伊と仏と日なミニディナー

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11月にモデナに住むIがローマに来る機会があって、彼女と、そしてとっても若い同僚であるフランス育ちの日本人のHの二人に、私の小さなアパートメントに来ていただいて、なんとお料理を教えてもらうという楽しい機会を設けました。教えてもらうばっかりじゃ申し訳ないのでとりあえずテーブルセットしたのが上の写真です。とはいえ花瓶を持ってお花を買いに行き、その場でお花屋さんに生けていただいて、それをテーブルの真ん中に置いただけですけどね。

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身悶えする料理番組

あのNaked Chefにも可愛い子どもたちがたくさんできて、このバディーくんがとにかく強烈に魅力的で私の最近のブームです。お父さんのジェイミーにそっくりなのもあるんですが、喋り方だけでなく語彙まで同じで、滑舌の悪さまで似てたりするのでこんな単純なスクランブルエッグの作り方を見ながら身悶えしてます。3分半の短いものですのでぜひ上のリンクの動画ご覧ください。私のポイントとしては(1)ジェイミーが最初に「私はここにいます」と言いかけるときにお父さんを尊敬の眼差しのようなもので見つめ、その後「私のたくさんいる子供達の一人」といわれて一気に照れ笑いになってしまうバディーくん。そして(2)「バディーが兄妹に優しく作ってあげている」とちょっと褒められて「今の相応だし公平でしょう?」と聞かれて嬉しそうにする顔。(3)「包丁の正しい使い方を教えたし」とジェイミーが説明するときに、ウンウンと頷くバディーくん。という、全体的にお父さんとの非常に良好な料理の上での関係性に感動します。

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プチマドレーヌ

せっかくパリで買ってきたプチマドレーヌの焼き型ですが、主人のAさんに美味しいマドレーヌを食べさせてあげようと意気揚々と7月に帰国したときに日本に持って帰り陥ったのが、なんと、型の幅が長過ぎて日本の家のオーブンにはいらないという不測の事態。がっかりしてすごすごとまた焼き型をスーツケースに入れてローマまで持って帰ってきたので、リベンジをはたすべくローマの我が家の小さなキッチンにある意外にも大きなオーブンで、ケープタウンから帰ってきたこの週末、マドレーヌをせっせと焼きました。
そして出来上がったのが写真のマドレーヌちゃんたち。大きさとしては人差し指と親指で円を作ってみたときの内円の大きさほどの小ささです。左の2つが表をむいていますが、マドレーヌはこの表の真ん中のぽっこりがなければマドレーヌとは呼べないというほど大事な部分らしいので、こうして無事に小さいながらもちゃんとしたマドレーヌが焼けて嬉しかったです。
レシピとしては、バターを100グラムくらい溶かして(冷蔵庫に残っていた分をとりあえず全部つかいました)卵を2個といたものに、小麦粉120グラムくらい+ベーキングパウダー、お砂糖半カップくらい、を適当に入れてぐりぐりとかき混ぜ、なめらかになったところで生クリームをいい感じの手応えになるまで入れて生地を作りました。お菓子作りというのは分量がものすごく大事なのでこんな適当に作るのは本当は良くないんですが、生地の手応えさえ押さえていれば大丈夫。つまり、何度か作ってみて生地の雰囲気を頭にたたきこめば、あとは適当にできるようになるという、練習と経験の積み重ねが大事な作業(だと思う)。あと、ものすごく大事なのはお砂糖をケチらないこと。カロリーを気にして少なくしがちですが、食品科学的に、お砂糖の分量というものは焼き色、膨らみ方などに超強烈な影響を与えるのです。料理本などのレシピを参考にするとき、甘さ控えめにしたいからといってお砂糖の分量を大幅に減らしたりするとまったく膨らまなかったりして失敗の原因になります。
さて焼き型にはオリーブオイルを塗ってカロリーを気にしてみました、というのはウソで、生地に、私の冷蔵庫にあったバターをすべて使ってしまったのでバターを塗りたくてもできなかったのでした。でも焼き型がちゃんとした鉄板なのでご覧の通りの焼き色になりましたよ。逆に、味としてもバターが多すぎず良かったと思いました。タイマーを数分おきにセットしながらオーブン170度でみていたんですが、私の小さな浅い焼き型だと12分で完璧な色になりました。型が小さいためあまりにもたくさんできてしまったので今日職場でみなさんに差し上げました。フランス人の上司や同僚が喜んでたくさんもらっていってくれて嬉しかったです。なんだか、本場の人に認められた気分(別に特に認められた訳ではないけれど)。
バターを溶かし始めてから全部焼き上がるまで1時間弱しかかからなかったので、この小さくて浅い型だと素早くお菓子が必要なときにも便利だ!と思いました。また今度お客さんが来たりするときに作ろうと思います。そうだ、今度はフォーションのオレンジピールとかレモンピールがあるので、そういうのを入れてみようかな。チョコチップもいいかも。この前ネミで買ってきたイチゴ風味の紅茶を入れてみても美味しいかも。

Insalata di Penne

久しぶりにお食事の話書きます。最近えいっと15分クッキングして見た目ゴージャスだったので嬉しかった一品です。名前は単純に「ペンネのサラダ」のイタリア語(注:写真は後日にペンネではなくてフジッリで似たようなサラダを作ったので撮ってみました)。

  1. まずたっぷりのお湯を沸かします。家にあるポットの中で一番大きなものにたっぷりお湯を沸かすのがパスタつくりのポイントだとどんなイタリア人も言うのでそんなものなのかもしれません。そしてお湯が沸いたところでお塩を大さじ1ほどたっぷりいれ、ペンネをゆで始めます。そんな間に以下のものを準備。
  2. ガーリックを1~2片ぎゅっとつぶすか細かく刻んで小さなボウルかお椀に入れて、その上にバルサミコ酢を大さじ1~2、家にある一番ベストなエクストラバージンのオリーブオイルを50~80ccほど入れて軽くかき混ぜて置いておく。
  3. プロシュート(薄切りイタリアンハムか、それっぽいやつ)を適当にひとくちサイズにちぎるか切るかしておく。
  4. オイル漬けのサンドライドトマトを油きりしたあと小さく切っておく。
  5. オイル漬けのアーティチョークハート(カルチョフィー二)を油きりして一口サイズに切っておく(私はだいたい瓶詰めのを買うのですでに切ってある)。
  6. 食べたいだけのブラックオリーブを水切りしておく。
  7. バジルがあれば何枚か千切りして水切りしておく。
  8. 食べたいだけのミニトマトを半分に切っておく。
  9. 新鮮ルゲッタ(英語だとロケット?)などの野菜(一口サイズに切ったレタスでもいいはず)を洗って水切りしておく。
  10. パインナッツなどがあれば軽くローストしておく。
  11. ペンネが「アルデンテ」(イタリア語で”al”は”at (to) the”で”dente”は”teeth”なので「歯ごたえがある程度」という意味なんですね、みなさんもうご存知でしょうけど)にゆであがったらさっとざるでお湯を切ったあとまたおなべに戻し、2で用意したガーリックオイルをぱーっと流しいれる。
  12. そのあとは順番に用意したものをさーっとかき混ぜるだけでほんのりあったかペンネサラダのできあがり。ローストしたナッツをふりかけて見た目を気にしてみてください。オイルをいれたあとに一瞬パスタを冷ましてもいいかも。私はほんのりあったかいほうがすきでした。

というわけで今度また作ったら写真とってみます(フジッリ版で作ったので写真載せました)。いつも簡単豪快料理ですみません。しかもイタリアじゃないと手に入りづらい材料も多いですね。でもこの前東京滞在で思ったんですけど日本ってほんとなんでもありますよね。ぜひスーパーでいろいろ探してみてください。