本当にどうでもいいんですが、午後の韓流のFantastic Coupleがちょっと面白いなと思う日々です。韓国の女性キレイですね。って本当にどうでもいいですね。先週と今週に何冊か本をまとめて読んだので書き留めておこうと思って。
「家日和」奥田英朗:最後の短編がすごく良かった。私もオーガニックとかロハスアレルギー気味。やってる人はすごいなぁと本当に思うし、エコとかもそうなのに、私があまのじゃくだから?と思って口を閉じていたことをうまいぐあいにぐっと出してもらった感じでちょっと感動しました。
「食堂かたつむり」小川糸:ベストセラーだったので。かもめ食堂とかぶるのはなぜ。私は泣けなかった。
「削除ボーイズ0326」方波見大志:年齢設定に無理があったけど普通に面白かった。狙ってる読者層はたぶん中高生?読書中、伏線が上手すぎて何度も1ページ目に戻るハメになったのも珍しかったけど、それはいいことなのかどうなのかって言われるとうーん、と思いましたが。
「1Q84 BOOK 3」村上春樹:1と2は素直に良かったと思ったのに、これは結構微妙な感じがしないでもないけどマーケティング上手だなぁって思った。できれば会えないで欲しかったなぁ。主人のAさんが、「えーっとなんだっけ、ダイゴと大豆の話だっけ」と言ったのがうまいなぁって思ってちょっと思い出し笑いしてしまいます。
「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦:面白かった。理系。途中、ん、と思うところがあって、小さなことが壮大な何かのメタファーのような感じでそうじゃない感じもして脳のどこかをぐっと押されたような感覚がある(けど押されたかどうかはわからないかんじ)。太陽の塔も面白い!とおもったけどこういうのも新しい感じで面白いと思ってしまいました。こんな子がいたらちょっとイヤだけど。でもこういう感じで頭脳明晰な素直でいい子なのに、大人から見るとちょっとイヤな感じのコっている!ような気もします。
以上とりいそぎ。
Dear John
Dear John (Nicholas Sparks)
わりとマッチョな雰囲気のただようアメリカの若い男性作家の文章にしては、内容がかなり女々しすぎる(失礼)イメージがあったので、彼のThe Notebookなどの代表作は映画では見て涙したけれど、本までは読んだことがなかったので、ヘルシンキの空港でたまたま見かけた時に、時間つぶしに読んでみようと思って買ってみました。
非常に簡易な英単語の並ぶ、お世辞にも「文学的」とは言いがたい文章ですが(私、何様でしょうか)、そのおかげかあっという間に読み終えました。読みながらひたすら涙を流し続けたり、時には嗚咽までしたりしなければいけないので人前で読むには大変な本です。誤解を恐れずに書きますが、私個人の読後の感想としては「意外」でした。タイトルの”Dear John”からイメージするのはいわゆる「”Dear John”レター」と一般に言われる、戦場にいるフィアンセにお別れを告げる女性からの手紙だし、これは胸が痛い感じの戦争絡みのお別れの話かと思いきや、実は、父と息子の、家族のお話だったのです。ニコラススパークスといえば男性の目からみた「ロマンス」のお話というイメージだし、実際、このお話もそういうカテゴリーといえばそうだし、大きな枠で言えば「究極の男女の愛情とは」というような、私からしてみたらちょっと微妙に壮大すぎるトピックがメインなので、これを「父と息子」の話だと結論付けてしまうのはちょっとズレているかもしれません。でも私にはそういう風に写った、というだけです。
細かい感想メモはさらに下へ。
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秋のボルゲーゼ公園
今日は良いお天気に恵まれた土曜日となったので、午前中にちょっと用事を済ませたあと、お気に入りのバール+パスティチェリアでイチゴとカスタードのパイを買って、ブランケットとクッションと本を持ってボルゲーゼ公園にでかけてきました。ボルゲーゼはひたすら芝生の広場が広がっているのですが、美術館近くの噴水のあたりにちょうどフラットになっていてお日様があたっている部分を見つけたので、お気に入りのチェックのブランケットを広げて太陽の下で本を広げました。
おりしも近くの散歩道でサックスの演奏を始めてくれたので思いついてiPod nanoでビデオをとってみたら意外に素敵にできたので(撮影の腕はダメダメですが、ライブ音楽と落ち葉の音がなんだかいいかなと思って)嬉しがりでこうして載せているところです。こうして落ち葉を見ながらいい音楽につつまれて、ギャレリアボルゲーゼのバールで買ってきた温かいコーヒーを飲みながらの読書は本当に幸せな気分。落ち葉をしっかり見るにはフルスクリーンにして(右下のアイコン)見てみてくださいね。
日曜日の明日は雨が降るとの予報が出ているので家でのんびり本の続きを読もうかな。読んでいるのはJonathan Safran FoerのExtremely Loud and Incredibly Closeというわりと斬新なペーパーバックです。
アンジェリーナのモンブラン
せっかくパリ滞在だし、しかもにぎやかなレ・アル地区にいるし(最近上司になったフランス人のJMが予約してくれたアパルトマン)ということで、仕事が終わってからチュイルリー公園の目の前にあるアンジェリーナというカフェというかレストラン(正確にはサロン・ド・テ、つまりティーサロン)に行ってきました。といっても日本のみなさんにはおなじみですね。東京にもいくつか支店があります。私のアンジェリーナ初体験は実は名古屋。名古屋に住んでいる友達が先日連れていってくれました。
到着してみると遠くからでもすぐそこがアンジェリーナであることが良くわかりました。というのも結構な行列ができていたから。私はひとりだし、もともと中にはいる予定はなかったので「お持ち帰りができるといいな」という気分だったのですが、ふとみると行列のできている隣のドアにはブティックの文字が。お持ち帰り用のドアがあったのですね。そこで嬉々としてこのモンブランをひとつ注文して大事にアパルトマンまで持ち帰ったのです。見えづらいですが後ろにうつっている小さな箱がお一人様用のお持ち帰り箱。かわいいお店の女の子が、モンブランが崩れないようにていねいにていねいに入れてくれたし、当然のようにスプーンもつけてくれたし紙ナプキンも3枚もくれたしで、「メルシー!」と受け取りながら非常に嬉しいきもちになりました。
ところで全く関係ありませんが、今回このパリ出張の待ち時間などを利用して話題の村上春樹氏の「1Q84」のBook 1と2の両方を読んだのですが、ちょっとどこで見たか忘れてしまったので正確なクォートができなくて申し訳ないのですが、途中で「作家というのは問題解決するのが役目ではなくて問題提起(というよりは、話の流れでは単純に問題を「並べて見せる」といった意味合いだった気がするけど)するのがその本当の役目である」というようなくだりがあって、読み終わったあと、まさにそのとおりの役目だなと深く納得しました。細かいディテイルはいろいろあるにせよ、これだけ多くのバラエティに富んだ読者層のひとりひとりの琴線をターゲットにするためなのか、異常に多くの伏線にちょっと混乱しましたが、それなりに、なんというかいろいろと刺激していただいて嬉しかった、というのが正直な感想でしょうか。いや正直言って面白かったです。私は村上春樹さんの作品が好きというわけでも嫌いというわけでもないのですが、とにかく読んでよかったです。
Anzioのビーチ
今年に入ってまだ3回目のビーチですが、今日はAnzioというところに行ってのんびりしてきました。お天気も良く、暑すぎず風もあり、といったところでなかなか気持ちよかったです。
それにしても朝から準備していたときに「ビーチで読もう!」と思っていた、読みかけで続きがすごく気になっている本がなぜか見つからず、読みかけにしていた時には全然どうでもよかったのに一日中その本の続きについて考えてしまいました。未だにみつかりません。もしかしたら旅行に行ったときに飛行機の中に忘れてきてしまったのかも、と思ってちょっとブルーになってしまいます。そして続きが気になる。
そのかわりといっては何ですが、Nick Hornbyのエッセイというか読書記録のThe complete polysyllabic spreeを読みました。単純なる読書記録であって、別にリビューというわけでもなく淡々とした感想というよりは気持ちの流れがつらつらと書いてあります。特に読むのが楽しいだとかそんなことは書いてないのに、時系列になったチャプターのタイトル(例えばMarch 2005、など)の下に箇条書きにされた”Books bought:”のリストの部分をみただけで、ああ、読むのが楽しいんだろうなぁと思えます。リストしたい気分がすごく分かる。野球好きな人がストライクだったりボールだったりセーフだったりアウトだったりすることを全部含めて、ベースボールというものを愛するように、外したりすることを含めて読むことが好きなんだなと思いました。
そしてそんなことを考えながらふと周りをみると、こんなイタリアのビーチ。イタリア人にはときどきいろいろな意味でいっぱいいっぱいにさせられるけど、包括してイタリアはいいところだと思いました。ビーチを出てポートで食べたシーフードレストランもすごく美味しかった(Osteria da Carloというところ)!ローマから40分くらいだったのでまた遊びに来ようと思います。