音楽と匂いの関係

明日が祝日なので、今日はゆっくりとこうして日記を続けることができています。このまま11月の皆勤賞を狙おうかな。
さて、今までに何度か書いたと思いますが、この学期は全部で7クラスとっているのですが、ひとつを除いて全部自分の専門のクラスなんですね。それで、そのひとつというのは音楽のクラスなんですが、ジャズの歴史をやるクラスなんです。この学期から先生が変わって、ものすごく厳しくなったせいで、初めの試験が終わった直後にたくさんの人がクラスをドロップしてしまったし、私も「なんでここまで音楽ごときに必死にならないといけないの?」という気持ちになっていましたが、最近私もいろいろと考えるようになってきました。


ジャズって、結構いろんなところで流れているし、いつも「何となく」聴いていますよね?とくにちょっとした飲み屋さんなんかではよくバックミュージックとして流れてますし、しかも、最近はスウィングがまたブームになったのもあって、ダンスも一緒にリバイバルムードです。それで、最近それが、誰の曲かとか、いつの時代のものか、とかディキシーランドなのかスウィングなのか、クールジャズなのかビーバップなのか、ビッグバンドなのかとか、ものすごくいろいろ分かるようになってきたんです。クラスでは人の名前の暗記ばっかりで、「どうせ忘れちゃうのにな」なんて思って勉強してましたが、意外や意外、結構覚えているものです。
これは有名すぎてジャズって何?というヒトでも知っているかと思いますけれど、ルイスアームストロングのワンダフルワールドとか、ジャズを勉強してから聴くと、感動の種類が少し変わってきます。ビリーホリデーや、チャーリーパーカーとか、「名前は知っていてもどんな曲をやっていたか確かではない」という類いのジャズミュージシャンたちのこともしっかり分かってきたし。ジャズは歴史がそこまで深くないので(1920年代からですよね?)時代背景もそこまで自分と程遠いものではないのも分かりやすい部分のひとつだと思います。
ルイスアームストロングのワンダフルワールドですが、今、アメリカでは鼻炎系の薬の宣伝に使われています。歌詞のサビは御存じの通り、「木々は緑色で、花は赤、空は青いし、なんて素晴らしい世界なんだろう」というようなフレーズなんですが、それが流れたあとに、鼻炎やアレルギ−系のヒトにとっては、ワンダフルとは言い難い、という文字が現れてその薬の宣伝になっています。まあちょっとあの歌と鼻炎をセットにするのは悲しい気がしますけれど。
でも音楽ってやっぱりスゴいですね。私は実はオペラが好きで、友達に変人と思われたくないばかりにこっそり隠れてCDを買っていた高校時代のことを、どこかでオペラ系の音楽を聴くたびに思い出します(一番のお気に入りはオテロでした。カレーラスがやっていたヤツで、裏切った奥様が死ぬときのソプラノで、イタリア語なんてさっぱり知らないくせに涙してましたね)。音楽って、結構なにかとセットで覚えるものですね。私の5感はちょっとヘンなのかもしれませんが、「音楽をきく」ー>「その当時のことを思い出す」ー>「ふと当時の何かの匂いを感じる」という連鎖反応がおきてしまいます。ふと制服の匂いがしたり、学校の近くにあったお好み焼きやさんの匂いがしたり、バイクのオイルの匂いがしたり。本当に不思議です。
まあ、オペラとかジャズとかちょっとキレイ系すぎますけれど、最近では私は全くくだらないことに、エアロスミスにかなり感動しましたね。極端ですけど。「クレイジー」のときから、「めちゃめちゃだけれど、好き」なんてひそかに思っていましたが、この前のアーマゲドンの主題歌のI don’t wanna miss a thingなんてホントにいいですね。ロックですね!泣けますね!。「エアロスミスなんて!」なんて思っていた私、反省しました。
あ、そうそう、昨日書くのを忘れましたが、昨日がこの冬の初雪でした。朝10時頃にパラついていましたね。プルマンはどんどん寒くなっています。何でも今年はかなり寒くなるらしいです。日本に無事辿り着けばいいですけれど。おしゃべりがすぎましたね。それではまた。

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