シンガポールに思うこと

今週はシンガポールに出張中です。シンガポール、と聞くと私を含めた一般の方が何を思い浮かべるかというと、マレー半島の端っこにある小さな常夏の国で、マーライオンがベイでガーッと水を吐いているイメージと共に、とても清潔で発展していて、というようなことがメインかと思います。去年のハリウッド映画でCrazy Rich Asiansが成功したので強烈なお金持ちがいることも知れ渡っているかも知れません。あとは英語が公用語の一つであること、金融業、豪華ホテルなどの観光産業に力を入れていること、テクノロジー産業に強いこと、などももしかしたら皆さんご存知のことでしょう。

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シンガポールに行ったことがあるよ、という方だと、中華系が70%を占めていて、英語と北京語を混ぜながら一般の人は生活していること、ホーカーセンターと言われるB級グルメなストリートフード系のフードコートが充実していること、マレーシアの影響も強くてマスリム人口もそこそこいることなどもご存知かも知れません。そこで、私がいつも目にするのがいわゆる「ポリティカルコレクトネス」を重視するあまりよく分からなくなってしまっている異様な文化の配分。ポリティカルコレクトネスってつまり政治的妥当性だとか政治的正義などと訳されると思うんですが、「こうあるべき」「こうしちゃだめ」という妥当性や正義などが入り混じった結果、よく分からない文化になってしまっているんですね。

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ドチュラ峠

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Full album is available at Bhutan July 2018 | Flickr

この写真は2018年の7月にブータンのドチュラ峠で撮影したものです。バンコクに赴任してからというものご縁があってブータンの美しい景色に頻繁に触れることができています。この峠は時期と時間によって完全に霧がかかっていたり、このようにふんわりと白っぽくなっていたり、すっきりと晴れ渡っていたりと、訪れるたびに違う表情を見せてくれます。峠なので晴れているとヒマラヤ山脈が240度くらい見渡せるので素晴らしい写真ポイントでもあります。

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久しぶりのアメリカで国の成熟度について考える

アメリカはアトランタに来ています。アトランタにはアメリカ疾病予防管理センター(CDC)があるので割と私の仕事との関連もあり、今回はそこの皆様と一緒に会議です。2月にデンマークの会議に行った時もそうですが、先進国で行われる会議でよく思うのが、国としての成熟度がロジスティックスに顕著に表れるということ。ロジっていうと日本語だと「物流」のような翻訳をされてしまうのでしょうか?ここでの意味は「設営」というような意味です。

うまく説明できるか分かりませんが、例えばここでの会議の開始時間は8:00で、皆さん7:30くらいには集まってワイワイしています。初日も会議開催者からのご挨拶的なものは極力最小限。今回だとたったの5分くらいでした。参加者もそれぞれの自己紹介はサックリ短く、フレンドリーに行います。大きなウォーターサーバーが会議室の入り口に置いてあって、グラスがざーっと重ねてあるので参加者は随時自分で水を入れて飲む仕組み。ミントキャンディがボウルに入っているのもウォーターサーバーの横に置いてあって、眠気のある方はどうぞ、といった感じ。コーヒーブレイクには大きなコーヒーサーバーが二つ、レギュラーとディキャフと置かれ、カップが並びます。何かつまみたい人のために、ザクザク切った野菜が並べられてディップのミニボウルが置いてあるのでそれをとって食べたい人は食べる。プリント類はほぼなく、Google DocやDropboxなどのシェアフォルダーのアドレスがメールで回ってくるだけ。いろいろとてもシンプルで、大人、というイメージです。

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アメリカを追うフィリピン

関わっているプロジェクトの会議でフィリピンのマニラにきています。農業省のあるQuezon Cityはマニラの中心から少し離れていて、いつ行っても渋滞がひどいので今回はQuezon Cityの市庁舎の目の前のホテルに泊まることにしました。これで会議場までの時間を必死で考えなくてすみます。

あくまで個人的な感想ですが、フィリピンは宗教や言語、文化なども含め、いろいろな意味でアジアというよりはアメリカ、あるいはアメリカの近くにいたい、という人々の意識が感じられるところです。スペインやアメリカ、日本にも短い期間でしたが植民地、あるいはそれに近いものになった歴史を考えると、いろいろなものが混ざっていて当然なのですが、その中でもやっぱりアメリカの影響が本当に大きく、私が知っている限りでは、政府の機関がMinistry(省庁)制ではなくDepartment(部門)制をとっている国はアメリカとフィリピンがまず思いつきます。いろいろな意味でアメリカを尊敬してアメリカを追っているのでしょうね。

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クラウドファンディングでキャリーオン

昨日、半年以上前にクラウドファンディングでサポートしたキャリーオンのG-ROが我が家に届きました。正確に言うと23日には届いていたのですが、留守をしていて昨日受け取れた、ということなんですが、この斬新なキャリーオンを説明するには動画が一番なので貼り付けておきます。


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