今週はシンガポールに出張中です。シンガポール、と聞くと私を含めた一般の方が何を思い浮かべるかというと、マレー半島の端っこにある小さな常夏の国で、マーライオンがベイでガーッと水を吐いているイメージと共に、とても清潔で発展していて、というようなことがメインかと思います。去年のハリウッド映画でCrazy Rich Asiansが成功したので強烈なお金持ちがいることも知れ渡っているかも知れません。あとは英語が公用語の一つであること、金融業、豪華ホテルなどの観光産業に力を入れていること、テクノロジー産業に強いこと、などももしかしたら皆さんご存知のことでしょう。
シンガポールに行ったことがあるよ、という方だと、中華系が70%を占めていて、英語と北京語を混ぜながら一般の人は生活していること、ホーカーセンターと言われるB級グルメなストリートフード系のフードコートが充実していること、マレーシアの影響も強くてマスリム人口もそこそこいることなどもご存知かも知れません。そこで、私がいつも目にするのがいわゆる「ポリティカルコレクトネス」を重視するあまりよく分からなくなってしまっている異様な文化の配分。ポリティカルコレクトネスってつまり政治的妥当性だとか政治的正義などと訳されると思うんですが、「こうあるべき」「こうしちゃだめ」という妥当性や正義などが入り混じった結果、よく分からない文化になってしまっているんですね。
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