アンジェリーナのモンブラン

せっかくパリ滞在だし、しかもにぎやかなレ・アル地区にいるし(最近上司になったフランス人のJMが予約してくれたアパルトマン)ということで、仕事が終わってからチュイルリー公園の目の前にあるアンジェリーナというカフェというかレストラン(正確にはサロン・ド・テ、つまりティーサロン)に行ってきました。といっても日本のみなさんにはおなじみですね。東京にもいくつか支店があります。私のアンジェリーナ初体験は実は名古屋。名古屋に住んでいる友達が先日連れていってくれました。
到着してみると遠くからでもすぐそこがアンジェリーナであることが良くわかりました。というのも結構な行列ができていたから。私はひとりだし、もともと中にはいる予定はなかったので「お持ち帰りができるといいな」という気分だったのですが、ふとみると行列のできている隣のドアにはブティックの文字が。お持ち帰り用のドアがあったのですね。そこで嬉々としてこのモンブランをひとつ注文して大事にアパルトマンまで持ち帰ったのです。見えづらいですが後ろにうつっている小さな箱がお一人様用のお持ち帰り箱。かわいいお店の女の子が、モンブランが崩れないようにていねいにていねいに入れてくれたし、当然のようにスプーンもつけてくれたし紙ナプキンも3枚もくれたしで、「メルシー!」と受け取りながら非常に嬉しいきもちになりました。
ところで全く関係ありませんが、今回このパリ出張の待ち時間などを利用して話題の村上春樹氏の「1Q84」のBook 1と2の両方を読んだのですが、ちょっとどこで見たか忘れてしまったので正確なクォートができなくて申し訳ないのですが、途中で「作家というのは問題解決するのが役目ではなくて問題提起(というよりは、話の流れでは単純に問題を「並べて見せる」といった意味合いだった気がするけど)するのがその本当の役目である」というようなくだりがあって、読み終わったあと、まさにそのとおりの役目だなと深く納得しました。細かいディテイルはいろいろあるにせよ、これだけ多くのバラエティに富んだ読者層のひとりひとりの琴線をターゲットにするためなのか、異常に多くの伏線にちょっと混乱しましたが、それなりに、なんというかいろいろと刺激していただいて嬉しかった、というのが正直な感想でしょうか。いや正直言って面白かったです。私は村上春樹さんの作品が好きというわけでも嫌いというわけでもないのですが、とにかく読んでよかったです。

Aさんがやってきた

Trastevere

土曜日に主人のAさんが休暇をとってローマに遊びにきてくれました。その日の午前中はたまたまParmaに住んでいる友達のCが、今度Ph.D.プログラムに入るためスペインに3年行くというのでお別れにローマに来てくれていたので、彼女と彼女のお姉さんのSとそのお友達と4人で朝ご飯と昼ご飯までカンポデフィオーリの近くで楽しんだあと、家に帰って時間をつぶし、そのあと空港まで迎えに行ってきたのでした。

日曜日の昨日はさっそく、私のローランギャロス号を満タンにして、ローマから2時間ほどドライブしてウンブリア州のペルージャに遊びに行ってきました。イタリアのチョコレートといえばトリノのチョコか、このペルージャのチョコか、といわれるのですが、それほど有名なチョコレート工場がここにはあります。去年あたりのイタリアの映画で「チョコレートレッスン」というようなタイトル(不確か)のものがここを舞台に撮影されましたので知っている方もいるかもしれませんね。そしてなにより、世界のナカタさん。彼はペルージャのチームに数年いらっしゃいましたね。最初のゲームの3ゴールは本当にトリハダでしたよね。

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エウルの公園とジェラート

EUR Park

お天気の良い週末を迎えています。土曜日はちょっと車を10分ほど走らせて我が家から南にあるEUR(エウル)という地域の公園に行ってきました。桜の木がたくさんある公園なのでもしかしたら気の早い桜が咲いているかもと思ったのですが、ちょっとフライングでしたね。うちの近所のテスタッチョの桜はちょっとずつ咲いてきてるんですけど。そのかわりと行っては何ですが、その公園の人工池でカヌーポロをやっていたので珍しいと思ってしばらく観戦してきました。世の中にはいろんなスポーツがあるものですね。すごく楽しそうでした。

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New Year Brunch

新年あけましておめでとうございます。
ローマは静かな雨の元旦を迎えています。私たち夫婦は実は今夜から旅行に出かけるため、大変手抜きのお正月料理をさささっと作りました。純和風でいこうねといっていたのにカプレーゼサラダまであります(モツァレラを旅行の前に消費しなければいけないことにふと気づいた)。飲み物はシチリアのロゼワインで、手前はエビの照り煮をのせたちらし寿司。奥にあるのが昨日のうちに作っておいたレンコンの煮物(コミッサリーのフィレ肉がすごく美味しかった!)かまぼこにほうれん草のおひたしにお雑煮風のお味噌汁にカプレーゼにきゅうりの浅漬け、そしてお餅にお茶、以上です。
写真をとってみたらあまりに貧相なのでAさんに「これってウェブに載せたら私たちの両親は安心するんじゃなくてちょっと心配するんじゃない?」と聞いたら写真をぱっと見て「うーん、ポップな感じでいいんじゃない?」と適当に処理されたので、じゃあポップな感じで、と載せることにしました。まあ今夜から旅行なので、ということで言い訳にさせてください。
お餅はAさんが日本から持ってきてくれた生餅で、実はこれを書いている今、まだ食べていないのですが、黒ごま入りのきなこも一緒にもってきてくれたのできなこもちになる予定です。私は本当はお砂糖とお醤油でのり巻きにするのが一番好きなのですが(このエントリを参照のこと)、きなこが目の前にあるときな粉餅にしたくなりますね。きな粉も好きなので大歓迎なんですけどね。
というわけでしばらくローマを留守にしますが元気にしています。旅行中の天気予報はすべて雨(時に大雨)なので大した写真は撮れないと思いますがそれなりに楽しんでこようと思います。2009年がこれを読んでいるみなさまにとって幸せな年になりますように。

パルミジャーノレッジャーノバーガー

3892944363_da61b95e05_o.jpg週末を利用して、イタリア人の友達のCと彼女のボーイフレンドでアルゼンチン人のCが住む北イタリアのパルマに行ってきました。パルマは小さな街ですが、日本人には意外に有名ですよね。パルマハム(プロシュート・ディ・パルマ)やパルメザンチーズ(パルミジャーノ・レッジャーノ)などの名前のおかげでしょうか。イタリアでもParma, Mangiare bene(食の都のような意味です、直訳は美食に近いですね。でもイタリアはどの街も「食の都」主張があるような気もしますが)なんていわれている街で、これら登録商標のパルマ名物はパルマでしか生産を許されていないのです。イタリア中で見かけるパルミジャーノ・レッジャーノですがその全てはここから発送されているわけです。で、当然世界のフランチャイズ王のマクドナルドが目を付けないわけなく、こうしてイタリアのハンバーガーメニュー、しかも巨大サイズの280grバーガーにパルミジャーノ・レッジャーノヴァージョンがお目見えしました。残念ながらパルマの街にマクドナルドはないんですけどね。ですからパルマから帰ってきてからローマテルミニ駅のマクドナルドでパルマの余韻を楽しむために購入しました。マクドナルドのご当地ものってなんとなく買っちゃうんですけど、マーケティング上手ですよね。パルミジャーノ・レッジャーノは塩味がぐっとくるチーズなので普通のバンではなくフォカッチャ(イタリアのピッツァの生地ですね)を使っているこのバーガーにはとても合っていたと思います。シーズンメニューかもしれませんが、近々イタリアにいらっしゃる予定のある方で、パスタやピザに飽きた方は是非どうぞ。