Whale Rider

20040108_whalerider.jpgWhale Rider (2003), (A)
美しい映画でした。映像自体が何か、強い何かを伝えている感じ。こういう少数民族に生まれる子供たちの人生ってシンプルなようでいて複雑だと思います。きっと自分だったら上手にそ況を処理できないのは分かっているのに、どこかで無責任に憧れる気持ち。Paikeaの長いまつげ、強い視線、きっぱりとした口調、なにもかもが私のココロを刺激する映画でした。頑固なお父さんを恨めしく思ったり、誇りに思ったり、どんな状況でもどんな家族でも、どんな伝統があっても、そういった基本的なことはみんな同じだなぁと思って胸を突かれる思いでした。もういちど時間がたったらまた見たくなる映画だと思います。
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Phone Booth

20040107_phonebooth.jpgPhone Booth (2003), (C)
絶対にアイディアは良いはずだし、最後のヒネリも良いはずなのに、最終的にはあっけにとられるほどつまらない映画でした。コリンファレルがしばらく電話しながらストリートを歩いただけで、あとはただひとつの公衆電話のある場所だけでくりひろげられるサスペンス。なにがダメだったんだろう。
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Mystic River

20031229_mysticriver.jpgMystic River (2003), (B)
どうしようもない喪失感を、見終わったあとにどこにぶつけていいのか分からずになんだか苦しい気持ちになりました。世間的に評価の高いこの映画ですが、私には重すぎました。この映画はサンディエゴのダウンタウンで見ましたが、なんと映画館側の不手際で後半約30分以上、フォーカスの合っていない状態で映画が進みました。音も悪かったし残念。でも最後にフリーチケットをもらえたし、ということで納得しましたけど。クリントイーストウッド監督ということですが、タイトルがいいですね。見終わった後に、なるほどと思いました。
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Something’s Gotta Give

20031227_somethingsgottagive.jpgSomething’s Gotta Give (2003), (A-)
笑いいっぱいのステキな映画です。Ericaの、とにかく白いお洋服に憧れます。あれは、かなりのハイメインテナンスな人じゃないと無理でしょう。ワインとパスタの軽いディナーやビーチハウスのディテイルに釘付けになります。キアヌリーブスが出ていてびっくりですが、彼はこの映画ではとにか二枚目なら何でも良かったという感じ。こういう映画を良いなぁと思ってしまうのって年齢を重ねてしまったせいだとしたらあまりにステレオタイプで嫌なんですが、正直言ってこういう映画は大好きです。ジャックニコルソンに笑い、恋人や夫婦でゆったりしたロマンチックな時間を過ごすのにいい映画。
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追記(3/21):あまりに色々な人に聞かれるので書いておきますが、英語で”Something’s gotta give”というのは、直訳で、「なにかがなされなければならない」というような意味合いで、要は、「なんとかしなきゃ!」といった感じです。映画を観れば分かりますが、これはまぁ、もちろんジャックニコルソンの言葉でしょうけれどみんなに当てはまる感じでよいタイトルだと思いますね。

Cold Mountain

20031226_coldmountain.jpgCold Mountain (2003), (B+)
意外にも大スターが多数出演(ニコールキッドマン、ジュードロウ、リネイゼルウィガー、ナタリーポートマンなど)のこの映画ですが、主演が美男美女すぎてやっぱりリアリティらかけ離れてしまっていてそこが残念といえば残念でした。美しすぎるのも良くないなんて大変な世界ですね。リネイは主演じゃない役をしていると、やたらと演技がうまいのが目立ちますね。もともと脇役で光る人っているんだなぁと素人ながらに思いました。南北戦争って思った以上に最近のことだし、思った以上に傷が深いみたいです。今も南部の人で北のアメリカ人をヤンキース!といって嫌う人もいるくらい。いろいろと考えさせられる映画でした。
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