週末を家で。

週末ももうおしまいですが、今週末はずっと家ですごしました。土曜日の朝から日本のAさんや実家の母とiChatでさんざんおしゃべりしたあと、友人のGとAを呼んでいたので3人でランチ。炊きたてたけのこご飯に錦糸卵をかけたものと、お豆腐のお味噌汁、春エビとアスパラガスの塩炒め、ポテトのスフレ、シチリアチェリートマトとバジルのサラダというメニューになりました。11時半に起きて1時までの1時間半で準備という超特急だったのであまり手の込んだものは作れなかったけれど。飲み物はGがサレントの美味しい赤ワインを持ってきてくれました。最後はイチゴとお米のジェラートと日本茶で締めましたよ。ガールズトークで、Aとはもうすぐ行くヘルシンキの話、Gとは火曜日にEuro Gardenという私の職場の近くにあるナーセリー&ガーデニングのお店に行く話、みんなで夏のバケーションの話などしてかなり盛り上がりました。ハっと気づいたらもう夕方でみんなで名残を惜しみながらお別れ。

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ひとり暮らしのお料理

先日、私の実家の母におねだりをして日本の食材をたんまりと送ってもらい、幸せいっぱい日本食な日々をすごしていた私ですが、3食3日も日本食三昧して自分をひたすら甘やかした結果、いや、たまには「イタリアならでは」の食事をしなければ、というような変な強迫観念に襲われ、とりあえず購入してきたシチリア産のチェリートマトで料理しました。といっても20分でできあがってしまいましたが。
大きなステンレスポットをアツアツに熱して、トスカーナのオリーブオイルをぱーっと入れ、スライスしたガーリックをシャーッと炒めて、ちょっと色づいていい香りが漂った瞬間にトマトを投入。緑色のはバジリコの千切り。写真ではいまいち伝えきれてませんが、エクストラバージンのオリーブオイルのさわやかな黄緑色と、真っ赤に熟したトマトと、バジリコとガーリックの香りとなにもかもがまさに「イタリア!」という感じになったので慌てて写真を撮ったものです。つくったのはチャバッタというイタリアのパンを使って煮込む、パッパアルポモドーロというトスカーナ地方の農村の家庭料理。イタリアのパンはすぐ固くなるので、こうした2次利用的な美味しい料理があるのもイタリアならではなんです。固くなったパンをチーズのように削って作る料理もあるくらい。
それにしてもこのトマトの量を見てお分かりと思いますが、一人暮らしのお料理って一人分をつくるのは非常に難しいんですよね。だからついいつも多めに作ってしまいます。そのおかげで私の冷凍庫には数々のおかずのジップロック詰めがどんどんたまっています。というのも、昨日作ったものを今日また食べたい、と思わないため、お弁当にでも入れないかぎり、つい3日ほど忘れてしまうのです。3日で思い出せばいいですけど、1週間ほどたつと、冷凍されているので完全に安全とはいえ、気分的に「古い」気がしてしまってなんとなーくイヤイヤ食べたりしてしまってもったいない。プラス、そのころには「xxを作りたいな」という新しい興味があったりしてさらに冷凍おかずを解凍する気にならなかったり。
ひとりで暮らしてる他のたくさんの方々はこういう悪循環をどうしてるんでしょうか。私もそれなりに一人暮らしをした年月は過去にもあったんですが、今ほど料理をしなかったのも確かなので、自分がこんな悩みを持っていたことはなかったような気がします。毎日ふつうに当たり前のように料理を始めたのはAさんと暮らすようになってからだし。
今日も夕食が終わってから、「ああ久しぶりにワールドフェイマスなポテトサラダ(自称)を作り置きしたい!」という衝動にかられ、3日分ほど大量に作ってしまいました。まあポテトサラダはお弁当に持って行けるし冷凍できないので、多分すぐになくなるとは思いますが。一人暮らしのみなさんは「ひとりぶん」のお料理、どうしてますか?

春のファルネーゼ庭園(植物園)

先週末から今週末までローマは「文化週間」というのをやっていて、信じられないことに、様々な遺跡や美術館やみどころが無料です。コロッセオも無料。フォロロマーノも無料。一年に1、2回こういうチャンスはあるんですが、イタリアはきちんと「予定」というのをあまりたてないので、数週間前(あるいは数日前)にならないと日時が発表になりません。でも偶然この週にローマにやってきた旅行客はすごくラッキーでとても嬉しいでしょうね。
それで、私は友達でローマっ子のGに連絡して、せっかく天気がいいから木曜日にパラティーノの丘でお弁当持ち寄ってランチしよう、と約束して、お気に入りのパープルのギンガムチェックのブランケットを用意して、パニーノとオレンジジュースと新鮮なイチゴをお弁当箱に詰めて持って行ってきました。通常は入場に13ユーロかかるパラティーノですが、当然無料なので行列もなくすんなり入って目指すべくは一番高いところにあるオルト(ボタニックガーデン)。Gはブルスケッタに真っ赤に熟した自家製トマトとパルミッジャーノ、そしてドライパイナップルを持ってきてくれました。私の大量のイチゴを見て「イチゴとパイナップルっていうのが私の一番好きなジェラートの組み合わせなの!」とGが目を輝かせたのでふたりでイチゴとドライパイナップルを組み合わせて食べたら本当に幸せな気分になるおいしさでした。写真は去年とったものですが、この写真の右側にお庭が広がっています。オレンジの木やレモンの木、ローマ松の木もたくさんあって気持ちの良い日なたと木陰のバランスがすごく良いところ。
このパラティーノの丘の上にあるオルトはOrti Farnese (Farnese botanic gardens)、ファルネーゼ植物園(複数形)というもので、16世紀のもの。ローマはどこでもそうなんですが、とくにこのあたりは紀元前のものに始まっていろいろな時代の建造物にかこまれているので、16世紀というと最近のような気がしますが、かなり歴史のある庭園です。有料のせいか手入れも細かくしてあってこんなふうにピクニックできてしまうのがもったいないほど。
最後に、このオルティ・ファルネーゼについての私の好きな紹介文を、私のローマ生活のオールタイム参考書であるRobert Kahn氏編集の”Rome”からクォートしておきますね。
Farnese Gardens (16th century)
Visit the upper gardens of the Palatine on a spring day – the smell of stone and freshly raked leaves and cool shade are unforgettable. by Gianne Harper (Artist and painter)
ファルネーゼ庭園(16世紀)
春の1日にパラティーノの丘の上にあるこの庭園を訪れてみてください。遺跡の石の香りや新しく芽吹いた木の葉の香り、そして涼しい木陰は忘れられない思い出になるはずです。ジャン・ハーパー(芸術家・画家)

凛として。

kamome.jpg日曜日の今日は朝の9時半にイタリア人の友達のAとバール朝食の約束をしていたので嬉々として出かけました。行き先は日曜日も開いているAndreotti(オスティエンゼにあります)。先日ふたりで週末パリに出かけたのがすごく楽しかったので、またふたりでどこかに行きたいねぇという話をしているときに、私が「ヘルシンキは?」と提案するとびっくりするほど大きな声で、”ANDIAMO!” (Let’s go!)とAが目を輝かせたので、5月の週末あたりに調整してみることになりました。
そこでそのままの流れで、じゃあ予習をそれぞれしようということになって、Aは会社絡みの安い航空券を手配、行きたいところをチェック、私はヘルシンキ関連の本や映画などをチェック、ホテルを選ぶ、などなど分担もできました。11時にヨガのクラスに行くというAとバイバイして私はそのままDVD屋さんへ。日曜日も開いているか心配だったけれど午前中だけ開いているということで、ギリギリセーフでひとつだけ、映画をレンタルしてきました。しかも日本の映画。私は今日のこの日までこの映画について全く知らなかった、「かもめ食堂」。原作は群ようこさんで、映画のための書き下ろしらしいじゃないですか。豪華ですね。
そしてそんなに期待もせずに、背景に映るヘルシンキの街を観察しようと思ってみてみたんですけど、小林聡美さん主演、と見たときのイメージがまったくそのままで期待を裏切らないほんわかした映画で嬉しくなりました。少しだけ出てくるフィン語(フィンランド語?)にはイタリア語の字幕しかついていなくて微妙に分かりづらかったけれどあとは日本語で十分でした。それにしても小林さんが片桐はいりさんと出会う本屋さんの雰囲気が私のココロにど真ん中ストライク(カフェの全体の雰囲気も、カフェの食器もかわいくて素敵)。そして家で片桐さんがごはんを一口たべて止まってしまったところはポロポロと泣けました。私がこのシーンの何に共感しているのかは全く不明ですが。そしてコーヒー。私も今日から「コピ・ルアック」って言いながらやろうって思いました。ってさっきコーヒーを煎れたときに既に言うのを忘れましたが。
まあこのように、いろいろ細かいポイントはあるんですが、一番心をつかまれたのは、小林さん演じるサチエの「凛とした」感でしょうか。日々の自分のルーティンを崩さず、詮索せず、迎合せず、感情的にならず、情を入れすぎない。かといって閉じてしまっているわけではないし、違いを受け入れるし、上手に忘れる。こんなことができる人っていうのはなかなかいないと思いますが、なかなかいないと思うからこそこうして惹かれます。いいな、とスクリーンの外側からにっこりできます。
おいしいコーヒーや、キレイに焼いた塩鮭や、カラっと揚がった唐揚げや、美味しく炊いた白いごはんや、それをきちんと握ったおにぎりをいただきたくなります。シナモンロールもね。

粉末緑茶に涙。

2週間の日本でのバケーションを終えてローマに帰ってきています。また夏前に一時帰国する予定なのでホームシックにはなりようがないのですが、ちょっと感動した事があったので。前回Aさんが遊びに来てくれたとき(いつだったっけ)に、様々な日本のお土産を持って来てくれたのですが、生まれて初めて持ってきてくれたのが日本の粉末緑茶。私はローマでお急須も持っているし、緑茶も毎回日本に帰る度にいろいろと見繕っておいしいものを買ってきているので、何故、今、粉末緑茶かな?と疑問に思わないでもなかったのですがありがたくぽーんと冷蔵庫に入れておきました(別に冷蔵庫にいれなくてもいいものなんですけど)。そして冷蔵庫の片隅に忘れ置かれること数ヶ月。今回日本から帰って来てわりと空っぽな冷蔵庫をあけてみて、その箱に気づいてハッとして賞味期限をチェックしてみると2010年の5月1日となっていました。つまりあと数週間しかない。

もったいないからとりあえず緑茶を作ってみようと思ったんですが、粉末緑茶って初めてで、あけてみると一人暮らしに便利なように、コンパクトに1杯分パックになっているんですね。なんとなく感動です。しかももっとすごいのが冷水にも溶けるという点。すごーい!と思ってさっそく火曜日の朝、お気に入りのショッキングピンクのステンレス保冷水筒(直飲みタイプのもの)に冷蔵庫に冷やしておいたブリタの水でその粉末緑茶を溶かしてオフィスに持って行きました。

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