Aさんがやってきた

Trastevere

土曜日に主人のAさんが休暇をとってローマに遊びにきてくれました。その日の午前中はたまたまParmaに住んでいる友達のCが、今度Ph.D.プログラムに入るためスペインに3年行くというのでお別れにローマに来てくれていたので、彼女と彼女のお姉さんのSとそのお友達と4人で朝ご飯と昼ご飯までカンポデフィオーリの近くで楽しんだあと、家に帰って時間をつぶし、そのあと空港まで迎えに行ってきたのでした。

日曜日の昨日はさっそく、私のローランギャロス号を満タンにして、ローマから2時間ほどドライブしてウンブリア州のペルージャに遊びに行ってきました。イタリアのチョコレートといえばトリノのチョコか、このペルージャのチョコか、といわれるのですが、それほど有名なチョコレート工場がここにはあります。去年あたりのイタリアの映画で「チョコレートレッスン」というようなタイトル(不確か)のものがここを舞台に撮影されましたので知っている方もいるかもしれませんね。そしてなにより、世界のナカタさん。彼はペルージャのチームに数年いらっしゃいましたね。最初のゲームの3ゴールは本当にトリハダでしたよね。

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銀座でタイ料理

7076242618.JPG火曜日の夜はアメリカで友達になったRと待ち合わせしてお食事してきました。Rとは私が主人のAさんと出会ったころの友達で、あれから13年も経つのかと思うと感慨深いです。滅多に会わないのに突然こうして会っても何も変わってなくていつも普通の会話を楽しくできる貴重なお友達。女優さんみたいに美人な人です。彼女は横浜から、私はつくばからそれぞれ離れているので間をとって東京で会おうよという話になったので有楽町のジムトンプソンのレストラン、Jim Thompson’s Table Thailandに行ってきました。
大人になって思うことですが、この年になるとなかなか友達を気軽に誘ってどこかで飲んだりお食事にいったりすることがだんだん難しくなります。私の年齢だと相手にはキッチリ仕事があったり、家族がいたりするのでスケジュールの調整はもちろんのこと、ぶっちゃけ消費経済(って遠回しに言ってますが、単にお金を使うことですね)も一人の判断ではないということや、当然子供がいたりする場合もあるので夜更かしはできないし、さらに私の場合、特に地元熊本の友達だと男友達のほうが多いのでこの年齢になって特定の男友達と夜遅くまで遊ぶのはお互いよくないし(実は私個人はそうは思わないけれど、やはり遠慮はします)だからといって昼間や夕方が暇かといわれると全くそんなことはないし。
だからこうして一時帰国をするたびに、なんとなーく連絡をとって「会えそうだったら遊んでね」オーラを出すことによって期待するのですが、そんなときに「遊ぼうよ!」と気軽に声をかけてくれる友達っていうのは本当に貴重でありがたいです。Rも忙しいのに「会いたい」と言ってくれて、そして一緒にお食事につきあってくれて本当にありがとう!次回はちょっと足を伸ばして温泉にでも行こうよということになりました。
それにしてもおちついた雰囲気のこのレストラン、本場バンコクのジムトンプソンの家の敷地内にあるレストランと変わらない味に日本の丁寧さ(ドリンクなどとくに)を足した感じでとても良かったです。急にタイで過ごした日々が懐かしくなりました。ジムトンプソンの家には、職場のすぐ近くだったのでシルク商品もお食事にもお茶にも良く通ったことを思い出して一人でキューとなりました。またバンコク行きたいです。

アペリティーヴォなど

apero.jpg仕事は毎日信じられない量が降ってきますが、この時代、どの国でもどの職種でも人員削減は仕方のないこと、ひとりが受け持つ仕事の量は増えて当たり前、と言い聞かせて頑張ってます。だから仕事は何もせずとも勝手に充実してくれているしプライベートの方の充実は自分ではかりたい、と頑張りたいところなので、今日はローマに来た2006年の2月以来ずっと仲良しのGとふたりで、チェリオの丘にある、写真のMaudというバーにいってアペリティーヴォしてきました(この写真じゃちょっと雰囲気が伝わらないので是非サイトを見てみてくださいね)。ここは友達のTさんに以前教えていただいていたところ。
アペリティーヴォは略してアペロ(語尾上げで)と言ったりもしますが、いわゆるハッピーアワーのようなもので、1ドリンクにちょっとしたフィンガーフードがついてきたり、軽食のバフェがあったりなどでお店によってその形式はいろいろ。このお店は1ドリンク10ユーロで、おしゃれバフェがついてます。イタリアンな居酒屋って日本にもあると思いますが、そういうところで出るようなお料理がずらっと並んでる、といえば分かりやすいかも。10ユーロって高い!と思うかもしれませんが、ここはコロッセオのほぼ目の前なので仕方ないのです。職場の先輩のTさんに教えてもらって行ってきたのですが、ドリンクの独創性が良い感じでした。スパイシーオレンジな風味の美味しいブラッディーマリーをいただきましたよ。雰囲気が良かったのでついGとも話が盛り上がってしまって長居してしまいました。でもイタリアでいいなと思うのは、レストランやこういうところの長居が厭われないこと。全く平気なのです。おしゃべりしたいだけおしゃべりできます。お店の人もにこにこしておしゃべりに参加してくれたりもします。

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「バラの花にて」というレストラン

昨日の夜はワークショップでレクチャーしていただく予定の専門家の2人と、川辺の古い街並にある素敵なレストラン、Kod Ružeというところに行ってきました。素敵なインテリアに陽気なクロアチア音楽隊もいて、お客さんもダンスしたり歌ったりでとても楽しい夜になりました。写真暗くてすみません。実際はもっと暗く感じました。
いただいたのはお魚のカルパッチョをアペタイザーに長時間煮込んであって、トロリととろけるお肉のシチューにニョッキ。一緒にいたふたりは中近東出身(イランとシリア)のおふたりなのでお野菜のディッシュを注文していました。ところでちょっとしたことですが、私はこの仕事を始めたばかりの頃は、こうしてマスリムの人とご一緒させていただくときに気を使って一緒にベジタリアンな食事をしたりしていましたが、いろいろとお話を聞いたり一緒に考えたりした末、結論としては、自分がイスラム圏にいない限り、気を使わなくて良い、自分の好きなものを食べればよい、と思うようになりました。当然イスラム圏にいれば周りの人に合わせます。ですがどこにいるとしても、例外として、やはり豚肉は食べないようにしています。目の前で美味しそうに豚肉を食べるのはちょっと気がひけるし、私は食べ物は基本的に美味しそうに食べたいから。
このレストランの雰囲気はとても良かったので、できれば滞在中にまた来れたらいいなと思います。

St. James’s Park

以前に「のちにつづく」と書いた続きなのですが、ホテルのプライベートガーデンで早朝の2時間をコーヒーで過ごした訳は、ここに続くのですが、その後地下鉄に乗り(パディントン駅からベイカールー線でチャリングクロス駅へ)、トラファルガー広場の方に出てしまったのがラッキーでオベリスクや噴水を見ながらセントジェームス公園まで歩くこと5分程度。遠く右にバッキンガム宮殿、すぐ左には省庁関連の伝統的な建物を見ながら公園に入ると、そこは急に静かな緑いっぱいの景色で水辺もあります。到着したのが9時前だったせいか、観光客も少なく本当に幸せな午前中を過ごしました。土曜日だったので、実はそこを去った12時前には強烈な数の観光客(イタリア語がそこら中で聞こえてました)が来ていたので、このエントリーを見てロンドン観光する方は公園は早朝からをおすすめしますよ!この親子が水辺の鴨や白鳥などに(ペリカンもいましたよ!)エサをやる様子を見ながら新聞を読んだり本の続きを読んだり、良い時間を過ごしました。
そして何より良かったのが、この公園にある”Inn the Park“というカフェ/レストラン。もともと、公園で何かを買って芝生に座って朝食にしよう、そのときにEnglish Breakfast Teaを飲もう、と決めていたので、早朝のホテルではコーヒーだったんですね。ですがこのレストランを見つけて嬉しくなったのと、見た目も自然にとけ込んでいてとても良い感じがしたのとで、入ってみることにしました。中はファインレストランとまではいかなくとも、かなりそれに近い雰囲気で、まだ朝の9時過ぎだったのに、「予約はありますか?」と聞かれました。「いえ、ないんですけど」と答えた後、お客さんはいなかったので「朝食はありますか?」と聞くと「もちろんあります」と言われて笑顔でテラス席(というよりデック席)に通されてさっそく大きなティーポットにたっぷり紅茶を煎れてもらいました。そしてトーストにストロベリーのプリザーブ、サニーサイドアップの目玉焼きにおいしいソーセージ、巨大なブラックマッシュルームにベーコンやグリルドトマト、などなどいわゆるイギリス式の朝食(あんまりちゃんと撮れてないですが写真はこちら)が運ばれてきて、日頃カプチーノ&コルネットの甘ーい朝食に飽きてきていた私にはこの素朴なブリティッシュスタイルがものすごく新鮮でした。まあ、コラッツィオーネイタリアーナ(伊式朝食)も悪くはないんですけどね。スプリムータ(絞りたてのオレンジジュース)なんて本当に最高だし。でもこのカフェ/レストラン、私が朝食をとっている間に満席になりました。週末はすごく人気なのかもしれませんね。朝食でも予約があったほうがいいかもしれません。
なにはともあれ、ローマでも割と幸せな週末は過ごせますが、ロンドンでも幸せな土曜日の午前中を過ごせて嬉しかった、というわけでした。かなり自己満足だけですみません。