泥を食べる人々

Seattle Timesに載っていた記事なんですが、あんまり栄養学に関係ないんですけどね。旦那様のAさんの専門はGeology(地球科学、地質学)なので栄養学には全く関係はないかと思っていたのですが、誰かが泥を食べるとなると、ちょっとは関係あるかな、と思いました。本当かしら。

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果糖について

LA Timesに果糖についての記事がのっていました。化学式からすると違いがあるっていわれると驚いちゃうほど似てますけどねぇ。でも果糖はその大きなストラクチャーのせいで、お腹をクダしやすいのは確か。スポーツドリンクには入れない方がよろしいとされています。グルコースポリマーとかそういう大きめの分子はやっぱりちょっとゴロゴロするかも。
でも「アンナチュラル」とかいうコメントをするひとは栄養の専門家ではないのでご注意を。栄養は勉強すればするほど、ナチュラルというものの定義は不明になるものです。
でも果糖は甘くておいしいですよね。太るとしたらおいしいのが原因かもしれませんよね。もっとほしい!って思える感じ。

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お茶と健康その1

LA Timesにのっていた記事ですけれど、まずは要約すると:

アブストラクト:去年だけで300コ以上のお茶研究。アメリカではコーヒーのほうが好まれているがお茶の売り上げはのびている。お茶の利点は無視できないところまできている。リラックス、風邪のときの飲み物、消化管へのいたわり以外にも臓病、ガン、骨粗鬆症にもきくらしい。成分としてはお茶のポリフェノールが効く成分。よく飲む人と飲まない人ではコレステロールに大きな差がある。普通に飲むひとでもなかなか効き目あり。
ただし、これらの研究の対象者が年齢、収入、運動量、などなどのバックグラウンドが似ているため一概にお茶だけが要素とはいえないかも。ライフスタイルが似ている可能性がある。もしかしたら健康な人ほどお茶を飲むだけということもあり。
ガンの進行をゆるめる、という研究報告もあり。台湾やイギリスではお茶を飲む人ほど骨密度が高いという研究報告もあり。他にも歯につく菌を殺したりクリームとして塗ると紫外線対策になったり風邪の症状である鼻、目、などの問題の対策になったりという報告も。
またなんと、代替効果とでもいえる、「お茶を飲む=他の身体にわるいものを摂取しない」という半ば強引な効果も期待できるかも。

ということなんですが、まぁ私の見解としてはお茶は、大豆と同じで何かああれば、必ずコンスタントに持ち出される「ヘルシーフード」の代表でもあるんですが、それを言われるのは、ポリフェノールという成分のせいなんですね。
ポリフェノールというのはかなりの不飽和アルコールで、中学か高校の化学を思い出していただけると嬉しいんですが、2重結合というのありますね。分子が2本ずつ手を握っているもの。ああいうのを不飽和といいますね。脂肪酸にしてもなんにしても不飽和というのは、要は「余裕がある」分子なんです。「まだほかに手がつなげるよーん」という感じ。そういうのは一般的に「良い」とされています。
というのも、たとえばカルシウムがイオンの形で入ってきたときに、Caはプラスイオンなので、アルコールが不飽和だと、OHというマイナスの部分を持っているため、Caがくっついきやすいのです。そうなると、カルシウムの吸収が必然的に増えたりしますね。なんだか良さそうでしょう?
また、身体の中ですっかり飽和してしまった(酸化ともいいますね、つまりサビとも言えます)もの、たとえば一般にガンの素とかいわれてしまう、フリーラディカルなどは、飽和どころか、さらに何かをくっつけている状態なので、かならずプラスの状態なのですね。そういうものを拾ってくれて、お互いきちんと飽和した状態にバランスを戻したりするので、つまりリフレッシュさせて、サビをとるわけなんです。つまり栄養学界では一応、「飽和あるいは過飽和=悪」「不飽和=善」という気配があるわけです。詳しく言うと、実はこういうふうに一概にはいえないんですけどね。まぁ、でもそういうことになっています。
で、抗酸化って言葉は有名だと思うんですが今説明したのは、つまり、抗酸化のプロセスなわけです。それで話は戻りますが、ポリフェノールはつまり抗酸化剤なわけですね。しかもかなり強力な。一般にポリフェノールといってもいろいろ種類はあって、
緑茶
赤ワイン
大豆
チョコレート
などもそれぞれ違った形のポリフェノールを含んでいます。だからお茶だけがいいってわけでもないんですよね。だからチョコレートを毎日食べれば体にいいか、といわれると違うでしょう?赤ワインだって同じ。私が、「だから、結局バランスよく、なんでもほどほどに…」と正論を言い始めると、「あ〜また栄養士が結論のない話してるよ、つかえねぇなぁ」と思われそうなんですが、悲しいことにホントのことなんです。スーパーミラクルヒーローな食べ物なんてないんですよ。でも嬉しいニュースは、スーパーデビルな食べ物もないっていうこと。毒や細菌は別ですけど、そういうのは定義として「食べ物」じゃないということで許してくださいな。
私はこの記事では、最後の代替効果ってとこが気に入りました。アメリカっぽい発想だとおもいます。あとお茶が飲まれる率の話おもしろいですね。クウェートってお茶よく飲むんですねー。知りませんでした。

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お野菜の皮は捨てますか?

ニューヨークタイムズのQ&Aコーナーにのっていたのですが、皮に栄養があるのよ!と思ったり、いや、逆に細菌がいる!という危険があるのかと思ったりで分からないところですよね。
まぁ新しいことでもなんでもないんでけど、よくこういうことを聞く人がいるので、面白いかと思ってのせてみます。にんじんのカワにある栄養素の心配をするくらいだったらもう一本にんじんを食べればいいんじゃないでしょうか。っていうのが私のいい加減な感想なんですけどね。
もったいない、という視点からだったら、ごしごし洗えば皮も普通に食べれると思いますよ。でも微生物学の実験では、根菜の外側には内側の何倍(というよりもっと、ケタちがいで)もの微生物がいました。当然ですよね。土に埋まっているわけですから。でも普通の健康な大人であれば、洗って食べればまったく恐れることない微生物の量であるのも確かです。

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朝食と体重の関係

NY Timesからです。私は他にもいくつもの、朝食と体重の関係についてのデータを持っているのでかなり興味シンシンです。これ、本当なんですよ。
3食の中で朝食が一番大事な食事、というのはかなり納得します。みなさんこうして頭で分かっていることでしょうが、とりあえず1週間実践してもらうと、みなさんが「おお!」と驚いてくれます。しかも、出かける1時間前の朝食、というのがすごいキキメです。統計処理したわけじゃないですけど、私の経験から、まず女性の便秘、生理不順、冷え性、頭痛、などがわりとすごい勢いで解消されますので真剣に悩んでいる方は、毎日、朝食を出かける時間の1時間前に食べるということをとりあえず1週間やってみることをおすすめします。
そして体重の減少。まじめなはなし、私自身もいつも驚いていましたが、朝食を毎日決まった時間に食べるようになった人で体重が急にストーンと落ちた、という話を、本当に本当によく聞きます。ウソだと思っても、騙されたと思ってためしてみてくださいね。で、体重減少しなかったら、騙された〜!と思って許してくださいな。ってすっごいいい加減でごめんなさい。

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