マニラでの1週間

今フィリピンはマニラに来ています。到着したのは実は1週間前の日曜日で、怒濤の1週間の仕事を終えて、土曜日の今日ローマに帰ることになっています。写真はRCBC Plazaというビルでここの29階にFAOの国事務所が入っています。数あるFAOの国事務所の中でも一番高い場所にあるんじゃないか、とFAOフィリピン国事務所代表がおっしゃっていました。しかもすごくキレイ。運転手や秘書を含めた全てのオフィサーが非常に優秀で効率的でフレンドリーでした。本部がこういうところにあればなぁと心から思ってしまいます。イタリア人には何の恨みもありませんが、「まあいいじゃん」「リラックスして」「あとでやろうよ」というラテン文化は仕事には向かないと思うのに、FAOのポリシーではロジスティックスをやるべき一般職員はほとんどローカル採用なので、必然的にイタリア本部の一般職員はほとんどイタリア人なのです。はぁぁ。
さて、到着した先週の日曜日にランチを兼ねてWHOの地域事務所(WHOアジアパシフィック地域事務所はマニラにあるのです。FAOのアジアパシフィック地域事務所はバンコク)のオフィサーとミーティングしたんですが、たくさんいる食品安全関連のWHOのオフィサーの中では多分一番話しやすい人ですごく安心しました。一緒にミッションをやる人が働きやすい人というのはほっとしますね。
そのあとGreen Beltという巨大モールでしばらくいろいろと必要なものの買い物をしました。ところでこうして出張で違う国に行くときはいつも私は最初の日に買うものがあります。ちょっとばかばかしく聞こえるかもしれませんが、そのものとはコンディショナー(リンス)。よっぽど5星ホテルに宿泊しないかぎり、ホテルのアメニティーはだいたいシャンプーにコンディショナー効果がはいっている(と謳っている)ものとバスフォーム(ボディソープ)のみ。女性の方なら分かっていただけると思うんですが、この「シャンプー&コンディショナー」という製品ほど中途半端なものはありません。洗えてるのかどうか微妙だし(なんだかすっきりしない)、確実にコンディショナー効果は感じられません。
そんなことだったらトラベル用のものを持って行けばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、私の髪は、長いだけではなくて、量がめちゃくちゃ多いのです。だから1週間以上滞在するときには小さなボトルでは絶対に足りないので、よっぽどの途上国でないかぎり、こうしてドラッグストアを探してコンディショナーを買うんです。髪の毛がすっきりしていないと仕事に身が入らないなんてヘンかもしれませんが、本当にそうなので、もうどうしようもありません。
あとは4GのUSBドライブを買いました。いろいろなところでファイルをもらうためです。いつもは第一世代のiPod Shuffle(白いスティック状のもの、1G)を持ち歩くのですが、今回なんとうっかり忘れてきてしまいました。ありえません。でもフィリピンでは安く手に入ることが分かったのでさくっと買いました。
そして翌日から様々な政府のオフィサーのインタビューをやること28件。32の省庁の代表のみなさまとお会いしました。木曜日にはPampangaという地域まで2時間の車の旅をして地域の様子の見学もしたのですが、今回とあることで食肉の安全検査の状況を調査しなければならなかったため、あろうことか3カ所の屠殺場(豚)の見学までスケジュールに入っていました。強烈に思い出したのは「千と千尋の神隠し」。あの豚達って実はすごくリアルだったんですね。
そんなこんなで昨日すべての予定をこなして今日に至るわけです。これからレポート書きます。イタリアは今頃フェラゴストのお休み中です。帰ったらひっそりしてるんだろうなぁ。

ウィンブルドン初参戦

もうとっくの昔に男子はロジャーフェデラーが、女子はセレーナウィリアムスが優勝して幕を閉じた2009年のウィンブルドンですが、今年はなんとチケットを手に入れて、母と一緒に行ってきました。しかも、初日の6月22日。
ウィンブルドンは早朝から並んでもセンターコートの当日券が手に入る可能性のある唯一のグランドスラムで、そういった意味でとてもフェアーな伝統のある大会なのですが、その他のチケットは宝くじのようなシステムで当てなければいけないこともあって非常にとるのが難しいとされています。フットボールやサッカーなどと違って会場がそんなに広くないのもチケットをとるのを難しくしますね。
そんな中で、チケットの譲渡というのは厳しくコントロールされており、ダフ屋を完全に退けるためにチケットには名前と身分証の提示が必要で、唯一売買できるチケットというのはウィンブルドンのディベンチャーホルダーという投資家の方が毎年受け取る専用のチケットのみ。これが今まで、高値で取引される「お金でモノをいわせる」チケットとして出回っていたのでした。つまり、ツアーパッケージを扱う会社などがさらに金額をつり上げて売ったりする結果になっていたんですね。
でも去年から、このディベンチャーホルダーの有志が集まって、ちょっとした組織をつくって「仲買」の人を介さないオンラインのシステムをつくったら、ディベンチャーのみなさんにとってはいらないチケットが簡単に高く売れるし、買うほうも簡単に安く買えるし、というすばらしいことになったのでした。それで今回は母も来るということで私はそこからパッケージのチケットを奮発して購入したというわけでした。
それにしても我ながら良い選択だったなーと思います。前の日に泊まっているホテルにディベンチャーの方そのものが夫婦でやってきてくれて直接手渡してくれるし、値段は良心的だし、しかもディベンチャーのパスが一緒についてきて、特権であるセンターコートの専用施設(おハイソなレストランやラウンジやバーなどがいくつもはいっている)に入れるわ自由にくつろげるわ、しかも、みんなが長い列を作って待っている初日にゲートが開いた瞬間、「どうぞ」と招き入れられる強烈なVIP待遇でした。あれはなんだったんでしょうか。しかもセンターコートで行われた試合のすべてを見れたし、それ以外のコートも席さえあれば入りたい放題。
初日に、結局最後に優勝することになった男女二人を見て、私が大ファンなジョコヴィッチ選手も見て(彼からはローマ大会のときにサインまでもらっちゃいました)、大満足でした。ロンドンというだけで楽しいのに美しいウィンブルドンと楽しい穏やかで上品なお祭りな雰囲気を丸一日味わえて、本当に本当に楽しかった。母と二人の忘れられない思い出になりそうです。

ロンドン・アイに乗ってみました

1ヶ月以上もご無沙汰していますが、いろいろなことがありました。まず、1週間ほど日本に帰って、しかも愛する故郷の熊本に数日、主人のAさんの住むつくばに数日、とある夢の国(バレバレですね)に1泊2日、と充実の帰国でした。
その後、実家の母を連れてローマへ帰国。お父さんひとりにしちゃってごめんね。でも大丈夫ね。母は意外に時差ぼけはなく、すぐに順応したのでローマを散策できたみたいです。
そして週末から4泊5日でロンドンに行ってきたのです。写真はそのロンドン旅行の時に、思いっきり観光客になってロンドン・アイに乗っちゃおうということになって乗ったときのもの。ロンドン大好きなので、こんな大好きなところに母と一緒に来れてすごく嬉しかった。
先週末はローマ郊外のアルビートという町に友達の別荘があるのでその友達のご両親から招待を受けて、母とふたりで1泊させていただいてきました。
そして今週は信じられないほどの忙しさの国際会議をなんとか息継ぎしながら頑張っています。そして明日からまた現実逃避。なんだかまとまりのないエントリーになっちゃいましたが、ひとまず元気にしてますよ、ということで。

La Parrina

parrina.jpg土曜日の朝に、最近お友達になった生粋のローマンなRとカフェでも、と誘ってもらってMontiの噴水のある広場のバールのひとつ(La Bottega del Caffe’)で待ち合わせして焼きたてコルネット(イタリア風クロワッサン)とカプチーノにスプリムータ(しぼりたてオレンジジュース)をいただいてきました。しばらくおしゃべりして通り行く人々を眺めているとあっという間にお昼近くになってきて、さらにお天気もこれ以上完璧な「初夏」はないねということになったので突然ビーチに行こうよということになりました。
というのも、私は近場のビーチだとオスティア、ちょっと遠くへとなるとサンタマリネッラなんかに行くし、この前はサンタセヴェラにいったばっかりなのでそんな話をしていたら、オスティアとサンタセヴェラの間にもうひとついいところがあるというので急に興味を持ったのです。是非そこに連れて行ってよという私に快諾してくれたRと一緒に車を走らせ30分。車の中で私がもうすぐ主人のAさんに会えるということと、もうすぐ私の母がローマに来るということを話していて、そこで私が、特別イタリアな食材をそろえておいたら、料理上手の母がいろいろ作ってくれるかもしれないので今、プロシュートやチーズなんかをそろえているところ、とふと言ったら「ここからすぐトスカーナだけど、1時間半くらいのところにオリーブやチーズやハムやワインなんかの昔ながらの工場が残っている町があるよ」とRが教えてくれて、さらに興奮した私はそのまま車を走らせてそこへ向かうことにしちゃいました。突然誘拐したみたいになっちゃって、R、ごめんね。ここは読んでないと思うけど。
そしてたどり着いた小さな町がLa Parrina。今はまだ5月なのでひとけもまばらですが、どうやら夏には大人気のアグリツーリズモな場所らしく、トスカーナなゲストルームやレストラン、プールなどもかわいらしく配置されていました。私たちはとりあえずその工場の中のショップへ。焼きたてのパンや大量のオリーブオイル、何十種類もあるチーズやハム、フレッシュなミルクやヨーグルト、野菜に果物、ワイン、バルサミコ酢、グラッパやジャムなど、本当に目移りするようなローカルの商品がひとつひとつ丁寧にLa Parrinaのラベルを付けられて並んでいました。
チーズはテイスティングさせてもらいながらしっかり選んで、しっかりした色のきれいなオリーブオイルも、チーズに合うというワイン酢も買って、最後に1キロ3ユーロのチェリーも買って大きな箱を抱えながら満足して帰ってきました。帰りに近くのラグーナにある港、Porto San Stefanoにも寄って海辺のベンチで思い思いに時間をすごす人々にならってしばらくじーっと透き通った海の水を眺めていたら、日頃のローマの喧噪や仕事の細々したことなんかがスーっと溶けていくような気がしました。

ウェストエンドミュージカル:Priscilla: Queen of the Desert

priscilla.jpgロンドンでまたミュージカルに行ったというお話をちらっと書きましたが、私が早起きしてマーケットに行っている間に友達のMちゃんがチケットを取っておいてくれたのでした。「何のミュージカルでもいいよ!」と言っておいたのですが、前日にMちゃんがオペラ座の怪人とかいいねーという話をしていたので、そういうミュージカルかと思っていたらびっくり。この有名なドラッグクイーンのミュージカルでした!タイトルはPriscilla: Queen of the Desert
自分ひとりだったら絶対思いつかないものなので私はすっごく楽しんでしまいました。友達と旅行に行くとこういうのが一番嬉しいですよね。思いつきの掛け算というか、思いがけない楽しみというか。ミュージカルはPalace Theatreというところであったのですが、なんだか古くて素敵な劇場でした。最初っから最後まで強烈にダークでブラックなジョークに大笑いしながらすっかり楽しみました。宙吊りになって演技したりダンスしたりするのもすごく良かった。