プチマドレーヌ

せっかくパリで買ってきたプチマドレーヌの焼き型ですが、主人のAさんに美味しいマドレーヌを食べさせてあげようと意気揚々と7月に帰国したときに日本に持って帰り陥ったのが、なんと、型の幅が長過ぎて日本の家のオーブンにはいらないという不測の事態。がっかりしてすごすごとまた焼き型をスーツケースに入れてローマまで持って帰ってきたので、リベンジをはたすべくローマの我が家の小さなキッチンにある意外にも大きなオーブンで、ケープタウンから帰ってきたこの週末、マドレーヌをせっせと焼きました。
そして出来上がったのが写真のマドレーヌちゃんたち。大きさとしては人差し指と親指で円を作ってみたときの内円の大きさほどの小ささです。左の2つが表をむいていますが、マドレーヌはこの表の真ん中のぽっこりがなければマドレーヌとは呼べないというほど大事な部分らしいので、こうして無事に小さいながらもちゃんとしたマドレーヌが焼けて嬉しかったです。
レシピとしては、バターを100グラムくらい溶かして(冷蔵庫に残っていた分をとりあえず全部つかいました)卵を2個といたものに、小麦粉120グラムくらい+ベーキングパウダー、お砂糖半カップくらい、を適当に入れてぐりぐりとかき混ぜ、なめらかになったところで生クリームをいい感じの手応えになるまで入れて生地を作りました。お菓子作りというのは分量がものすごく大事なのでこんな適当に作るのは本当は良くないんですが、生地の手応えさえ押さえていれば大丈夫。つまり、何度か作ってみて生地の雰囲気を頭にたたきこめば、あとは適当にできるようになるという、練習と経験の積み重ねが大事な作業(だと思う)。あと、ものすごく大事なのはお砂糖をケチらないこと。カロリーを気にして少なくしがちですが、食品科学的に、お砂糖の分量というものは焼き色、膨らみ方などに超強烈な影響を与えるのです。料理本などのレシピを参考にするとき、甘さ控えめにしたいからといってお砂糖の分量を大幅に減らしたりするとまったく膨らまなかったりして失敗の原因になります。
さて焼き型にはオリーブオイルを塗ってカロリーを気にしてみました、というのはウソで、生地に、私の冷蔵庫にあったバターをすべて使ってしまったのでバターを塗りたくてもできなかったのでした。でも焼き型がちゃんとした鉄板なのでご覧の通りの焼き色になりましたよ。逆に、味としてもバターが多すぎず良かったと思いました。タイマーを数分おきにセットしながらオーブン170度でみていたんですが、私の小さな浅い焼き型だと12分で完璧な色になりました。型が小さいためあまりにもたくさんできてしまったので今日職場でみなさんに差し上げました。フランス人の上司や同僚が喜んでたくさんもらっていってくれて嬉しかったです。なんだか、本場の人に認められた気分(別に特に認められた訳ではないけれど)。
バターを溶かし始めてから全部焼き上がるまで1時間弱しかかからなかったので、この小さくて浅い型だと素早くお菓子が必要なときにも便利だ!と思いました。また今度お客さんが来たりするときに作ろうと思います。そうだ、今度はフォーションのオレンジピールとかレモンピールがあるので、そういうのを入れてみようかな。チョコチップもいいかも。この前ネミで買ってきたイチゴ風味の紅茶を入れてみても美味しいかも。

雨のケープタウン

出張で南アフリカはケープタウンに来ています。ドゥバイ経由でエミレーツ航空で飛んできたんですが、ローマの自宅にまでメルセデスの送迎が来た(チケット代に含まれている)のと、ケープタウンの空港でも運転手さんがこれまたメルセデスで待っていてくれたのとで、非常にサービスが行き届いているのにびっくりしました。
写真は恒例の(?)ホテルの窓からシリーズです。雨なのでしっかり写っていませんが、ここはケープタウンのハーバーが見えるホテル。窓を開けたら海が広がっていて感激でした。目の前にコンベンションセンターがあって、その近くには遊園地もあるので観覧車がみえています。
今回はなんと私の職場のチュニジア+フランス人の部長と一緒に出張。3日前まで一緒に旅行するのを知らなかったのでホテルも違うしいろいろとアレンジメントが違っていて、ちょっと心配しました。でも部長なのにとても気さくな方なので、夜には携帯にテキストを送ってくださって、一緒にGold of Africa Museumという素敵なレストランに連れていってもらっちゃいました。お食事も南アフリカワインも美味しかったし、伝統の太鼓と歌のパフォーマンスも何度もあったし、すごく楽しかったです。
明日は朝からレジストレーションが終わったら部長は昼から日曜だというのにミーティング。私はお天気が良かったらシャトルに乗ってウォーターフロントまで行ってみようかなと思っています。今日は5時間半+9時間の2つの飛行機の乗り継ぎで疲れ果てたのでもう寝ます。唯一の救いはローマと時差がないこと。おやすみなさい。
[2010年8月26日追記] ホテルとケープタウン全体のサービスがものすごく良かったので記録しておきたいと思って追記しています。泊まったのはThe Westin Grand Cape Town Arabella Quaysで、ホテルのスタッフがとにかく大変丁寧で、時間を惜しまずとことんサービスしてくれました。部長がホテル内でのイベントだと思い込んでいたホテル外でのイベントについて聞いてみたら、白人の男性スタッフが電話でレストランまで電話して聞いてくれて、場所も教えてくれて、その間30分ほど走り回ってくれました。結果ホテルのレストランでは何も食べずに外のレストランに行くことになったのに、です。売店の黒人の女性スタッフはものすごくフレンドリーで、ワールドカップ中に日本人のファイナルで審判をした男性としゃべって感激したという話をしてくれました。
おいしいシーフードのレストランに行ったときも、メニューが見えないくらいの暗いおしゃれレストランだったので「ちょっと見えないけど頑張ってメニュー見ますね」と冗談ぽく言ったのに、白人の男性スタッフがさっと5個くらいカワイすぎるキャンドルを持って来てくれてテーブルに並べてくれてすごく感激しました。そしてちょっとオープンエアなところだったので、部長が「ちょっと寒いね」とつぶやいただけで、黒人の男性スタッフが屋外用のヒーターを2台も持って来てテーブルの横においてくれるというすばらしい気の利かせ方。南アフリカ全体というよりはケープタウンの人々が親切なんだと思います。
ホテルのお部屋はとにかく広いし、景色は良いし、ワイヤレスインターネットは無料だし、フラットの液晶テレビがどーんとあって、居心地の良いデイベッド風の長椅子もあるし、ベッドはヘヴンリーベッドで合計8個の枕とちょうど良い柔らかさのベッドに包まれて約5秒で眠りに落ちることができました。19階の最上階にはスパとヘアサロンがあって、私はボディマッサージとフェイシャルをやってもらったのですがかなりお得なお値段設定。2時間やってもらって900Rだったのでユーロだと100弱といったところでしょうか。タイより安いかも。そして宿泊客だったら無料で利用できるスウェディッシュサウナとターキッシュスチームルーム。毎日の疲れをとるために何度も利用させてもらいました。ラッププールもあって本気で泳ぎたい人も大丈夫です。プールの横には超贅沢ジャグジーも。そこは160度くらいの景観が楽しめて、右にケープタウンの象徴のテーブルマウンテン、左にハーバーと海岸線、というすばらしい状態でジャグジーの泡を楽しめます。
朝食を毎日とったThirty7というレストランも、朝から肉厚なパンケーキやムゼリにフレッシュヨーグルト、10種類以上のフレッシュジュースにトロピカルフルーツ、卵やワッフル、スコーン、クロワッサン、マフィン、いろんな種類のコーヒーや紅茶、ととにかくないものはないというほどの充実ぶりでした。ホテルからは無料のシャトルがウォーターフロントまで往復15分毎に出ていて便利です。一番重要なミーティングヴェニューのコンベンションセンターとは直結だし、ここでミーティングをするのはすごく良いですね。出張の宿泊という意味では最高のホテルでした。

Movable Type 5.02にしました

昨日夜にちょっと時間があったのでウェブサイトをバックアップついでにMovable Typeを最新版にしました。そしてびっくりしたんですが、これすごくいいですね。過去は絶対的なリーダーだったSix Apartが、ソフトそのものの煩雑さやポリシーや時代のせいでオープンソースで後続のWordPressにシェアでどんどん負けていってしまって、だんだんこうやってメインストリームから離れていく様子が、何かの縮図みたいだと思っていたので(ちょっと大げさ)、私はMovable Typeを応援しようと、しつこく使っていたんです。
でもこうしてバージョンも5になって、いろいろなコンセプトを今の時代にしっかり合うように作り直したんですね。期待してなかった分驚いたし、本当に良いと思ってしまいました。しかもアップグレードの方法も時間もかなり短縮されていて私はバックアップの時間もいれて30分程度で終わりました。そのほとんどはバックアップ(とクリーンアップ)に使っていた印象。cgiファイルのパーミッションを確認した後いつもちょっとだけドキドキしながらmt.cgiを走らせますが、これもすんなりいろいろうまくいっていざログインすると、全体の管理画面がスッキリしていてすごくいい感じです。だんだん無駄が省かれていく様子がわかりますね。
ただ、寂しかったのはImageMagickを使うのをやめてしまったみたいであること。サーバーに負担がかかるということでしょうか?やっぱりズルしないでファイルをアップロードする前にエディットしておくべきってことかもしれません。無駄なファイルも減るしその方が効果的なんでしょうね。MySQL5にしか対応していないということもあってか、動作もなんとなくサクサクしているイメージです。これは4のときからそうだったんですが、プラグインもすごく分かりやすくなりましたね。今回はミクシィの認証でコメントできたりするプラグインも標準でついてました(多分日本語版に)。私がどれくらい内包されているいろいろな機能(タグ)を使うかはちょっと分かりませんが、分かりやすい、使いやすい、時代に合った美しいプラットフォームになったMovable Type 5、アップグレードの価値ありです。

マリアージュ・フレール・パリ本店

Paris

日本でも人気が高くて何を今更といった感がありますが、私はパリに行く度にこのマリアージュ・フレールのサロン・ド・テに行きたくなってしまいます。パリ市内にもいくつかお店はありますが、やはりおすすめなのは本店のあるBourg-Tibourgのお店。最寄り駅はHotel de Villeで市庁舎の噴水公園のあるところです。朝ごはんをカフェ・クレームのみにして、しっかりお腹をすかせてから長時間ランチにここに行くのです。12時半を過ぎてしまうと行列ができてしまうこともあって、私は12時に到着するように行きます。そうするとだいたいすぐに案内してもらえます。

ショップを通り抜けてダイニングエリアの席に案内してもらってすぐ圧倒されるのが渡される紅茶の本。300種類以上もある紅茶の説明に目がくらくらしてしまうので、私はだいたいお食事をオーダーするときに、そのお食事に合う紅茶をおすすめしてもらうことにしています。白い素敵なジャケットのギャルソンさんたちはみんなほぼ完璧に英語ができるので助かります。

ちなみにマリアージュ・フレールのマリアージュは人の名前で、フレールはフランス語で「兄弟」の意味。「兄弟」はイタリア語だとフラテッリ(複数形)となり、アメリカでもグリークの男性寮のことをフラタニティと読んでいたのでその流れで分かりやすいですね。つまり「マリアージュ兄弟」というわけです。ちなみに、私の意見ではマリアージュフレールは、「本当の紅茶」というものを極めているわけではなく、いろいろな花や果物やスパイスやナッツなどを足す事によって「フレーバーティー」としてフランスらしくお茶をソフィストケイトさせたというイメージなので、ダージリンやセイロンなどのいわゆる「王道の紅茶の葉」というのが他の紅茶のお店(たとえばイギリスのものなど)より美味しいかどうかはわかりません。なので、ここではえいっと思い切って変わったタイプのフレーバーティーを選ぶのがコツだと思います。マリアージュフレールならではの美味しいものにきっと出会えます。

Paris

そんなフレーバーティーの中で、私が今までで、これはすごく好きかも!と思った紅茶は#904のBoleroという名前の紅茶。このサロン・ド・テでおすすめしてもらっていただいたんですが、青や黄色の花びらや果物が入っていてさわやかな香りがして、でも強すぎず、そのとき頼んでいたフォアグラのトロピカルな前菜にすごく合っていて最後まで本当に癒されました。おもわずそのまま帰りにショップで100グラム買って帰ったほどです。そのときのデザートが写真のもの。ほとんどのデザートは紅茶のフレーバーがすこし絡んでいて、これはなんと、抹茶とラズベリーのケーキなのです。あとは前回友達のAと一緒にパリに行ったときには彼女が頼んだ#906のシナモンオレンジがすごく美味しくてクリスマスにいいなと思いました。

東京や大阪にもたくさんお店がありますが、パリの本店でパリのマダムのお洒落をチェックしながらいただくランチは格別なものがあります。また、夏の時期は買って来た美味しいフレーバーティーを贅沢にアイスティーにして冷蔵庫に常備しておくと、友人が突然訪ねてきたときでも、冷たくて美味しいフレンチティーを振る舞うことができたりして、何も無くてもそれなりのおもてなしになったりするので重宝してます。

オフィスのいのちたち

私は昔からかなりやり手な植物キラーで、「簡単だよ」といわれたポトスも水やりさえ不要なサボテンもなにもかもことごとくどんどん殺してしまうタイプなのですが、私のオフィスに4つ置いているプラントもいつも命の危険を感じていると思われます。言い訳をするわけではないのですが、出張や帰国で2週間ほどオフィスをあけたりすることが多く、その間に同僚がときどきはお水をあげてくれたりもするのですが、みなさん忙しくて私のオフィスにわざわざ行かないということもあって、出張から帰ってみると植物達は死ぬ間際のような状態だったりして毎回心が痛みます。
そんな私でもなんとかキープできているのがこのアンスリウム。ハート型の葉っぱが愛らしい植物ですが、これは特にかわいらしいもので、花(というより苞)がピンクなのです。一年を通して次々に苞が色づくので常にピンクがオフィスにあって嬉しい気分になります。上の写真は新しい苞。いま2つが開いていて、2つ新しい苞があります。
ところで先日7月に日本から帰って来てみたら、もうひとつ窓辺に置いているスパティフィラム(こちらもアンスリウムに似た苞のある植物で、私のは白です)が完全にカラカラになってご臨終間際かと思われるほどひどい状態になっていました。全ての茎が折れ曲がっていて全ての葉がしわしわになって下に降りていたんですね。あれはかなり泣けました。そこでちょうど鉢がヒタヒタになるくらいのたっぷりのお水をバケツにいれてそこにしばらくつけておいてみたところ、わずかですが数本の葉が立ち上がりました。頑張って健気に必死に水を吸っている!と思うとさらに涙が出ます。5時間ほどつけたあと水から出して、それから毎日コツコツとお水をたやさないように、もう復活できない葉にはゴメンねといいながら切って栄養が元気のある葉のほうに行くようにして1ヶ月、今やっと全ての葉が復活しました。でもまだ写真を撮るにはかなり病的な見た目だし、しかもかなり葉を切って捨てたので苞がつくにはこれからまた数ヶ月必死で葉を増やす必要がありそうです。がんばれ私のオフィスのいのちちゃんたち(というよりがんばれ私)。