オランダからは水曜日の夜に帰り、ローマで数日過ごしたあと、土曜日の今日ドイツはベルリンまで飛んできました。今回は出張ではなく、休暇です。というのも、主人のAさんが日本からの出張でベルリンへ行くというので、同じヨーロッパに来るし私も慌ててフライトを予約してやってきたというわけです。
Aさんは成田からミュンヘン経由で長旅ですが、私はローマからの直行便でひとっとび。先にホテルにチェックインして今、Aさんの到着をわくわくしながら待っているところなのです。というわけで、明るいうちにホテルの窓の外をのぞいてみたら、突然目の前にこんな教会があったのでパチリととってみました。
出張だと到着してすぐ会議関係の人々と会ったり食事したりミーティングしたりプレゼンの最終調整をしたりいろいろと忙しくて部屋でゆったりする暇はないのですが、今回はこういうのはAさんの方なので私はのんびりした気分です。明日はバビロンな美術館に行けたらいいな、なんてお気楽なこと考えてます。
オランダから
すごくつまんない写真ですみません。ホテルの外が真っ暗なので今回は窓からではなくて窓を写してみました。出張でオランダに来てます。Noordwijkerhoutという発音できない街にいます。アムステルダムから車で30分程度のところ。近くにはチューリップ畑が広がっていてのどかなところです。春には観光客もたくさん来るらしいですよ。
仕事はマイコトキシンというカビ毒に関する国際会議。今回ひとつ特別セッションをやることにしたので気合いが入っています。私の個人的な感想ですが、私はこのカビ毒問題、特にとうもろこしのカビ毒問題は数ある食品安全の問題の中でも国際的には非常に重要度が高いと思っているんです。というのも、食糧供給が危うくなってきている昨今、カビ毒で失われているとうもろこし、ものすごく多いはずなんですが、もっとスキャンダラスなホットトピックの陰に隠れてしまっていまいちスポットライトが当たらない。しかもほとんどの先進国にとってとうもろこしは動物のエサである場合や、副食である場合が多いので、アフリカのたくさんの国ように主食として大量に食べている場合の影響を考える時にピンとこない。マイコトキシンのカビって、カビっぽくみえるところを取り除くと食べれそうに見えてしまうし、味もそこまで変わらないのでうっかり貧困国ではみなさん食べてしまうんですが(他に食べ物が無い場合なら特に)かなり高温度で長時間熱処理しないと毒はなくならないし、しかも恐ろしい事にこれって積もり積もってしまうと発がん性があるタイプの毒もあるんですよね(アフラトキシンなど)。じわじわと殺されてしまう。プラス、万一、超高濃度に入っていたりすると突然死したりもするのでさらに怖い。(注釈:これはすべてのカビのことではなくて、マイコトキシンと呼ばれるカビから発生するカビ毒の話ですので、カビが全部怖いわけではありません。確かにカビが生えたものは食べないほうがいいですけどね。)
というわけで、私は個人としてはこの問題は国際社会で十分に検討して優先度をあげてもらうべきだと思っています。もちろんBSEだとかO157だとかノロウィルスだとかサルモネラだとかコレラだとか、いろいろ食品安全の問題はたくさんありますが、カビ毒は影響を受ける人、死ぬ人のスケールが違う。しかも食糧供給に直接影響がある。しかも気候変動で地球の湿度が上がって温度も上がってしまうと、カビですからさすがに増えます。だから今後もっともっと重要になると思うんです。と、つい熱くなってしまいましたが明日からの会議頑張ってきます。
雨のケープタウン
出張で南アフリカはケープタウンに来ています。ドゥバイ経由でエミレーツ航空で飛んできたんですが、ローマの自宅にまでメルセデスの送迎が来た(チケット代に含まれている)のと、ケープタウンの空港でも運転手さんがこれまたメルセデスで待っていてくれたのとで、非常にサービスが行き届いているのにびっくりしました。
写真は恒例の(?)ホテルの窓からシリーズです。雨なのでしっかり写っていませんが、ここはケープタウンのハーバーが見えるホテル。窓を開けたら海が広がっていて感激でした。目の前にコンベンションセンターがあって、その近くには遊園地もあるので観覧車がみえています。
今回はなんと私の職場のチュニジア+フランス人の部長と一緒に出張。3日前まで一緒に旅行するのを知らなかったのでホテルも違うしいろいろとアレンジメントが違っていて、ちょっと心配しました。でも部長なのにとても気さくな方なので、夜には携帯にテキストを送ってくださって、一緒にGold of Africa Museumという素敵なレストランに連れていってもらっちゃいました。お食事も南アフリカワインも美味しかったし、伝統の太鼓と歌のパフォーマンスも何度もあったし、すごく楽しかったです。
明日は朝からレジストレーションが終わったら部長は昼から日曜だというのにミーティング。私はお天気が良かったらシャトルに乗ってウォーターフロントまで行ってみようかなと思っています。今日は5時間半+9時間の2つの飛行機の乗り継ぎで疲れ果てたのでもう寝ます。唯一の救いはローマと時差がないこと。おやすみなさい。
[2010年8月26日追記] ホテルとケープタウン全体のサービスがものすごく良かったので記録しておきたいと思って追記しています。泊まったのはThe Westin Grand Cape Town Arabella Quaysで、ホテルのスタッフがとにかく大変丁寧で、時間を惜しまずとことんサービスしてくれました。部長がホテル内でのイベントだと思い込んでいたホテル外でのイベントについて聞いてみたら、白人の男性スタッフが電話でレストランまで電話して聞いてくれて、場所も教えてくれて、その間30分ほど走り回ってくれました。結果ホテルのレストランでは何も食べずに外のレストランに行くことになったのに、です。売店の黒人の女性スタッフはものすごくフレンドリーで、ワールドカップ中に日本人のファイナルで審判をした男性としゃべって感激したという話をしてくれました。
おいしいシーフードのレストランに行ったときも、メニューが見えないくらいの暗いおしゃれレストランだったので「ちょっと見えないけど頑張ってメニュー見ますね」と冗談ぽく言ったのに、白人の男性スタッフがさっと5個くらいカワイすぎるキャンドルを持って来てくれてテーブルに並べてくれてすごく感激しました。そしてちょっとオープンエアなところだったので、部長が「ちょっと寒いね」とつぶやいただけで、黒人の男性スタッフが屋外用のヒーターを2台も持って来てテーブルの横においてくれるというすばらしい気の利かせ方。南アフリカ全体というよりはケープタウンの人々が親切なんだと思います。
ホテルのお部屋はとにかく広いし、景色は良いし、ワイヤレスインターネットは無料だし、フラットの液晶テレビがどーんとあって、居心地の良いデイベッド風の長椅子もあるし、ベッドはヘヴンリーベッドで合計8個の枕とちょうど良い柔らかさのベッドに包まれて約5秒で眠りに落ちることができました。19階の最上階にはスパとヘアサロンがあって、私はボディマッサージとフェイシャルをやってもらったのですがかなりお得なお値段設定。2時間やってもらって900Rだったのでユーロだと100弱といったところでしょうか。タイより安いかも。そして宿泊客だったら無料で利用できるスウェディッシュサウナとターキッシュスチームルーム。毎日の疲れをとるために何度も利用させてもらいました。ラッププールもあって本気で泳ぎたい人も大丈夫です。プールの横には超贅沢ジャグジーも。そこは160度くらいの景観が楽しめて、右にケープタウンの象徴のテーブルマウンテン、左にハーバーと海岸線、というすばらしい状態でジャグジーの泡を楽しめます。
朝食を毎日とったThirty7というレストランも、朝から肉厚なパンケーキやムゼリにフレッシュヨーグルト、10種類以上のフレッシュジュースにトロピカルフルーツ、卵やワッフル、スコーン、クロワッサン、マフィン、いろんな種類のコーヒーや紅茶、ととにかくないものはないというほどの充実ぶりでした。ホテルからは無料のシャトルがウォーターフロントまで往復15分毎に出ていて便利です。一番重要なミーティングヴェニューのコンベンションセンターとは直結だし、ここでミーティングをするのはすごく良いですね。出張の宿泊という意味では最高のホテルでした。
夏のジュネーヴより
前回のエントリーは日本からでしたね。1ヶ月もたってしまいましたが、ちゃんとすぐにローマに戻って普通の生活をしていました。今日は出張でスイスはジュネーヴに来てきます。大きな会議のために来たのですが、うっかりホテルの予約をするのをずいぶん長い事忘れていて、先週やっと予約したんですが、会議中ということもあってどのホテルも満室。それでちょっと予算を上げて探して予約したんですが、いざ来てみると、今まで泊まったジュネーヴのホテルの中でも最高なんじゃないかと思えるほどのクオリティ。部屋は広いし、エスプレッソマシーンがあるし、サービスがすごく良くてチェックインのときからいたれりつくせり。これからの常宿にしたいくらいです。Eastwest Hotel, Geneva Switzerland。
チェックインしてから、すでにジュネーヴ入りしているはずの同僚で仲良しのAに電話して、一緒に食事しようということになりました。私はどこでもよかったんですが、ホテルを出る時にちらりと見えたホテルのレストラン(中庭にあるのでアウトドアで素敵です)が良い雰囲気だったので、Aに「私のホテルによさそうなのがあったよ」と伝えたところ、彼女も行ってみたいと言ったので、ホテルで食事にしました。それが大正解でお料理はおいしいし、混んでいないくてゆっくりおしゃべりが楽しめるし、ワインのセレクションもすごく良いし、デザートとコーヒーまで楽しみました。私は鴨を食べたんですが、鴨なのにあっさりしていて美味しかったし、Aが食べたクリアウォーターのお魚料理もとても美味しそうでした。メインも良かったんですが、スターターのトマトのサラダが超美味しかった。グリーントマト、チェリートマト、イタリアントマト、とトマトの博物館のようなサラダにラズベリーとジャスミンシャーベットが乗っていて、ちょっとバジルとオリーブオイルがかかっていて、なんて素晴らしく夏らしいサラダだ!と思って感動しました。私も真似して今度イタリアにあるいろいろなトマトで作りたいと思いました。
いつもは窓の外を撮影する「ホテルから」の写真ですが、今回は1階の部屋ということもあって(日本の感覚だと2階ですが)、窓の外がフォトジェニックじゃなかったので、部屋でさっそく煎れたコーヒーを撮ってみました。ちらりと見えていますが、全体的に焦げ茶なお部屋にショッキングピンクの家具がアクセントになっていてとても素敵です。ワイヤレスインターネットもフリーだし、滞在中のバスやトラムの乗車券も無料でもらえます。ジュネーヴ自体はそこまで観光としては魅力的ではないのですが、いつも疲れる出張もこのようなホテルだと嬉しくなるなぁと思って感動しました。明日から会議。がんばります。
グアダラハラのホテルの窓から
恒例の「ホテルの窓から」写真を載せてみます。中央に黄色い複合アーチのようなものがみえますが、これは高速道路にまとわりつくように建てられていて、はっきりいって何なのかわかりません。とりあえずランドマークなんだと思いますが。マクドナ○ドのアーチにみえないこともありません。なんで黄色だったんだろう。
グアダラハラはメキシコではメキシコシティの次に大きな都市だそうです。「西部の真珠」なんていう別名もあるほどメキシコ人にとってはキレイなところだとか。私もダウンタウンに行きましたが、まるでローマかと思うような豪華なキャセドラルなどがあってその別名も納得でした。ここはメキシコの「ハリスコ州」という州の州都でもあるんですね。
当然スペインの入植で栄え始めたのですがアメリカと同じで先住民族と激しい戦いをしていたみたいですね。その後支配が進んでそのキャセドラルでは強烈なカトリックのプリーチングが行われて先住民族もほとんどクリスチャンになったとか。宗教の力って本当にすごいですね。キャセドラルすごくキレイだったけれど豪華すぎて圧倒されるというか、そのパワー(16世紀のメキシコのまちにその豪華建物があったとイメージすると、ものすごいパワー)にひれ伏してしまう気持ちもわからないでもありません。今もメキシコ人にはとても信心深い人が多いです。
というわけで私はホテルに缶詰状態ですが元気ですよ、こんな景色を毎朝みていますよ、ということで。