ネミの野いちご

先週の土曜日、日本から遊びにきているイタリア人のRと一緒に朝食をということになったので、いま私の部署にインターンに来てくれている日本人のRさんと一緒にカプチーノとオレンジジュースとコルネットの朝ごはんをしたんですが、そのあと、ちょっとドライブにいこうということになって、ローマから20分くらいのドライブで到着する、カステッリロマーニといわれる、昔のローマの貴族の避暑地にいってきました。
まずは美しいカルデラ湖のある小さな町、ネミへ。前の週に友達のTさんと、「週末どこかいく?」というはなしをしていて「ネミは?」と提案してもらったにもかかわらず、結局プランはなりたたなかったんですが、それを勝手に採用してしまったのでした。思いつきで決まってしまったので、一緒に行けなくてごめんねTさん。ネミは写真の、小指の先くらいのサイズの甘くて美味しい野いちごが特産。町に入るとすぐ野いちごの果物キオスクがあってそこでひとパック買ってつまみながら町をうろうろしました。
ローマの私の友達は週末旅行が好きで、すぐローマから離れたがりますが、いざ離れてみて何をするかと思えば、バールに入ってテラスでコーヒーを飲みながらだらだらおしゃべりしたり、ちょっと歩いてはまたレストランにはいってだらだらおしゃべりしたり、と結局ローマでやってることと何も変わらないことをやっていて面白いです。でも周囲の人をウォッチングするのは知らない町では楽しいことですね。私たちもイタリアンマダムのシャープなファッションや、イタリアのかなり高齢のおばあさまたちの高いヒール靴についてディスカッションしました。楽しかった。

夏のジュネーヴより

前回のエントリーは日本からでしたね。1ヶ月もたってしまいましたが、ちゃんとすぐにローマに戻って普通の生活をしていました。今日は出張でスイスはジュネーヴに来てきます。大きな会議のために来たのですが、うっかりホテルの予約をするのをずいぶん長い事忘れていて、先週やっと予約したんですが、会議中ということもあってどのホテルも満室。それでちょっと予算を上げて探して予約したんですが、いざ来てみると、今まで泊まったジュネーヴのホテルの中でも最高なんじゃないかと思えるほどのクオリティ。部屋は広いし、エスプレッソマシーンがあるし、サービスがすごく良くてチェックインのときからいたれりつくせり。これからの常宿にしたいくらいです。Eastwest Hotel, Geneva Switzerland。
チェックインしてから、すでにジュネーヴ入りしているはずの同僚で仲良しのAに電話して、一緒に食事しようということになりました。私はどこでもよかったんですが、ホテルを出る時にちらりと見えたホテルのレストラン(中庭にあるのでアウトドアで素敵です)が良い雰囲気だったので、Aに「私のホテルによさそうなのがあったよ」と伝えたところ、彼女も行ってみたいと言ったので、ホテルで食事にしました。それが大正解でお料理はおいしいし、混んでいないくてゆっくりおしゃべりが楽しめるし、ワインのセレクションもすごく良いし、デザートとコーヒーまで楽しみました。私は鴨を食べたんですが、鴨なのにあっさりしていて美味しかったし、Aが食べたクリアウォーターのお魚料理もとても美味しそうでした。メインも良かったんですが、スターターのトマトのサラダが超美味しかった。グリーントマト、チェリートマト、イタリアントマト、とトマトの博物館のようなサラダにラズベリーとジャスミンシャーベットが乗っていて、ちょっとバジルとオリーブオイルがかかっていて、なんて素晴らしく夏らしいサラダだ!と思って感動しました。私も真似して今度イタリアにあるいろいろなトマトで作りたいと思いました。
いつもは窓の外を撮影する「ホテルから」の写真ですが、今回は1階の部屋ということもあって(日本の感覚だと2階ですが)、窓の外がフォトジェニックじゃなかったので、部屋でさっそく煎れたコーヒーを撮ってみました。ちらりと見えていますが、全体的に焦げ茶なお部屋にショッキングピンクの家具がアクセントになっていてとても素敵です。ワイヤレスインターネットもフリーだし、滞在中のバスやトラムの乗車券も無料でもらえます。ジュネーヴ自体はそこまで観光としては魅力的ではないのですが、いつも疲れる出張もこのようなホテルだと嬉しくなるなぁと思って感動しました。明日から会議。がんばります。

ムーミンの故郷へ。

木曜日から休暇をとって、イタリア人の友人のAとふたりでフィンランドはヘルシンキに行ってきました。今はローマに帰るフライトをアムステルダムで待っているところ。
ローマは雨が続いて寒くてつらい毎日だったので、フィンランドなんて北に向かってしまって大丈夫かと心配したのに、到着してみたら毎日25度に近い真夏日。ノースリーブのサマードレスで闊歩する金髪美人がたくさんいて女の私まで気持ちがうきうきしました。到着するなり外を歩いてアアルトのお店やマリメッコやイッタラ、ペンティックなどでウィンドウショッピングを楽しみ、外に出ているカフェテーブルに座ってビールを飲んだり、「何もしない」喜びをひたすら楽しみました。とはいえ、買い物もしたので正確に言えばテクニカルに「何もしなかった」というわけではないのですが。
写真は街の真ん中にあるポート。ヘルシンキにはポートがいくつかあっていろいろな島に行けるフェリーが出ています。ここは冬は当然完全に凍るらしく、冬は歩いてショートカットする人がたくさんいるとか。こんな真夏日和の見た目からは想像もつきませんが、本当に本当に寒くなるんでしょうね。
トラムに乗って行ける郊外のアラビアファクトリーショップやマリメッコファクトリーショップにもお邪魔してきちゃいました。ペンティックがトナカイをイメージしていて「フィンランド」らしい雰囲気をかもしだしていたり、ムーミングッズは雪の世界だったりして「寒さ」を主体にしているデザインだったりするのはなんとなくよくわかるのですが、マリメッコやイッタラのデザインは、寒い寒いこの国が「夏」へのあこがれを出しているという感じだったんですね。お店に入ると目の中にぱーっと入り込んでくる色の洪水にかなりやられました。かといってマリメッコは「クリーシェ」というわけではなく、一般のヘルシンキの人々の生活にちゃんと入り込んでいて、真っ黒なワンピースに黒いサンダルに黒いイアリングで、巨大なピンクのウニッコのショルダーバッグを合わせている金髪の背の高い女性がいたり、一般のマーケットでもカラフルなマリメッコのバッグを持った年配の女性がいたり、見ていて飽きない街でした。楽しかった。

ついに踏みも見た美しい砂嘴

砂嘴というよりは砂州なのかもしれませんが、大阪の義父母に甘えて先週末、京都の鬼の山(大江山)の先にあるかの有名な天橋立に連れていっていただいてきました。私は今、日本に一時帰国中です。
義父母と夫のAさんはすでに何度か訪れたことのあるこの場所ですが、私にとっては当然初めての土地だし、九州出身の私にとって、本州の日本海側という場所自体、かなり思い切って行こうとしなければ行かない場所だったので、今回こうして大阪から気軽にドライブできる距離で行けることにびっくりしました。もともと大阪の両親はとてもフットワークが軽く、いろいろなところに(アメリカでも)車でどんどん出かけて行くタイプなんですけどね。
今でこそたくさんの家や建物があってロープウェイやリフトなどの設備もあって簡単にちょっと高みに登ってこうして絶景を見下ろすことができるけれど、昔の人は森の中林の中を一歩一歩登りつめてからのこの景色だったのかなぁなんて思って勝手にさらに感動してしまいました。こんなふうに細い自然の松林がぽっかり浮いているなんて当時はかなり浮世離れして見えたことでしょう。
それにしても何がすごいって天橋立というネーミングがすばらしいですね。意味ももちろんそうなんですが、漢字で書いた見た目や発音してみたときの7音の座りの良さなど、これ以外にこの場所を一番良くあらわす言葉があると思えない完璧さです。環境の変化や自然の潮の流れなどの影響でこの場所が少しずつ変化することはあるのかもしれませんが、私が生まれるずっとずっと前も、私が日本やアメリカやタイやイタリアに住んでいる時も、私の世代のずっとずっと後も、天橋立は天橋立としてこうしていつのときも訪れる人の心を癒したり、感動させたり、驚かせたり、敬われたり、と不変の美しさを保つのかなぁとも思います。素敵なところでした。

グアダラハラのホテルの窓から

恒例の「ホテルの窓から」写真を載せてみます。中央に黄色い複合アーチのようなものがみえますが、これは高速道路にまとわりつくように建てられていて、はっきりいって何なのかわかりません。とりあえずランドマークなんだと思いますが。マクドナ○ドのアーチにみえないこともありません。なんで黄色だったんだろう。
グアダラハラはメキシコではメキシコシティの次に大きな都市だそうです。「西部の真珠」なんていう別名もあるほどメキシコ人にとってはキレイなところだとか。私もダウンタウンに行きましたが、まるでローマかと思うような豪華なキャセドラルなどがあってその別名も納得でした。ここはメキシコの「ハリスコ州」という州の州都でもあるんですね。
当然スペインの入植で栄え始めたのですがアメリカと同じで先住民族と激しい戦いをしていたみたいですね。その後支配が進んでそのキャセドラルでは強烈なカトリックのプリーチングが行われて先住民族もほとんどクリスチャンになったとか。宗教の力って本当にすごいですね。キャセドラルすごくキレイだったけれど豪華すぎて圧倒されるというか、そのパワー(16世紀のメキシコのまちにその豪華建物があったとイメージすると、ものすごいパワー)にひれ伏してしまう気持ちもわからないでもありません。今もメキシコ人にはとても信心深い人が多いです。
というわけで私はホテルに缶詰状態ですが元気ですよ、こんな景色を毎朝みていますよ、ということで。