Tokyo

さて、四月ですね。トキが経つのはホントにはやいですねえ。でもね、プルマンは、冬に逆戻りといった感じになってきました。ハッキリ言って寒いのですが、ちょっとヤセがまんして薄着しています。まわりを見渡すと、みんなフリースを着ていたり、ダウンジャケットを着ていたり。やっぱりアメリカって「四季」という感覚がないんだな、と思ってしまいました。冬でも、暖かいとTシャツを着てしまうし、夏でも寒かったらジャケットを着てしまう、といった感じでしょうか。
それにしても、夏の間、プルマンにいてサマーセッションを取れるだけとろう、と決めたものの、バイトを新たに何か見つけようかな、なんて考え始めて自分を追い込みはじめてしまいました。候補はいくつかあるのですが、うーむ。座っていられるバイトがいいなあ。って贅沢か。今やっているコンピューターラボみたいなバイトをもうひとつくらい見つけたいものです。


でも結局は留学生は移民法によって、1週間に20時間しか働けないのでそれもつらいし。たくさんバイトしすぎて勉強がおろそかになるのは本末転倒、というのもあるし。悩みどころです。単に、インタビューが面倒っていうのもある。
今の学期は、5月の第1週くらいで終わります。サマーセッションは、今学期が終わるやいなや、はじまるので、休憩はほとんどナシ。バイトも、夏の学生さんが来るので、しばらく続きます。かせぎどき。全ての夏のセッションは7月いっぱいで終わるハズ。だから、次の学期が始まる、8月の末まで、約3週間が、私の夏休みとなります。
まだ、春らしくもなっていないのに、夏休みの話をするなんてヘンだと思われるかもしれませんが、アメリカ人にとって、「夏休み」というのは5月からですからね。もうすぐなんです。私はその3週間に、またもや貧乏旅行を決行するつもりでいます。都会はどうしても肌に合わないので(というか、オノボリさんになってしまって恥ずかしい)、多分アメリカならではの大自然に触れる、という方を選ぶことになると思います。釣りなんかもしたりして。ワクワク。
あ、今オノボリさんと書いて思い出しましたが、私のマワリだけでしょうか、留学生には結構「オノボリさん」がいます。私ももちろん、その一員ではあるんですけど、ここでの話は、ちょっと観点が違うんです。どういうワケか、みんな、出身を聞くと「東京」なんですねえ。一番激しかったのが、Aちゃんという、結構カワイイ女の子なんですけど、彼女は広島出身なんですね。で、賢いヒトなので、東京女子大に4年間通われました。そうすると、出身は東京になってしまうんですねえ。おもしろーい。
私は長崎で学生時代を過ごしましたが、今までの一生の中で、「長崎出身よ」と言ったことは一度もありません。私の故郷は断固として熊本だもん。もちろん、長崎はキレイで趣のある街なのですごく好きだし、とても思い入れがあります。でもやっぱり生まれ育った熊本が、私の「出身地」です。
当り前、と思うでしょう?でも、どういうワケか、「東京出身」というヒトは多いんですよ。関東の方とか、結構「東京」と言いがちです。あと、Aちゃんのように、大学を東京に行ったヒトとかね。なんか、自分の故郷を恥ずかしがっているみたいで、ちょっとかわいそうになったりもします。アメリカ人に、”What part of Japan are you from?” なんて聞かれて、「どうせ埼玉なんて言っても分からないからさ、東京って答えるの」なんて言い訳するヒトもいますけどね、それも違う気がします。だって、アメリカ人がそういうことを聞く、というときって、結構「話題提供」だったりするんですよね。だって、だいたいのアメリカ人は日本の中の東京と大阪くらいしか知らないから(偏見)、聞いても意味はないのに、それでも聞くわけでしょう?何か、相手のホームタウンのことを聞いている、というのが本当のところだと思うんですよね。それで、一番会話が続かないのが、「東京」って答えだと思うし。東京を知らないアメリカ人なんて殆どいないから。”I’m from Tokyo.” “Oh, ….OK… ” なんて、会話が終わってしまいます。私、千葉とかすごく好きです。うちの叔母が住んでいるところなんて、ホントにキレイなところ。自信を持っていいと思うんだけどな。
私は、「熊本ってトコロよ。熊本って知ってる?」と聞いて、相手がノー、と言うと(イエス、というヒトはまれ)、「じゃあ、九州アイランドは?」と聞きます。半分の確率で知っていたり知らなかったりですが、知らなかったら、「日本って5コのメインなアイランドがあるんだけど、その一番南のアイランドだよ。熊本はその九州アイランドの一部なの」と説明してあげます。そして、「お水とか食べ物とかおいしいんだよ」とか「マウント阿蘇っていう大きなカルデラのある火山があるの」とか、いわゆる故郷自慢をしてあげます。すると、どれかのポイントに相手はだいたい乗ってきて、しばらく楽しい会話が出来る、という仕組です。相手は私のことは忘れないし、一石二鳥です。
もちろん、ホントの東京出身のヒトにとっては、こんな話、「だって東京出身だもん」で終わるから申し訳ないんですけどね。でもどこか故郷がある人はぜひ自慢して欲しいなーと思っちゃいますね。さっきの広島のコじゃないけど、やっぱりみーんなが東京出身だと、なんだか、さみしいなあ、と思ってしまいますね。もっと、故郷自慢をして、アメリカ人に「日本はいいところだ!」と思わせなくっちゃね。あ、こんなこと書いていると、東京のヒトに失礼ですね。ごめんなさい。でも、東京といっても、イロイロでしょうからね、話題はなんとか作り出せるものでしょう。東京って大きな都市ですよね。

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