The Bourne Ultimatum

thebourneultimatum_releaseposter.jpgThe Bourne Ultimatum (2007), (A-)
The Bourne IdentityThe Bourne Supremacyに続くおなじみのシリーズ3作目(最終作?)ですが、そろそろ駄作でもいいのかなと思って観に行ったら期待を裏切らない豪快アクションでかなり楽しんでしまいました。とにかく2作目とかなりかぶっているので、2作目を見て復習してから見ないとちょっと分かりづらいかもしれません。私はプルマンでDVDを借りてまで復習していたので本当に良かったなーとバカバカしくも真面目に嬉しい気持ちになりました。ジェイソンボーン強すぎです。やっとオリジナルに近いところまでストーリーが進んだとかで、私は普通に興奮しながら見ました。でもMatt DamonとJulia Stilesのカップルだと、ちょっと美男美女というわけにはいかないので(私はマットデーモン大好きですけどね)あのコーヒーショップのシーンはかなり微妙でした。彼女が言ったセリフも微妙に意味深だったし。
続きがあるとかないとかいう話も出ていますが、Ultimatumっていう名前をつけたのに続きがあったらちょっとだけがっかりするかもしれませんね。でもこの映画は夏のハリウッドアクション!という感じで楽しめました。メッセージ性はゼロかもしれないけれどA-です。本当はAにしたいくらいに楽しんだんですけど(あの爆破シーンなんて秀逸)、相変わらず揺れ動くカメラワークに普通に車酔いみたいになりがちなのでそれを差し引いたというところでしょうか。劇場ではなるべく後部の座席からの鑑賞がおすすめです。[ DVD | 日本語DVD ]

Pane e Tulipani

images.jpgPane e Tulipani (2000), (A-)
アメリカでの公開は2001年でタイトルは直訳の”Bread and Tulips”だったみたいです。日本でも一応公開されたみたいで、タイトルは「ベニスで恋して」。邦題って本当に力が抜けますね。やめて欲しい。どうして「パンとチューリップ」に出来なかったんでしょうか。
近所のブロックバスターで、ヴェネツィアの風景のカバーに惹かれて借りたんですが、レジのお姉さんが「私これ見たことあるけどすごく良かった!」と言ってました。それで見てみたら本当にイタリアな映画ですごく納得しました。ハリウッドがイタリアを描くと、イタリアが大げさに強調されていてがっかりするんですが、こういうのはなんだか良いですね。私はデブちゃんのコスタンティーノがすごく好きになりました。何気ない話だし、ちょっと現実離れしているといえばしてますが、ひとつひとつがカワイイのです。でもA-はちょっと私のひいき目ですね。多分平均的にはBかB+といったところでしょうか。
奥さん(主人公)が置いてけぼりをくらうアウトグリルは、ローマの高速にかかっている特大の橋型サービスエリアで、私もよく利用するんですよ。彼女が腰掛けていた階段で撮った写真すらあるくらいです(そのフリッカーでの写真はここですが、私の家族か友達登録している人にしか見えません。ごめんなさい)。全体的にオシャレな映画ではないのに、やっぱりイタリアって基本的にお洒落だなと思いました。だってあの中年の奥さん(失礼)、最初の日はオレンジの小物で統一してたり、かわいらしいワンピースをいっぱい着ていたりで、ああこういうイタリア奥さんいるわーと思ってしまいます。そして個人的な偏見感想ですが南イタリア出身の女性は美人が多いですね。ただ南イタリアは南というだけで結構問題も多いのでクセのある女性も多いんですけど。なにはともあれ、あの若草色のニットがすごく欲しくなりました。ああ、ワンピースもいっぱい着たい!(もはや欲望のみ)[ DVD | 日本語DVD ]

The Devil Wears Prada

thedevilwearsprada.jpgThe Devil Wears Prada (2006), (B+)
フィラデルフィアからローマへの飛行機の中で見たんですけど、以前に読書のページで紹介した本の映画化です。内容は本のままだったんですが、とにかくキャスティング大成功なんじゃないでしょうか。Anne Hathawayすっごくかわいくて、飛行機の座席でかなり前のめりになりました。小さな真っ白の顔の半分が黒目ですね。そして残りの半分は口。ちょっと腰から下の体系が気になる彼女ですが、「変身」後のあの髪型、あれやりたいですねー。重すぎる前髪。でもあれは顔と目があのサイズだからこそのものなのでしょう。あの前髪でポニーテールっていうのもすごくかわいいし。[ DVD | 日本語DVD ]

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The Da Vinci Code

20060523_davincicode.jpgThe Da Vinci Code (2006), (B-)
イタリア語だと”Codice DaVinci”(コディーチェダヴィンチと発音します)となってかなりオリジナルな感じで嬉しいんですが、結局ベルジオネオリジナーレしか見ることができない私。つまり英語です。一緒に行って下さったTさんありがとうございました。
内容はよくも悪くもエンターテイメント。薀蓄だらけの本をよくダイジェストにしてくれたという雰囲気じゃないでしょうか。でもトムハンクスさん、私に言われたくないかもしれないんですけどぜんぜん役に合ってなかったんですけどどうなんでしょうか。魅力ゼロだったんですけど。でもソフィー役だった女優さんはあのアメリちゃんをやった方ですよね?意外!かなりSophisticatedですね。アメリのときはエキセントリックという言葉がぴったりだったのに。
この前作、「天使と悪魔」が映画になれば私ももうちょっと興奮したところでした。パンテオンやバティカン、ナヴォーナ広場などなど私が嬉しくなるところばかりのはずだったのに。無理かなぁ。というわけで別にDVDが出てから見ても遅くはないかもしれません。この映画。本が好きじゃなかった人にはおすすめかも。
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Mission: Impossible III

20060517_mi3.jpgMission: Impossible III (2006), (A-)
ローマと上海が舞台という今回のミッションインポッシブルですが、先週見に行ってきました。もちろんベルジオネオリジナーレ(原語バージョン)。内容が期待以上に良くてびっくりしました。相変わらずトムクルーズがファニーランしてましたが(胸を張って肘を90度に曲げてガンガン振りながら全速力で走る)、やっぱりハイライトはバチカンでしょう。あのツーリストに化けた彼が、あんなにサクッとバチカン美術館に入れたのは奇跡以外の何物でもありません。いつもものすごい行列なのです。そしてその前にDHLの作業員に化けていわゆる「外国人の目から見たステレオティピカルなイタリア人」というのを演じてくれるのですが、それがまさに「私の目から見たイタリア人!」という感じで笑えました。でも一緒に行ったイタリア人の友達はそんなに楽しんでなかったかも。「あんまり笑えないジョークだ」と言ってました。まあ、「日本人」と言っただけなのに、「オー、サムラーイ、ゲイシャー、スーシー」と言われるようなものだと思えばよいでしょう。私のイタリア人の友達は「あー、イタリア人だというとすぐ、パスタだ、マフィアだ、ジゴロだ、と言われるのに飽きた」と言っていたので、そういうものなのかもしれません。まあ嫌な気がするなんてことはないんでしょうけれどね。あの、両手の手のひらを上に向けて小指サイドでぴったりとくっつけたまま腕を上下させてワーワー言うのはイタリア人独特ですね。「あははは、イタリア人だー」という感じで笑えます。ステレオタイプに見ていて申し訳ないですけどね。
映画自体はアクションとしては3つの中で一番良かったと思います。プロットは1作目になかなか勝てないですよねぇ。でも確実に2より良かった。お勧めです。トムクルーズが好きな人にも嫌いな人にもどうでも良いひとにも。テベレ川をバチカンからサンタンジェロ城までジェットボートで下るシーンはローマ在住者としてはとても嬉しいシーンでした。
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