アメリカの大学での成績と留学成功の秘訣について

昨日の天気がウソのような寒い1日でした。ダウンジャケット着ている黒人のカワイイ女の子とかいましたよ。ホント、衣替えは不必要というよりは、やらないほうがいい、といった感じですね。
さて、今日はとても嬉しいコトがありましたね。それは、ホスキンス先生が、ファイナル(期末試験)を、テイクホーム(持ち帰り)にしたことです。おもわず、クラスで騒いでしまいました。まあ、テイクホームになると、平均点が高くなりがちだし、ちょっと宿題なんかとは比べ物にならない程の量が出されるので、手放しで喜ぶわけにはいきませんけれど、私は今回、ルイス先生のクラスとシュルツ先生のクラスで結構苦しんでいるので、同じ週に期末試験がないだけ、プレッシャーが少なくて嬉しいのでした。


今平均点と書いて思い出しましたが、アメリカの大学に通ってみていつも思うのは、「自分との戦い」という場面に非常に多く出くわすなあ、ということです。自分が他の生徒と比べてどのくらいの位置にいるかを確認するという意味合いで、生徒たちはもちろん、「平均点」というものを気にしますが、結局は平均点は自分の成績には殆ど関係ありません。「絶対評価」というものを重視しているわけですね。クラスのみんなが70点台を取ってしまうと、みんな成績はCなんです。そして、そのクラスを教えている先生の教え方が悪いのでは?ということになります。
また、クラスのみんなが95点以上を取ると、みんなAです。先生は、教え方が上手、という結果にもなりますね。ちなみに、Aをとるにはだいたい、95から97点が必要です。A-は90から92です。88になるとB+で、Bは82から85くらい。それ以下はC+、C、70を切るとDになり、65を切るとF、つまりフェイルですね。結構きびしいでしょう?コンスタントに勉強して、満点は取らなくてもよいので、大コケしないことがAを取るポイントです。大コケすると、カバーがつらくなりますから。私にとって、宿題系は大きな点取りモノです。ペーパーが割に得意なので、試験でちょっと失敗してもそれでどうにかカバーする、という方法を取っています。
頑張って勉強してAをとりつづける、ということがいかに良いことかというと、とりあえず、スカラーシップ(奨学金)がもらえて、ウマクいくと全く授業料を払わなくてもいい、という状態にも成りえます。成績がいいと、そのクラスの先生と仲良くなれて、コネクションができ、キャンパス内で仕事をしたい時に先生とコンタクトを取ってコネで何か探してもらうことができます。TA(ティーチングアシスタント)にならせてもらうと、時給10ドル以上で週20時間は働かせてくれるし、ちゃんとしたオフィスをあてがってくれるし、しかも、授業料がタダになったり半分になったりさえします。
留学生の中には、親の援助で「ご遊学」といった状態になっている方が少なくないのですが、やっぱりどうにかして最低でも自分にできる限りの努力はやらないとダメだなあ、といつも考えています。全部成績がCでも、一応卒業はできるのですが、そういうのはやっぱり努力が足りないと思います。だって、ちょっと頑張れば、Bは大丈夫な教科ばかりなんですよ。ものすごく頑張れば、Aだって大丈夫なハズ。私も頑張らないと。
あと、最近気になるのは、コミュニティカレッジでの留学生。ちょっと辛口になりますけど、やっぱりコミュニティカレッジのレベルは明らかに日本の短大以下かもしれない、と思います。私だって、2、3のコミュニティカレッジしか知らないので、こんな風に全部をまとめて言い切るのは良くないし、コミュニティに現在通っている、あるいは通ったことがある、はたまた通おうとしている人の反感を買ってしまうかもしれませんね。ですけど、やっぱりレベルは高いとは言い難いところばかりを見てきました。
日本で4年生大学を卒業した方、短大を卒業した方に、コミュニティに通う意義があるのかなあ?とタマに思います。「留学」をしたい、というのなら、まあそれもあるかもしれませんね。「なんだか外国の大学に通っているという雰囲気を味わってみたいわ」といったレベルの望みは叶うかもしれません。でも、私が見てきた、「ダメな留学生」という雰囲気の人達は、偏見かもしれませんがコミュニティカレッジの生徒ばかりでした。勉強なんて、ちょこちょこっとすればいい、といったコミュニティばかりだもん。あとは遊ぶだけでしょう?お金持ちなご両親のお金を使って、キレイな車を買って、2週間も休みがあればすぐに航空券を買って日本に帰国。アメリカ人に、「日本人はカネモチだけどカラッポだな」と思われてしまうのも仕方がないな、と悲しくなってしまいます。
まあ、人生ひとそれぞれですね。お金があれば、使えばいいことですね。うんうん。別に真面目ぶらなくても、アメリカでの学生生活を楽しむ、というのもアリですよね。4年生大学への編入のタメに、GPAを上げようとしてコミュニティに通っている真面目な学生さんもいるのは確かですし。留学資金に限りがあって、2年くらいしか留学できないから、といった理由でコミュニティを選ぶのももっともだと思うし。結局は、私がいいたいのは、「ちゃらちゃらしている学生」がダメだ、ということだけですね。コミュニティカレッジに通っているから、ではなく。
もしこれを読んでくださっている方で留学を何となく考えている方がいらっしゃったら、私なりの、成功の秘訣(というほど大げさではないですけど)を書いてみますね。それは、「目的をはっきりさせてから渡米する」ことです。英語を学びたいのか(どのくらいまで、例えば日常会話くらいか、論文を書ける程度か)、4年生大学を卒業したいのか、大学院に行ってディグリーを取りたいのか、アメリカ人のお友達が欲しいのか、などなど。「経験をふやす」という理由では足りないと思います。もっと具体的に「どんな経験をふやしたいのか」ということに焦点をさだめないと、留学生活をどこで終わりにしたらいいのか困ることになります。
小学1年生ではないですけど、「アメリカ人のお友達を100人つくる!」という目的だったら、100人できたら満足して日本に帰ることができるでしょう?「大学を卒業する!」ということだったら、卒業してしまえば、その留学は成功です。自分で成功基準というのを設けてから、渡米すると、自分がやった留学がはたして自分のモノになったかどうかが分かることになりそう。一番危険なのが、「なんとなく、違うことをやりたかった」という理由。自分がやった留学が失敗したのか成功したのか自分でも分からないままになってしまうと思います。
熱くなってしまいましたが、目的のない留学生を最近よく見かけるのでふとこのことについて書きたくなってしまったのでした。かわいそうですよ。うちの大学に付属の英語学校はレベルが高いので、みんな途中でちょっとイヤになってしまうことがあるんですね。となると、目的がないヒト自分を省みるのではなく、人のせいにして、「自分が選んだこの学校は、選び間違えたのでは?」と考えるようになって、違う学校へと移っていきます。カリフォルニアとかマイアミとか、楽しい場所に移っていきがちですね。そして、レベルがそこまで高くない語学学校でなまぬるい生活を送って、大学編入もできないまま2年、3年たって、そして何も達成しないまま帰国です。お金と時間をドブに捨てたようなものになってしまいます。本人はそういうふうに思ってないかもしれないし、これは私から見ただけの感想なので本質的には成功した留学になっている可能性ももちろんありますけれど。
これについては反対の意見もあると思います。これは私の私的な意見ですから。物事にはいろいろな側面があるだろうし、私が勉強不足で見えていない部分があるのかもしれませんね。なんだか一生懸命に書きましたが、まとめようがなくなってきたので、この辺りで小さくなって終わろうと思います。えへへ。それでは。

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