The Vanishing

20060111_thevanishing.jpgThe Vanishing (1993), (B)
テレビをぼーっと見ていたら、「あら、これ私がこの前クープビルに行ったときに休憩したNorth Bendのガソリンスタンドだ」と思える風景がでてきて、見慣れたMt. Si Mini martという白いコンビニが見えたので、おお、やっぱりNorth Bendだ、何の番組だろう?と思って続けてみていたら、この映画のワンシーンでした。びっくり。今やテレビシリーズの「24」で超有名人になってしまったキーファーサザーランド主演で、サンドラブロックが驚くようなチョイ役(?)で出ています。結構怖いです。地名がエバレットだとか、シアトル近辺の地名でかなり親しみがもてて楽しめました。結構怖い映画なんですけどね。でもあのNorth Bendの、舞台になったほうのミニマートはすっかりなくなってしまって今はシェルのガソリンスタンドになっています。でも見間違うはずもないあのピーク。ツインピークの片方なんですが、そういえば90年代前半に大流行したテレビシリーズ、「ツインピークス」の舞台でもありましたね、このあたり。あまりに見慣れた風景が映画のシーンだと嬉しくなっちゃいます。邦題は「失踪」みたいですね。面白いです。
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Munich

20060106_munich.jpgMunich (2005), (A-)
かの有名なミュンヘンオリンピックでのイスラエル選手団人質殺害テロ事件とその後の暗殺事件の映画化ですね。私は映画が終わってからしばらく胸が苦しくて立てませんでした。真面目な話。だってあのラストシーンの風景はないでしょう。ぎゅうぎゅう締め付けられる感じ。途中くらいから、”This world is in a huge mess right now.” と言ったバンコクでのカシミール人(イスラム系)の友達の言葉を思い出して、その言葉がグルグルと頭の中をまわって苦しくなりました。私がもしバンコクで彼らに出会わなかったら、そして真面目に、常に彼らの中での重大トピックである議論に実際に居合わせて、一緒に考えることをしなかったら、この映画の受け取り方は全く違っていただろうなと思います。いつも思い出す度に私をドキリとさせてしまう、私の友達が言ったセリフは、”Do you know that we actually like Americans? What makes them look bad is, the Jews.” “You want to take my hometown (Kashmir)? Okay, you can take it away. But Jerusalem? No. We’ll fight like hell if you try.”と、本気の顔で言ってました。普通に会話しているはずのこちらがひるむほどのシリアスさです。お金持ちでお気楽な人生を送っているはずの彼ら(実際カシミールの人々はお金持ちではありませんが、彼らはいわゆる「一握り」の人々で、バンコクでゴージャスな生活を送っている人たちでした)をあんなに真剣に怒らせるってどんなことだ、と思っていたんですが、知れば知るほど、理解すればするほど、途方にくれてしまうのはどうしてなんでしょうか。邦題は「ミュンヘン」みたいですね。考えさせられる、という意味で、そしてSyrianaをオススメするのと同じような意味で、良い映画だと思いました。スピルバーグのストーリーテリング、やはり上手です。
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The Family Stone

20060103_thefamilystone.jpgThe Family Stone (2005), (A-)
かなりのシニカルコメディーで、最初の数十分はものすごく居心地悪いです。サラジェシカパーカー(メレディス)に、「ああ、もう口を開けないで!」とお願いしたくなるほど居心地悪いです。でも、その居心地の悪さを克服すると、すごく良い雰囲気に話が進んでいくので私はとても好きでした。ハートウォーミングというには、あまりに斜に構えたコメディなので(ちょっとブラックに笑う感じだし、ジョークのトピックがウケるほど繊細)、この映画を一言で表すのは難しいですけれど、とにかく笑えるのは確か。でもアハハと明るくは笑えません。初笑いのつもりで映画館に見に行ったけれど「初笑い」という明るさではないんですね。でもちょっと脇腹痛いくらい笑いました。
一番面白かったのはやっぱりクライマックスかな。I didn’t ask…ってとこです。あとバスからジュリー(Claire Danes)がコケるとこ。ああ私みたいだ!と思って笑わせていただきました。そして当然あのケンカのシーン。バカげたケンカシーンほど笑えるものはありませんよね。Rachel McAdamsは相変わらずすごく上手で素敵。スネたイジワル妹役がすごくかわいかった。兄弟と姉妹で片付いてしまうところはちょっと気持ち悪いけれど、フィクションだから仕方ありません。Aさんも私も何気なくファンのルークウィルソンも良かったです。面白かった。邦題は今のところ見つかりません。スターがたくさん出ているのでいつか日本にも行くんじゃないかとは思うんですけど。
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Me and You and Everyone We Know

20060102_meandyouandeveryoneweknow.jpgMe and You and Everyone We Know (2005), (B)
かなり異常な映画でした。それが狙いなんでしょうけれど。もうなにもかもがおかしい、という結論なのか、それともそんな中でみんな頑張っているという当然のようなメッセージなのか、かなり考えさせられますが、足首を痛めてしまう、という会話のくだりのところは私は単純に好きだったなーと思いました。あとリチャードの下の息子役だった子がなんともいえない魅力をまき散らしていてびっくりしました。目かなぁ?人はいろんなところでダークだったり変だったりしますが(誰でも)、こうしてあっさり見せられるのも何かなぁとおもったのでBです。私自身も、自分がすごくヘンだと思ったりすることは良くありますが、結局それはノーマルの範囲の中でのヘンなんだなーと思ったり思わなかったり。Aさんと一緒に見たんですがAさんのお気に召す映画ではなかったみたいでした。一般的に男の人はこういう良く分からないのは好きじゃないかも。といっても私も大好きだったわけではないけれど。邦題見つかりませんでした。日本で見たことある方いますか?
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The Dukes of Hazzard

20051230_dukesofhazzard.jpgThe Dukes of Hazzard (2005), (B-)
昔のテレビシリーズに思い入れがある人にとってはダメ映画だったかもしれないけれど、私は普通に好きでしたよ。でもレースの話が入ってくるともっと盛り上がるのになぁとちょっと残念には思ったけれど。やっぱり言われているようにミスキャストなんですかねぇ。ジェシカシンプソンは良いと思うんですけど、あとがねぇ。どう見ても昔のシリーズの俳優さんのほうが魅力的ですよね。でも結構笑えました。従兄を引きずっていくところとか(go Bo goのとこ)、アハハハハと笑いました。DVDのSpecial Featuresのところに、どうやってデイジーデュークのショーツを作るかというところがあって興味深く見ました。すっっっごく短い!普通にいろいろと批評しながらジェシカシンプソンの足を見たりするんですが、あんっっっなに短いのを着てるなんて、やっぱりすごいなぁと思いましたよ。カントリーのスターのウィリーネルソンがUncle Jesseとして出ていて微妙な一口ギャグをたくさん繰り出していてその状況に笑いました。でも最後の歌のところはすごく良かった。邦題は見つかりません。
[ DVD | 日本未公開 ]