかそういう意味じゃなくて、何と言えばいいか、うーん、なんとも言えないですけれど、私はこういうのには違和感があります。でも果たして自分はどうか、と考えてみると、結構自分の中には「好きな言葉」とか「尊敬する人の名前」とかが、一つといわず、いくつもあって、へぇ!と思ってしまいました。そういうのって、実は「ワタシこの言葉好きなんだよね」と伝えたくなるものなのかもしれません。結局そういうのって自己満足なんでしょうね。また、この人はこんな言葉が好きなのか、という風に知ることは、その人の人となりを知るいいキッカケでもあるのかもしれません。

ちなみに私が好きな言葉というのは今思い付くのは、「炯眼」という言葉でしょうか。確か太宰治とかそういったメジャーな作家さんがよく使う言葉だったので(もしかしたら国語の教科書とかに載っていたかも)、中学生くらいのときに辞書を引いてみて調べた記憶がありますが、素直に「いい言葉だなぁ」と思いました。漢字のつくりをぱっと見た感じだと、いろはかるたの、「天井をのぞく」という絵を思い浮かべてしまうような熟語ですが意味を知ってからは、「炯眼な人」といわれるような人になりたい、と真剣に思いましたね。大人になった今は、そんな無謀なことは思いませんが。

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