プロセスを学ぶ

金曜日になりました。こちらは3月31日ですが、日本はどうやらエイプリルフールみたいで、いろんなサイトが楽しいエイプリルフールをやっていて楽しいですね!面白かったのは、ふふふさんという方がやってらっしゃる、ふふふPalmというPalm関連の情報サイト。今日を過ぎたらもう違う構成になっていると思うので、リンクはしませんけれど、「やふふ」とかいって、まるでヤフーのページでした。わたしも一瞬、あれ、ヤフーにきちゃった、と真剣に思ったほど。そしてMacお宝鑑定団という、Mac系のニュースサイトは、なんだかちょこっとだけダサい、PCお宝鑑定団というのになってました。ニュース内容まで、PC関連になっていてびっくり!これをやるのにどれくらい時間をかけたことでしょう。


今日は前々から書いていたとおり、試験でした。あまりわたしは日記に大学時代のクラスの様子と大学院に入ってからのクラスの様子を比べたようなことを書いていませんが、今日はそれを書いてみますね。だって、試験が一番違うと思うから。まず、一夜漬けはまず無理です(ということは大学時代の試験は一夜漬け可能だったということ?)。あと、「正解を書く」ということがそこまで大事ではないということ。大事なのは「解答」ではなく「解答にいきつくまでの考え、プロセスなどをちゃんと説明できる」という部分なのですね。よく考えたらこれは当たり前のことなんですけれどね。
世界的にいっても、博士課程で(わたしは修士です、念のため)クラスを受けなければならない、という大学システムがあるのはかなり少ないと思いますが、アメリカはそのひとつ。クラスを受けて、受動的な情報の収集の機会を得ます。でも、興味があるかどうか分からない、という分野を学ぶにはこのスタイルが実は一番いいのかも、と思ってしまいます。興味があるかないか分からない時点で、能動的に動くのはちょっと難しいから。
なにはともあれ、こういった受動的なシステムの中で、こうして試験を受けたりすると、新しい発見がたくさんあります。正解を書くのももちろん大切だけれど、その理由、なぜ正解なのか、例外はあるのか、などなど書くことの方が重要視されるので、こちらも自然に日々のクラスの中で、一生懸命になってそういうアーティクルを探したりします。今日試験だったスポーツ栄養学のクラスは、月曜日、水曜日、金曜日、と週に3回あるのですが、先生はだいたい、月曜日に20コくらい、それぞれ10ページ弱(リファレンスを入れて)の最新のアーティクルをクラスに持ってきます。先生もまだあんまりちゃんと読んでいないものも結構あります。生徒は今のところ8人なので、ひとり2、3コくらいを10分くらいで読んで、ひとつづつ、みんなにどんなアーティクルだったか、著者は何を発見したか、どういうフィールドでその研究は応用できるのか、などなど思い付く限りのことを話します。他の生徒から「サブジェクトは何人くらい?」とか「平均体重は?」とか「24-hour Recallはやってあるの?」とか、基本的なことではあるけれど、結構バラエティにとんだ質問がばんばん飛んでくるし、そのアーティクルの内容が試験に出たりすることもあるのでみんな必死です。責任重大。他の人が説明しているアーティクルについては、必死でノートをとります。水曜日に、そのトピックについてクラスで話し合って、分からない部分は先生に聞いたり、先生のでっかい本を読ませてもらったりしてなんとか結論を出します。そして、金曜日には先生が考えてくれるアクティビティをやったり、自分が見つけて来たアーティクルを紹介したり、という感じのLazyDay Fridayになります。
もちろん、すべてのクラスがこういうわけではないです。ちゃんと席について先生が講議をしてそれをノートにとって、というタイプのクラスもあるし、ラボにこもって試験薬をビーカーに入れて、というようなクラスもあります。でも、どれにも共通しているのがどの先生も、だいたい、「プロセスを学ぶ」というところに重きをおいている、ということと、基本的なことは説明しないけれど、基本情報はいつもすぐ見ることができるようにしてくれているということ。「大学院生なのだから知っていて当たり前」とは思っていても、「疑問があったら基本に戻ろう!」という姿勢はくずさない、というところでしょうか。こういうところが、大学時代のクラスの雰囲気とは大きく違うなぁ、と思ってしまいました。
さて、話はガラリと変わって、今日はいろいろなモノが届きました。ネット上で購入したバッグとソフトウェア。DVD(The Sixth SenseとLife is Beautiful)も届きました。月曜日には、くだんのZip Driveも届きます。今、IBMのコマーシャルで、IBMのラップトップが届くという状況をうつしたコマーシャルをやっているのですが、あの気持ち、痛いほど分かりますねぇ。簡単に説明しますね。まず、黒髪をぴしっとひっつめた、黒ぶちのメガネの真面目そうなキャリアウーマンがオフィスの床に膝をついて、どうやらその日に届いたらしい、大きめのダンボールを開けています。開け方がとっても豪快で、そのダンボールはもう2度と使えないのではないか、と思ってしまうような乱暴さ。中にはさらに箱が入っていて、それを発泡スチロールの小さいツブツブが覆っています。彼女はその箱をまた豪快に取り出すので、そのツブツブがオフィスの床にぱーっと散乱するんですね。そしてその箱をまたバリっと開けると、落ち着いた感じの黒い、そして薄いノートブックが出てくるというわけ。すぐに近くにあったカウチに座って、その名の通り、膝の上でそのラップトップを起動して、嬉しそうな彼女の顔がアップになって、IBMというロゴが出る、というコマーシャルです。あの、乱暴に箱を開けて、とにかく急いで中を見る、という気持ち、わたしにもかなりあります。今日届いた荷物も、もう箱はベリベリと開けてしまって、一瞬で部屋が汚くなりました。IBMではあるけれど、あのコマーシャルは結構お気に入りですね。
月曜日にセミナーが迫ってきたので、今週末もあまりゆっくりはできませんが、少なくとも試験が終わったので、ちょっとゆっくりしながら、DVDでも見て楽しみたいと思います。

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