新聞を読んで考えたこと

14日は、Ozawa-kenのスコアだけを更新して謎の日記を書いていました。ごめんなさい。実は、ここ数日試験のためにバカみたいに勉強していました。勉強以外にやったのが、食べることと、仕事と、Ozawa-kenだけだったのでした。でもそのわりには報われないExamでちょっと悲しいですけれども。まぁ、とりあえずは頑張りましたけれどね。


ところで、私はうちの家族に頼んで、私の研究に少しでも関する新聞記事があったらスクラップしてね、と頼んでいるのですが、その新聞記事と「臨床栄養」という栄養士用の雑誌などが昨日届きました(お母さんありがとう!)そしてそれに加えて、PostPetグッズのモモちゃんクリップと、キーホルダー式でクリアブルーのポストイットケースまで付いてきました。本当に嬉しかったです。で、新聞記事ですが、母は研究に関するものの他にも、私が興味を持つであろう記事を切り抜いて送ってくれるんですが(マックのことだったり、地質学のことだったり、遺伝子のことだったり、料理のことだったりいろいろ)今回、その中で面白いものがあったので紹介しますね。
これは2月3日の朝日新聞からだと思うんですけれど、「科学をよむ」というコラムで、名古屋大学の池内教授(宇宙物理学)という方が書いてらっしゃいます。主に、2000年問題がなげかけたことについて考える、という内容なのですが、まぁ、内容は興味深いものの、こう書くと失礼ですが「ありきたり」という感じがするものです(もちろん共感するところはたくさんあります)。でも私が気に入ったのは、このコラムの中の引用文で、こうなっています。
「米国の古生物学者で、科学随筆で知られるスティーブンJグールドは、「むだ、ずさん、重複、不適合、奇抜」こそが生命の進化と多様性を可能にしたと述べている。私たちは、なんとこの言葉から遠く離れてしまったことだろう。」
アメリカで生活していると、大きいことであれ小さいことであれ、「合理化」されたシステムの存在に驚き、感心することが多々あります。「あら、これは便利だわ」とか「日本もこうなったらいいのに」とか思うこともたくさん。そしてそれは時間がかかることはあっても、後々日本でも利用されるようになったりします。それを考えながらコラムを読んで、世の中から「むだ」なことや「不適合」なことが減って「便利」なのは「今」を生きている私達だけなんだなぁ、と思ってしまいました。長い目でみると、それは確実に種の多様性を失っていくことなのかもしれません。かといってそれに対してどうすることもできないけれど。自分勝手かもしれないけれど、やっぱり便利な世の中は楽しいし、いいです。ただ、ぼんやりと考えるのは、ちょっと大袈裟ですけれど、地球の一生というものを大きく半分に分けて考えた時、私達がいるのは前半ではなく後半だということ。
昔読んだTIMEに、車の事故の方が飛行機の事故に比べて頻繁に起こるのに、人々が飛行機の事故の方をより恐れるのは、「そのとき自分が何の対応もできないでじっとしているしかできないから(You cannot do anything about it)」だと書いてあったことを思い出しました。どんなにこの池内先生やグールドさんが「むだ」とか「ずさん」が種の多様性を広げた、と強く言っても、この時代の私達にはそれに対して何もできないですよね。そしてそう考えたら急に「何もできない」ということが少し恐くなってきてしまった、というわけでした。
さて気分を変えて、次の記事。しゃっくりについて。うちの母も、4ヶ月前にあんなに大変なことがあったにも関わらず、昔のお気楽ママに戻ったみたいでうれしいです。こんな記事をわざわざ国際便で。。。しかも、赤いボールペンで傍線まで引いて、コメントまで書いてありました。内容はしゃっくりのとめかたのところ。
瀧先生『30〜60秒間息をこらえる、冷水で顔や耳を刺激する、目をまぶたの上から強く押す、などがありますが、絶対という方法はないようです。わたしのところではしゃっくりに合わせて水を飲むことを勧めています(ここに母は傍線を引いて、「右にかたむいて!」と書いています。。。右に首を傾けて水を飲むしゃっくりのとめ方はうちの母はここ15年以上言い続けている方法。結構ききます。)。水を口に含んでおき、しゃっくりが出そうになったらゴクッと飲み込みます。』
だそうです。私個人から言わせてもらうと、やっぱり最初の「息をこらえる」というやつが私には向いていますね。英語でしゃっくりのことはヒックアップといいますが、アメリカ人はだいたい、飲み物でとめています。プルリング付きの飲み物で、飲み口を反対に向けて、ちょっと勢い良く後ろに反り返りながら飲み干す、というやりかたをするひとを今までに3回みました。私が、「しゃっくりをとめようとするアメリカ人」というものを見たのも3回なので、これまでのところ100%の確率でこの方法は使われています。御参考までに。
今週のラボはQuick Breadsといって、手早くできるマフィンやスコーン、チョコレートケーキなどについてでした。私は非常に大事な試験を抱えていて、ラボもいつもよりちょっと心ここにあらずな感じになってしまって反省しています。ちょっと体調も悪かったし。でもみんなクイズは意外とちゃんと出来ていたみたいでした。良かった。私がせっせと作っているスタディガイドも、「スタディガイドちょうだい」と言ってくる生徒が多くなってきてちょっとは役に立っているかも、と嬉しい気持ちです。
Aさんは明日が試験だそうです。しかも2コあるらしい。最近地質学の教授から、グレーディング(採点)の仕事を頻繁にもらうようになってそれも忙しそうですが、今回はちょっと出世して試験の採点もまかされるらしい(今まではクイズばっかりでした)。大変そうだけど、今週末にちょっと遊ぶ予定を入れているのでそれまで是非頑張って欲しいと思っています。私も頑張ろう!来週の月曜日はPresident Dayといって学校はお休みですが、お休みなのは学生だけなんですよね。先生もスタッフも働く日なので、私もミーティングなどは普通にあります。だから遊ぶわけにはいかないけれど、まぁ、仕方がないでしょう。契約だから。それではまた。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *