The Girl who Married a Lion: and other tales from africa (Alexander McCall Smith)
今日読んでしまったんですが、これはThe No.1 Ladies’ Detective Agencyシリーズの作者が20年前から収集していた、アフリカのボツワナとジンバブエで語り継がれている子供用の短いお話を集めた短編集です。ひとつのお話が3ページから10ページ程度なので、ぱらぱらと気分が乗ったときに読んでいたんですが、良いとか悪いとかじゃなくて、こういうお話がアフリカではおばあちゃんから母へ娘へ、子供達へ、と伝えられてるんだなーと思うととても感慨深いです。脈絡のない、四方八方に広がっているお話の数々なので、心を打つとかそういう本ではないんですが、当然のようにライオンや象が普通の登場人物(動物)として出て来たり、あっさり人がライオンに食べられたり、「そういうものだ」と思いながら読まなくてはいけなくてそれがちょっとした心のトリップといった感じ。私は嫌いじゃないです。日本でも赤鬼とか青鬼とか普通に話に出て来て村人を虐殺したり村人と仲良くしたりしますよね。ああいった感じ。笑ったのは、「臭い女の子に親切だったおばあさんの話」。その女の子、臭すぎて両親に見捨てられるんです。ウケる。可哀想だけど。そして冒頭にラモツエさんからのメッセージがあるのもほんわかな感じでした。コーヒーテーブルブックとしてもおすすめかも。
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