ガジェットポーチなど

anya_hindmarch_gadget-case.jpg前もって謝っておきますが、以下は自慢なのかノロケなのかと怒られそうなので、そういうのが嫌いな方は絶対読まないでくださいね。とにかくあまりにも嬉しかったので、今年のクリスマスと誕生日(1月6日です)に旦那さまのAさんがくれたものを紹介したくなりました。まずはこのガジェットポーチ。私はいつも出張には携帯の充電器、iPod nano 5th gen. videoとそのUSBコード、イアフォン、カメラの充電器、7種対応ソケット、メディアカードリーダーの7点をセットにして持って行くのですが今まで使っていたポーチはいつも帯に短したすきに長しで何かを別にする必要があったりまとまらなかったりして結構悩みの種でした。しかも、一度(多分イタリアの空港で)スーツケースの中から充電器を狙ってたくさん盗まれたことがあって、それ以降、こういったガジェットはキャリーオンのバッグの中に入れるようにしているので、こうしたキッチリ入るマチ付きポーチがものすごくありがたいのです。しかもこのかわいさ。
romeguide.jpgそしてまた感激したのがこのガイドブック。私はローマに住んでいながら(しかも丸5年も)、ローマのガイドブックが大好きで、しかも特に個人的主観の入ったガイドブック(Angelika TaschenシリーズとかLUXEのシリーズとか)が特に好きです。そしてこのヴィトンのシリーズ。きっちりと製本されていてしっかりとした化粧箱に入っていて、それでいてクラシックすぎないイラストが入っていて、それからとても大事なことに、ローマを10エリアに分けていて、その3つ目のタイトルがGarbatella, Ostiense, Testaccioとなっているセンスの良さ。って思っているのは私だけかもしれませんが、それは単に私がそのGarbatellaに住んでいてこの地区のことが大好きだから。このエリアの説明のなかからGarbatellaの部分を抜き出すと:
On the other side of Tiber, you will find – directly below the Aventino and the baths of Caracalla, and as if signposted by the Pyramid of Caius Cestius – the neighborhood of Garbatella, Ostiense and Testaccio. Revamped by Mussolini, who wanted to build housing for workers there, Garbetella is now much sought after by Romans drawn to its small borgata-giardino (suburb garden) houses.

テベレ川の反対側には – アヴェンティーノとカラカラ浴場の真下に、まるでガイウス・ケスティウスのピラミッドに指し示されているかのように – ガルバテッラ、オスティエンゼ、テスタッチョ地区があります。労働層のための居住区を作りたかったムッソリーニによって再開発されたガルバテッラは現在ローマ人にとって小さな「郊外の庭」の家としてひっぱりだこの人気です。(私注:borgata-giardinoは直訳すると「郊外の庭」ですが、イタリア語の雰囲気だと「壁の外の癒しの緑」のような感じで小さな宝物を大事にするような印象を受けます)

This is where Mario Monicelli shot parts of his famous 1958 crime comedy I solitti ignoti (Big Deal on Madonna Street) with Vittorio Gassman and Marcello Mastroianni; and where Nanni Moretti weaves through streets on his Vespa in Caro diario (Dear Diary), before stopping off at one of the houses, claiming to be looking for locations for a musical comedy about a 1950s Trotskyite chef, a project that also features in the actor-director’s later Aprile. And one more bit of cinema nostalgia: Garbatella was the birthplace of Enzo Staiola, the child actor in De Sica’s Ladri di biciclette (Bicycle Thieves, 1948).

ここ(ガルバテッラ)はマリオ・モニチェッリが、俳優のヴィットリオ・ガスマンとマルチェッロ・マストロイアンニと共に1958年の有名な犯罪コメディの I solitti ignoti(邦題は「いつもの見知らぬ男達」米英タイトルはBig Deal on Madonna Street)の一部を撮影したところだし、ナンニ・モレッティが映画Caro diario(邦題は「親愛なる日記」米英タイトルはDear Diary)で、この俳優兼監督が後に撮影したAprile(邦題は「4月」米英タイトルはApril)にも出て来た1950年代のTrotskyite chefのミュージカルコメディのための場所探しと称してひとつの家の目の前に立ち止まる直前まで彼のヴェスパで走り回っていたところでもあるのです。そしてもうひとつの映画懐古:ガルバテッラは、ヴィットリオ・デシカ監督の映画、Ladri di biciclette(邦題は「自転車泥棒」米英タイトルはBicycle Thieves、1948)の子役俳優、エンツォ・スタイオラの生まれ故郷なのです。

というような感じで、まさに何故私が私が住んでいるガルバテッラを大好きなのかを簡潔に素敵に書いてくれているようで、大感激なのです。ホテルのセレクションも、なかなかのラインで、2007年にかなり時間を費やしてローマのホテルチェックをした私としてはかなり納得がいくセレクションとなっています。ローマで、「経験」としてですら嫌な目にあうことなく観光をしたい人にはLUXE Romeとセットでおすすめです。私も今週末でもひとりでこのヴィトンのガイドブックを片手にローマ再発見しに歩いてみようかな。
8813.jpgそしてキラッキラなこれ。この写真だと分かりづらいのですが、スワロフスキーのクリスタルがこれでもかとばかりにぎっしり詰まったペンです。書き味もいいし、かわいいし、あまりにも嬉しくて毎日持ち歩いています。絶対になくさないようにしなくっちゃ。ハートのチャームもついていて、私がこれで何かを書いているとこのハートがまず目立つらしく、「かわいいねそれ」と言われ、そのあと中身にぎっしり詰まったクリスタルを見て、「なにそれ!?」となって女性だと確実に「どこで買ったのー?私も欲しい!」となります。私もAさんがどこで買ったのか知りたいくらいですがぐっと我慢して聞いてません。輝き具合が半端ないです。
実は以前にも紹介したいきものがかりのベストアルバムも誕生日に買ってもらいました。こんなにいっぱいすごく魅力的なものをもらえたのがすごく嬉しかったのでこんなにおおっぴらにありがとうって言いたくなったのでした。まぁ他人様にも見えてしまうブログなんかでこんなこと書くのもどうかとも思ったんですが、私とAさんは離れて暮らしているし、感謝を伝える方法が結構限られているということもあって、こういう形になっちゃいました。
Aさんのお誕生日は3月です。なんかレベルが高くてプレッシャーかかっちゃうな。
追記:映画Caro diarioのガルバテッラの部分がYouTubeにあったのでくっつけておきます。

ラ・ミュエット界隈

私がパリに出張の時はだいたいにおいてOECD(経済協力開発機構)での会議に参加するためなんですが、そのOECDはパリの中でも高級住宅が立ち並ぶおハイソなエリアにあります。北側はブローニュの森でメトロの最寄り駅は9番線のLa Muette。地下鉄の出口から階段を上がっていくと、なんとも素敵な町並みがぱーっと広がっていて、左手にはすぐに木立が美しいラヌラグ公園があるわ、おしゃれなビストロやサロン・ドゥ・テ、ブーランジェリーにパティスリーが並んでいていい感じです。
今日は会議の最終日で、12時半にすべての議題が終わったので、OECDでバイオセイフティの仕事をしているフランス人の友達のBとランチに行こうよ、ということになりました。まずは前回メキシコに行ったときに一緒に撮った写真を見せてもらってわいわい言って、せっかくだし外でランチしよう、と、そのラ・ミュエット駅のすぐ近くにあるLa Rotonde de la Muetteというビストロの外の席に座りました。イタリアとちょっと違うなといつも思うのが、フランスではお二人様で外の席に案内される場合、どんなに小さなテーブルであっても、ほとんどの場合向かい合わせに座ることがないということ。店の壁に背中を向けて2人並んで座ることになります。目の前の通りを通る人をウォッチングするような体勢になるわけですね。ちなみに友達のBはゲイの男性ですが、背も高いしかなり素敵な雰囲気をかもしだしているので一緒におしゃれランチをするのがかなり誇らしいと思ってしまいます。サービスもしたがってかなり良いサービスを受けられるんですよ。フランスは見た目勝負なんでしょうか。ですから、フランスに旅行されるみなさまは、多少歩きづらくても、周りから目をとめられるような素敵な靴を履いて、暑くてもスカーフをさらりと巻いて、帽子なんてかぶらずに、重くてもまるで空気しか入ってないようなふりをしてバッグを小脇にかかえて、サングラスはマストで、さっそうとして、今からオペラ鑑賞にでもいくのかというほどお洒落をして街歩きをされることをおすすめします。女性はスカートのほうが絶対サービスは良いです。あ、でもこういうアドバイスっていうのは善し悪しですね。ちょっとしたサービスを感じるかどうかというのは主観的な問題だし、お洒落をしていてもちゃんとサービスしてもらえないこともあるので、その辺は自分なりの優先順位で(歩きやすい靴の方がいいとか)決めるのがいいのでしょう。当たり前ですが。私はパリではおのぼりさんなので気合いを入れます。

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日本的なものいろいろ。

doltz.jpg日本でもどこでもノンストップで買い物をして周りの人を呆れさせるのが得意な私ですが、昨日もいくつか嬉しいお買い物をしてきました。写真は2010年上半期のヒット商品だということで、実はこれイタリアのファッション雑誌に載ってたポケットドルツですが、日本に帰ったらあっさり手に入ると思いきやそんなことはなく、家電のお店を3軒まわってやっと手に入れました。音波で磨く歯ブラシのカワイイ携帯版。飛行機で歯を磨く機会の多い私にはちょっと嬉しいです。日本では誰もが持っているという感じですが、イタリアではまたびっくりされるかもしれないのでちょっと誇らしげに持って帰ろうと思います。
購入したとき姉一家と一緒に商品を見ていたのですが、私の隣で姪のMが、「わたしもこれ、ピンク色の欲しくなっちゃった…」とつぶやいたので、間違いなく私の姉のDNA(つまり私と同じDNA)を受け継いでいる、と確信しました。
83185007_1.JPG.jpegそして他に買ったのはこれ。針のいらないステイプラー(正確な名称はペーパーステッチロックだそうです)ということで、かなり前から欲しかったんですが、やっと手に入れました。職場ではステイプラーは備品ですが、リサイクルの時にせっせと針をとる作業がやはり大変だし、ネイルをダメにしちゃうし、ときどきケガするし、あんまり大量の書類を配ることはあまりないし(だいたい2−3枚程度)、ということで、まだ発展段階のこの針なしステイプラーでも(最大4枚程度)私の仕事では大活躍するにちがいないと思い、どうしても欲しかったのです。いろいろな色がありましたが、無難な色にしました。私のオフィスは階段や会議室に近いこともあって、オフィスで目立つ物はうっかり持ち出されてしまったりするので、あまりアトラクティブなものを置かない方が良いのです。ブルーのこれだったらなんだか分からないし。
ただ、やっぱり発展段階ですね。いろいろやってみたんですが、2カ所とめないとかなり不安定だし、かなり大きな穴があくので、とめる場所も重要になってきちゃうので気軽にできない。そして意外にしっかりした力が必要なのです。でもまあ、ミーティング毎のちょっとした書類をまとめるには問題なさそうなので使えそうではあります。
日本にはいろんなガジェットがちょこちょこあって毎日楽しいです。

バカラのクリスマスツリー

パリで仕事が終わってから、いつも気になっていたLa Maison de Baccaratに寄ってみることにしました。ヨーロッパではいろいろな場面でみかけるバカラのシャンデリアですが、どこで見てもやっぱりクリスタルの輝きが尋常でないためすぐにバカラと分かります。このLa Maison de Baccaratはブティック、美術館とレストランまでがあってとてもわくわくするところです。レストランには入りませんでしたが、今度主人のAさんと来るようなことがあれば是非行きたい特別な雰囲気のところ。「クリスタル・ルーム」という名前のところです。東京や大阪にもお店を出しているみたいですね。
私はブティックでひたすら吟味して、このパリ出張を記念するため、この写真の小さな(15センチの高さ)クリスマスツリーを自分に買うことにしました。これから毎年この季節から年末までの時期をこの小さなクリスタルを出してお祝いしようと思ったのです。敷居が高そうに思えたお店でしたがとても親切なマダムがいろいろと教えてくれて、しかも英語が完璧の人だったので楽しくお買い物ができました。いろいろと光の加減を変えるとキラキラといろいろな方向に光の反射ができる素敵なクリスマスツリーです。一番上にちょこんと乗っている金色の飾りもすごく素敵。私の初バカラ、お気に入りになりそうです。

ロンドンで手に入れたもの

DSCF3291.JPGまた買い物のお話でお恥ずかしい限りですが、出会ってしまったものは仕方がありません。まずはロンドンに来るとかならず入ってしまうFrench Soleですが、いつも旅行用のステキスリッパを思わず買ってしまうくせに、今回はこのパテントレザーのヴィヴィッドレッドに釘付けになってふらふらと購入しました。靴好きのみなさま、是非オフィシャルサイトでいろいろなスタイルをクリックしてみてくださいね。買いたくなります。確実に。本気で全部欲しいなーと思ってしまう靴屋さんです。私ヒールのある靴も好きですがこういうのも好きです。
DSCF3286.JPGそしてやっぱりロンドンに来たからには前回もここでお気に入りのバッグを安くみつけたし、と思ってAnya Hindmarchに入ってみると、今年の夏コレクションのストローバッグが勢揃い。というわけで、その中でもすでに上で購入した赤いポイントのはいったものをお揃いで買っちゃおう!という気分になって購入してしまいました。安くなってましたよー。本当はシルバーとストローのストライプのトートと悩んだのですが、シルバーがあまりにも激しいシルバーだったのでやめました。といってもこの赤も結構激しいんですけどね。でも使ったその日のうちに見知らぬ人に褒められたのでいい気分です。
ormonde.jpgそして、ロンドンといえばOrmonde Jayneの香水。実は、かなり昔から、伝統的なロンドンのアーケードの一角の店舗のパフュームブティックに入っていろいろと香りを試して自分にぴったりのを見つけてもらえるのがあこがれでした。今回は強い期待を持ってOrmonde Jayneに向かったので他のお客さんを寄せ付けず、一人しかいない店員さんと一対一で20分ほど一緒に選んでもらいました。これから夏なので、甘いけれどスッキリさわやか、という香りを最終的に選んでもらって以来毎日つけています。シャワーのあとに、お風呂のあとに、あびるようにつけてよいそうですよ。しかもお値段も日本で考えてたよりはずっと安くて感激。日本には何でもあるけれど、ロンドン発のものをロンドンで買うのはやっぱり嬉しいですね。
marimekko.jpgそしてロンドンとは全く関係ないけれど、ふらふらと入ったMarimekkoのお店で、mari’s new bagsのコレクションをディスプレイしていて、その中にやけに派手でかつ機能的そうなお財布があったので見せてもらっていると、どう考えてもチェックブック用のスペースなんですが、私にとって最適の「2種類以上の通貨を入れておける」財布であることが判明しました。おりしもロンドンでなるべくユーロとパウンドを混ぜないようにと必死になっているところだったのであっさり購入。他のコレクションのバッグのインナーにつかわれているデザインが表面に出ていて素敵でした。ヴァイオレットもあったけれど、やっぱりグリーンがいいかなと思って夏らしくグリーンにしました。
実は他にもいろいろ買ったんですけど、主なものを並べてみました。こうして並べるとショッピングがいかに楽しかったかを思い出せるので、またロンドンに行きたくなります。