出張でパリに来ています。昨日の夜更けに到着したのですが、窓から外を見ると珍しくいい景色が広がっていたので、恒例のはずだったホテルの窓からの写真をとってみました。空港から直接タクシーで来たので、正直言って今自分がパリのどこにいるか分からない状態になっていますが。噴水広場がキレイです。
それにしてもお気づきの方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、去年の9月に仕事内容が微妙に変わってから少しずつそれまでの仕事を少なくしてきたこともあって、今年に入ってから急激にアフリカ、アジアへの出張が減ってきました。それらの地域の出張があったとしても、内容が会議への参加だったりして今までの過酷な気配のミッションからはかなり遠ざかっています。
個人的には、実はどんな出張でも気づかないうちに体力を非常に消耗しているし、食生活をコントロールしづらいこともあるし、ヨーロッパであろうともアフリカであろうとも、あまりに多く出張に出るのはつらいなと思っていたのですが、月に2回のペースだった出張が月に1回程度になった今は非常に充実しやすくなっていて、生活も計画的になってジムに通う事もできるようになったし満足度があがりました。ただ、今までは直接政府のみなさんと一緒に仕事をして共同体のような形で食品安全へ取り組んできたのが、今はどちらかというと枠組みを話し合ったり各国間での合意をとったりといった机や紙の上での仕事が多くなってきたのでそれは少しだけ寂しい気分もします。ですがよくよく考えるとそれはただの役割分担であって、どちらの仕事も非常に重要なので広い意味での仕事の意義は変わっていないのですが。
今日はナノテクノロジー関係の会議の第一日目です。方向音痴がつらいのでちょっと早めに朝食をとってホテルを出よう。
そういえばロダン美術館に行ったのでした
すっかり写真をフリッカーに載せたり、ここにそのことを書いたりするのを忘れていましたが、秋に日本から友達が遊びに来てくれた時、パリに一緒に遊びに行って、私はひとりロダン美術館に行ったことを思い出しました。2日目にふたりの友達がルーブル美術館に行っている間に、私はルーブルは前に一度行ったことがあるので、ちょっと違うところにも行ってみたいと思って地図を見てよさそうだなと思ったのがこのロダン美術館。なんといっても「広く美しい庭園で1日読書して過ごす人もいる」というガイドブックの説明書きに「庭園!」「読書!」と嬉しい気持ちになって本を2冊こっそりカバンにいれて行ってきたのでした。
行ってみたらお天気は快晴、「考える人」をどアップで見る事が出来るし(ここ参照)、お尻側からも見れたし(ここ参照)、美しい庭園を2時間も散歩できたし(ここ参照)、おいしいストロベリータルトとカフェクレーム(カフェオレのこと)をいただきながら2時間半も読書を楽しむこともできたし(ここ参照)と、何とここでほぼ1日を過ごしたのでした。といってもそのあとサンジェルマン地区に行って買物もしまくったんですけどね。
今こうして写真をフリッカーにアップしながらAさんとiChatしていたんですが、これを見て「行きたいね!」という気持ちが高まってきました。そういえばシャンゼリゼを歩いたりエッフェル塔を見ながらランチしたりもすごく楽しかった。カオスだらけのローマも良いですが、美しいパリの街も美術館も私はすごく好きです。
Paris Shops & More, Restaurants & More (Books)
旅行をすると私は自分にミッションを課してひとつひとつこなすことによって楽しもうとしたりするんですけど、貧乏性なんだか真面目な典型的な日本人なんだかわかりませんね。とはいえ、だいたい「絵はがきを買う」とか「Aさん(旦那様)に手紙を書いてポストに投函する」とか「本を買う」とか「コーヒーを飲む」とか比較的簡単にこなせるミッションが多いんですね。今回のパリでは「何だか素敵な本屋にはいって分からないフランス語を分かったふりをする」とか「内容をすべて暗記しているのでフランス語でもOKなサンテクジュペリを買う」とか「その本屋に良さげなガイドブックがあれば買う」「そのガイドブックに載っているところのどこかに行く」などをこっそり私の心の中でミッションとして掲げていました。それで泊まったホテルの近くのなんだか素敵な本屋さんで買ったのがこの2冊。Paris: Restaurants & MoreというのとParis: Shops & More。
Continue reading “Paris Shops & More, Restaurants & More (Books)”パリで行ったカフェ:その3
パリでのお食事のハイライトとでも言いたいここはCafè de l’Hommeというミュージアムカフェです。オフィシャルサイトはここですが、現在製作中みたいですね。パリのちょっとマイナーな人類博物館、Musèe de l’Hommeの中に隠れているので一瞬どこから入るの?というようなところにあります。私達はエッフェル塔に一番近いトロカデロ駅で降りて、どーんと現れたエッフェル塔に驚き、近づいて写真をとっていたところでテラス席で優雅にお食事する人々を発見し、反対側に回ってみてやっと入り口を発見したのでした。
テラス席に案内されて、目の前にこの景色が広がった時には本当に夢かと思いました。旅行客はほとんどここにはいないようで、みなさんフランス語でしたよ。ウェイターの女の子も男の子もカワイイ子ばかりでそれもまたすごいねーとHとMちゃんと言い合いました。ワインもグラスで頼んだのでそこまで期待していなかったのですがすごく美味しかった。私は白でHはロゼでした。
そして何よりお食事がすっごく美味しかった!Hが頼んだ子豚のリブはぽってりとした切り身が3つもやってきて私達をびっくりさせたけれど、一口いただいてみたらそれがとろける美味しさ。かといって脂っぽいこともなく、ほんとうにスッキリしていました。私はトリュフのソースのパスタ。Mちゃんはガスパッチョをいただいていました。景色もよくて、雰囲気も素敵で、味も美味しいなんて、本当に素晴らしいカフェだと思います。本当に、行ってよかった、また絶対行きたい、と思えるところでした。ランチは12時から2時までしか開いていないみたいなので、パリに行く方はぜひぜひその時間を狙ってエッフェル塔まで行ってみてくださいね。
景色が良すぎて、エッフェル塔に登っちゃったらこの景色が見えなくなっちゃうよね、と言い合い、結局エッフェル塔に登らないことにしちゃったくらいに感動的でした。とはいえ私はちゃっかり10年前に登っているのでこんなに余裕発言なんですけど、HもMちゃんも今度また来て登ってね!
パリで行ったカフェ:その2
ベタですが、シャンゼリゼにある超有名カフェ&バー&レストラン、ラデュレーにも行ってきました。オフィシャルサイトはこちら(音がでます)。ここはゴージャスな外装&内装ですが場所的にも仕方ないというか、つまり観光客であふれかえっています。日本人もたくさんいるし、エクスクルーシブな雰囲気は全く味わえませんが、パリでは外せないといった雰囲気ですね。
ここのシグニチャは当然マカロン。マカロンおいしいですねー。私はミニマカロンよりは普通サイズのマカロンをおすすめしたいです。ミニはいろいろ試したい人にはおすすめなんですが、自分の好きな味を知っている人は、やっぱりひとつたっぷりゆっくりいただくのが一番なんじゃないかと。私の個人的なおすすめはピスタチオ味。イタリア語ではピスタッキオというし英語ではピスタッチョといったりするのでもはや何が本当の発音か分からなくなってしまいますがあの緑色のやつです(写真はこちら)。真ん中のクリームが美味しすぎて「ほっぺたがおちそうになる」という感覚を本気で経験できます。ってこれは私だけかな?いや一緒にいたHやMちゃんもそう思ったはず!
お店の外装はこんな感じ。おとぎの国のような気配があります。カフェ部分に入る手前のところにショップがあって、食事やコーヒーをいただいた後に、いろいろなスイーツをお持ち帰りもできます。HもMちゃんも私も当然のようにマカロンをいっぱい購入しました。外にはシャンゼリゼを十分楽しめるテラッサ(テラス席)もあってカフェクレーム、つまりカフェオレやその大きいサイズのグランクレームだけを楽しむこともできます。私はこの日朝食にカフェクレームをすでにいただいていたので、ここではバニラティーにしました。実はパリのカフェは「サロンドテ(お茶室)」という一般呼称があるくらいお茶が基本だったりするのです。私のフランス人の同僚のキャサリンが、「一度(コーヒーのおいしい)イタリアに住んでしまうとフランスではお茶だけになりがちね」といってましたが、たしかにあのレベルのイタリアンカプチーノを毎日飲んでいると、過去にはあんなにあこがれたカフェクレームがいまいちピンとこないのもたしか。でもパリでいただくカフェオレが格別なのは確かですけどね!
ラデュレはシャンゼリゼをルーズベルトスクエアから凱旋門に向かって左側を歩いていれば絶対見逃すことはありません。時間がある方もない方も、パリ観光の際には是非。