夏のジュネーヴより

前回のエントリーは日本からでしたね。1ヶ月もたってしまいましたが、ちゃんとすぐにローマに戻って普通の生活をしていました。今日は出張でスイスはジュネーヴに来てきます。大きな会議のために来たのですが、うっかりホテルの予約をするのをずいぶん長い事忘れていて、先週やっと予約したんですが、会議中ということもあってどのホテルも満室。それでちょっと予算を上げて探して予約したんですが、いざ来てみると、今まで泊まったジュネーヴのホテルの中でも最高なんじゃないかと思えるほどのクオリティ。部屋は広いし、エスプレッソマシーンがあるし、サービスがすごく良くてチェックインのときからいたれりつくせり。これからの常宿にしたいくらいです。Eastwest Hotel, Geneva Switzerland。
チェックインしてから、すでにジュネーヴ入りしているはずの同僚で仲良しのAに電話して、一緒に食事しようということになりました。私はどこでもよかったんですが、ホテルを出る時にちらりと見えたホテルのレストラン(中庭にあるのでアウトドアで素敵です)が良い雰囲気だったので、Aに「私のホテルによさそうなのがあったよ」と伝えたところ、彼女も行ってみたいと言ったので、ホテルで食事にしました。それが大正解でお料理はおいしいし、混んでいないくてゆっくりおしゃべりが楽しめるし、ワインのセレクションもすごく良いし、デザートとコーヒーまで楽しみました。私は鴨を食べたんですが、鴨なのにあっさりしていて美味しかったし、Aが食べたクリアウォーターのお魚料理もとても美味しそうでした。メインも良かったんですが、スターターのトマトのサラダが超美味しかった。グリーントマト、チェリートマト、イタリアントマト、とトマトの博物館のようなサラダにラズベリーとジャスミンシャーベットが乗っていて、ちょっとバジルとオリーブオイルがかかっていて、なんて素晴らしく夏らしいサラダだ!と思って感動しました。私も真似して今度イタリアにあるいろいろなトマトで作りたいと思いました。
いつもは窓の外を撮影する「ホテルから」の写真ですが、今回は1階の部屋ということもあって(日本の感覚だと2階ですが)、窓の外がフォトジェニックじゃなかったので、部屋でさっそく煎れたコーヒーを撮ってみました。ちらりと見えていますが、全体的に焦げ茶なお部屋にショッキングピンクの家具がアクセントになっていてとても素敵です。ワイヤレスインターネットもフリーだし、滞在中のバスやトラムの乗車券も無料でもらえます。ジュネーヴ自体はそこまで観光としては魅力的ではないのですが、いつも疲れる出張もこのようなホテルだと嬉しくなるなぁと思って感動しました。明日から会議。がんばります。

レマン湖のジェッドー

これはパリの写真ではありません。今日仕事が終わってからホテルの部屋でiPhotoをみていたら今月の5日から7日までスイスはジュネーヴに出張に行ったときに撮影した写真をフリッカーに載せたっきり何もしていなかったので、こうして書いています。
ジュネーヴにはたくさんの国際機関がありますが、私の勤めるFAOが頻繁に共同で仕事をするのはWHO、世界保健機関です。国連の専門機関としてはFAOと肩を並べるWHOですが、その知名度ときたらFAOをはるかにしのいでおり、いわば「誰でも知っている」国際機関となっていますね。ですが実は、規模で言えばFAOのほうが大きいのです。というのも、「保健」の分野と「食糧農業」の分野を単純に比べてみていただければ分かると思うのですが、植物や穀物、動物や魚介、農業に林業、養殖や狩猟、さらには農業技術に水の衛生、環境問題に食品安全、と「食糧農業」がカバーする分野はあまりに多岐にわたってしまうので必然的に組織も大きくなってしまうのですね。なのに人間の健康問題だけを扱うWHOが知名度が高いのは、それだけに人命にかかわるという意味で身近であると共に興味と真剣度も高くなるからでしょう。FAOの知名度もあがればいいのになぁと思うのですがやっぱり農業は地味なのでしょうか。
まぁそんなことはどうでも良いのですが、実は、私は今月はじめのこのジュネーヴ出張でちょっとしたブレイクスルーというか、私が受け持っているプログラムのことで小さな達成感を味わったのでこうしてWHOの8階のテラスにあがって美しいレマン湖を眺め、ジェッドー(大噴水)を写真に収めながらなんともいえない嬉しい気持ちを味わっていたのでした。それを忘れたくなかったので、パリにいる私ですがジュネーヴのことをここにかきとめておくことにしたのです。
滞在中はたまたま大きなIT関係の会議がジュネーヴで行われていて、どのホテルも満室で非常に困ったのですが、ふと思いついておとなりのフランス側のホテルに聞いてみると、WHOに非常に近いホテルがあいていてそこを予約したのが幸いで、非常に良いレジデンス系のホテルで、快適な滞在でした。行きと帰りのバスでユーロで払ったりスイスフランで払ったりとちょっと面白かったけれど、一本のバスでホテルの目の前のバス停とWHOの横を通っている道のバス停にとまるルートだったので通勤も快適でした。

ジュネーヴより

一部の人にはいろいろと前々から言っていたのですが、今私は結局ジュネーヴにいます。悪あがきでバタバタしてみましたが結局来ちゃってるなーとちょっと情けなく思いますが、来たからには過去は全て過去として、仕事頑張ろうと思います。今回はジュネーブに本部のあるWHO(世界保健機関)とのお仕事。

フライトが私の部署の一番トップの人(でありかつ、同じ会議に出る人)と同じだったのでわーいと思っていたのもつかの間、空港に到着してから彼はEU市民、私は外の人、というわけで列が離れ、結局ひとりでホテルに行くことになりました。空港でちょっとだけスイスフランに両替をして、インフォメーションで地図をもらって、電車の駅(空港の到着ロビーから左)に行って3フランでジュネーヴ駅(一駅)まで。空港から出る全ての電車がいったんジュネーヴ駅に到着するので、どれに乗っても良いのです。

そして駅の向かいが予約をしてもらったホテル。今回の会議の参加者の8割がここに泊まっていて、しかも日曜日というのに夜8時からこのホテルでミーティングだったんです。そのあとパブでビールを飲んだりして楽しかったけれど。

写真は私のホテルの部屋から見えるカテドラルです。今回土曜日までの滞在ですが、こういう場所を見る機会はあるのかな?いつもいろんなところにいけてラッキーとは思うんですが、良く考えると訪れているのは空港とホテルと会議場の会議室やカフェテリアのみ。観光できるのはすごくマレ(韓国では観光できた)。まあ仕事を頑張れということなのでしょう。今は朝の6時45分。朝食をとってからバスにのってWHOまで行ってきます。方向音痴だけど行けるかしら?