アルプスを超えてメキシコへ?

今、メキシコはグアダラハラという所に来ています。土曜日の朝6時半に家を出て、ローマフィウミチーノ空港からアムステルダムへ飛び、午後のメキシコシティ行きの便にて11時間半、そこからさらに乗り継いでグアダラハラ空港までやってきたというわけです。これから1週間大きなカンファレンスがあり、私はこの間、3つのイベントを行うことにしているのでかなりバタバタです。結局昨日は部屋にチェックインしてやっと落ち着けたのは夜中の12時をすぎてからだったし、時差もあるので日曜日の今日はぼんやりしたかったんですけれど、さっそく午後から準備があります。
こういった出張はこの仕事を始めた最初のころは本当に苦痛で、特にこの日記を見れば分かりますが頻繁に1ヶ月に3カ国を訪れたりしていたこともあったりして、正直「こんな毎日は本気で嫌だなぁ」と贅沢にも思っていたのですが、最近は1ヶ月に1回のペースになってきて楽しめるようになりました。今回は初めてのメキシコ(そうなんです、アメリカに住んでいた頃何度もメキシコ旅行の話は出たのに行ったことがなかったんです)ということでちょっと嬉しいです。
ただ、いつも思うのが、出張の前は金曜日に遅くまで仕事して出張の準備をするので家に帰るとだいたいかなり遅い時間だったりするんですね。そして土曜日の朝から空の移動、到着して数時間寝たらすぐに日曜日、その間に現地のカウンターパートに会って準備をして、翌日の月曜から会議、金曜日に終わってすぐに空港に移動、時差のせいでローマ到着は日曜日の夜、数時間寝たら月曜日から普通に出勤、となるのではっきりいって2週末が完全につぶれて3週間休みなしのぶっ続けになるのが、うーん、という感じです。一応ルールではこういう場合休みが取れることになっているらしいのですが、私の場合は1週間出張したあとのんきに休んでる場合ではないくらい仕事がたまっている事が多いので、その後のことを考えると休む気になれないんですよね。みんなこういうのは文句も言わずにさりげなくこなしているので尊敬します。私も見習おう。でもライフワークバランスもちゃんと考えなきゃ。
もうひとついつもKLMでアフリカなどに行くときに感じる微妙な違和感が「南に行くのに一旦北に向かわなければいけない」ということ。これはハブ空港であるアムステルダムに行くからなので仕方がないのですが、まぁせっかく北に行くので2時間の飛行中は窓側にスタンバイしてイタリアの国境あたりから広がるこのアルプスをひたすら眺めるのを楽しみにしています。多分ドイツとの国境あたりを通るのでそこまで高いピークは見えませんがお天気が良いと、左後方のフランス国境あたりにモンブランがうっすら見えたりして感動です。飛行機から写真を撮ることはめったにないのでいつも心のフォトグラフですが今回はパチリとやってみました。今年は雪が多くてウィンタースポーツを愛する人には嬉しい年でしたね。

Up in the Air

upintheair_smallfinal.jpgUp in the Air (2009), (A-)
今日は土曜日、午後からメトロポリタン・チネマでオリジナルバージョン(英語版)のUp in the Airをやっているよと職場の先輩のTさんに教えてもらって一緒に行ってきました。
複雑なはずの内容を、シンプルにする作業というのはどんな仕事でも非常に難しいことだと思うので、この内容のストーリーをこんなにもシンプルな雰囲気の映画にしたことだけで驚異です。そしてジョージクルーニーのはまり役。なにもかもが、異常なほどぐっと私の心をつかんだので思わずA-の評価にしてしまいました。ちなみに私の映画の評価は相対評価などではなく、ここに書くときの気分だけで決めているので他の人には全く参考にならないかもしれないのですが、時がたってからDVDなどでもう一度見たりすると自分の評価が全然違ったりするのが個人的に面白いのです。
ああ、これをとりあえず撮りたかったんだろうなーと思ったのが、空港のセキュリティーチェックのシーン。私もTさんも出張が多い仕事のせいで今まで何度も何度もいろいろな空港を経験しているためかなりの「あるある」体験でした。あのパッキングの仕方、キャリーオンしか持ち歩かないやりかた、チェックインのしかた、列の見極め、コンピュータを取り出しやすいところにスっと入れておいたり、靴を言われる前に脱いだりすべてのものをジャケットに入れておいたり、すっかり「空港慣れ」してしまうんですよねぇ。ラウンジの場所を把握していたり、飛行機の中ではコンピュータは開かずのんびりしたりしていて、分かります分かります、という感じでした。そしてあの雪の街で自分の「家」の部屋から外をみるところ。私の心の暗いところにぐいぐいと入って来て、なにもかもが納得でした。
あとはそうそう、冒頭の「カンは必要ですか?」のシーン。これもすごく撮りたかったんでしょうねぇ。日本語だとなんと訳されているのかかなり興味あります。そしてAlexといろいろな「クラブ」カードを見せ合うシーン。映画が終わってからTさんとアペリティーヴォしながら思わず同じ事をやってしまいました(私もRyanやAlexが持っているHilton HHonors持ってますよー)。映画では二人ともアメリカ国内のビジネス旅行者ですが、私やTさんは国際線なので他のコツとしてはホテルにチェックインのときにスーツのプレッシングを頼んでおく(とその数時間後にはパリっとして届く)ことや部屋に行く前にネット接続について聞いておく(途上国だとだいたいレセプションでコード購入の場合が多い)、部屋に入った瞬間トイレが流れるかチェック、バスルームでお湯が出るか、水圧は良いかのチェック、ネット接続確認、などをしてどれかがダメな場合は部屋を替えてもらうか最悪の場合はホテルを変わる必要があるのです。
そういった一連の空港とホテルでの作業はどの国どの街に行っても同じようなステップを踏むので出張慣れしてくると「自分のやりかた」というようなものができるんですね。パッキングにしても何にしても。そういうのは私ですら、個人的になんとなくまとめておきたい気分になるので、この映画を撮った人もそうなんじゃないかと思ってしまうのです。
それにしても、映画はところどころくすっと思わず声をだして笑ってしまう半分ブラックなコメディもちりばめられていて、女優さんも魅力的だし、なにもかもが新しいのになにもかもが典型的で、この映画を嫌いって言うのは結構難しいんじゃないでしょうか。邦題は「マイレージ、マイライフ」だそうです。これってかなりネタバレすぎじゃないですか?映画自体が面白かったからいいんですけど。[ DVD | 日本語DVD ]

Caffè?

Bar at the Abitart Hotel

仕事中、朝の9時半頃になるとオフィスに誰かがやってきて私に”Caffè?”と聞いてくれます。つまり「コーヒー飲みにいかない?」ということです。イタリアでは朝食がかなり軽視されていて、家で食べて来ない人もたくさんいます。そのかわりこうして9時半から10時頃にコルネットと呼ばれるイタリア風クロワッサン(バター抜き)と一緒にカプチーノをいただいたりして朝食としてしまう、という人が多いんですね。私は職場の駐車場確保のために朝は始業時間8時半に対して7時頃に到着するようにしているので家からヨーグルトなどを持参して職場で朝食をとることが多くなってきました。

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カルネヴァーレのお菓子

Frappe

毎年2月の第1、2週頃を目安に、イタリアでは謝肉祭、カルネヴァーレが行われます。イタリアに来て初めて気づいた事の中に、世の中にはラテン語源の言葉がたくさんあるんだ、ということがありますが、このカルネヴァーレ(英語だと当然カーニヴァルですね)もそんな言葉のひとつ。カルネとはラテン語で(イタリア語でも)お肉のこと。ヴァーレはラテン語で「行け(去れ)」ということで、断食の前に行われるお祭りってことらしいですね。イタリアで有名なカルネヴァーレはヴェネツィアで行われるもので、仮面舞踏会などで有名なのではないでしょうか。ローマでは子供達が仮装したりダンスパーティなどがあったりちょっとしたところでパレードなどがあったりします。

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パリへ買い付けに。

もう先週末のことですが、実業家の友人のAがフランスはパリのジュエリーのエキシビジョンに買い付けに行くというので私も便乗してパリの空気を吸っちゃおうということになりました。いろいろなところにいって買い物したりおいしいもの食べたり、と楽しいことだらけだったんですが、やっぱり私にとって大事なのは「ローマから抜け出す」ことだったんじゃないかと思います。すべての都市にいいところ悪いところ両方ありますが、最近ちょっとローマの悪いところばっかりに運悪く当たっていてどうしてもスッキリしなかったので。
写真はパリは1920年代の世界の芸術家が集ったというモンパルナスにあるラ・ロトンド。天井には良くこのカフェに来ていた芸術家達のサインがデザインされていますが、パブロピカソ、アンリマティス、マルクシャガール、アメデオモディリアーニ、ジョアンミロ、サルバトールダリ、と芸術に詳しくない私でも分かってしまう名前ばかりでびっくりでした。このカフェは夜にはちゃんとしたレストランになって、とても美味しいお魚料理が出ます。すっかり観光地になっているとはいえ、お値段もパリの中心地よりはマシで私たちも美味しい庶民的な赤ワインとチーズたっぷりのフレンチオニオンスープ、たくさんのオリーブに美味しいバゲット、とすっかりフランスらしい夜を過ごしたのでした。美味しいワインがあると話もどんどんはずむので不思議ですね。寒かったけれどパリはやっぱりローマよりもちょっとだけツンとしたお洒落な感じがあって素敵でした。