The Cuckoo

20040516_thecuckoo.jpgThe Cuckoo (2003), (A-)
ロシアの賞とりまくりの映画で、原題はアルファベットでむりやり書くならKukushka。正しくは左のポスターのタイトルです。邦題は調べてません。ご存じの方いらしたらおしえてください。
一応戦争ものとしてカテゴリー分けされるとは思うんですが、基本的には何でもアリでした。とりあえず、全部字幕が出るんですが、出てくる主要人物3人が別々の言葉をはなすんですね。ロシア語、フィンランド語、そしてラップランド語。当然のように誰も誰ともお話ができない。誰も共通の言葉をしらないので何一つ通じない。舞台が第2時世界大戦から冷戦の時代なので微妙にヒトラーのことをドイツ語で2、3語はなせる程度。でもだれもドイツを憎んでる時代なのでファシストだと思われたくなくてそんなドイツ語もまったく意味なし。1時間半の映画を通じて誰も全くまともな会話をできないまま話がすすむので実は斬新です。感想は下に続きます。
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Big Fish

20040512_bigfish.jpgBig Fish (2003), (A-)
夏休みになったことだし(そんな感じは全然しないけど)、ブロックバスターでDVDでも借りようということになって2本かりてきたんですが、これは第一弾。邦題も同じく「ビッグ・フィッシュ」。これは実は映画館でやっていたときに見に行こうと思っていたんですが、そのときはなんとなく忙しくて行けないうちに終わってしまったのでした。感想はさらに下に続きます。
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Eternal Sunshine of the Spotless Mind

20040424_eternalsunshine.jpgEternal Sunshine of the Spotless Mind (2004), (A-)
数ヶ月前から、”Selected Cities”で公開されていたのですが、やっと私の住むプルマンにもやってきたということで、見ました。前評判通り、私には面白かったです。もうすこしきょとんとさせてもらってもよかったかな、と思いましたが(ドクターと、最初の出会いについて話すところで、観客のほとんどは分かったことでしょう)、グルグルと変化していって釘付けでした。感想はさらに下に続きます。
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そのグルグル度合いが、Being John Malkovich (1999)とかAdaptation. (2002)に似ていたのは偶然ではなく、脚本がチャーリーカウフマン。邦題も「エターナルサンシャイン」になるそうですが、アレクサンダーポウプ、中学生のとき授業で習いましたね。この映画ではその、”Spotless Mind”の定義が私には新しく感じました。最後に、ジムキャリーが”O-kay.”と言ってケイト(彼女この映画最高です)と笑い合うところがとにかくロマンチック(?)でした。見て損はない映画だと思います。

Hidalgo

20040404_hidalgo.jpgHidalgo (2004), (A-)
邦題は「オーシャン・オブ・ファイアー」。長距離ホースレースの話なんですが、このオーシャンオブファイアーというのはそのレースの通称。原題のヒダルゴは主人公である馬の名前。
いや、良かったですよ!私は大好きでした。かなりのエンターテイメント。しかも、本当にあった話をベースにしているという映画らしいじゃないですか!途中で王女様が皮肉をこめて、「あなたも、彼らが言うようにWillはBloodに勝てないことを証明するのね」というのですが、私は最後にそれを思いだして、逆にじーんとしてしまいました。
そしてこの、Viggo Mortensenさん、LOTRではその魅力は違った感じですが、それはもう、いわゆる青い目のハンサムさんで、こんな人に目の前であんな涙流されたら、理由は分からなくても一緒に泣いてしまう、というような感じです。馬が好きだったり、私のようにとにかくレースと名のつくものが好きな人は普通に楽しめると思いますよ。
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The Cider House Rules

20040316_theciderhouserules.jpgThe Cider House Rules (1999), (A-)
たまに、ほとんどまるで偽善者のように、ああ、私って本当にラッキーで幸せで贅沢なんだな、と思わされることがあります。私は身近な人の不幸に接したことはまるでないし(祖父は数年前に亡くなりましたがあくまで年齢ということなのでどちらかというと幸せという感じ)、両親のおかげで、お腹がすいて苦しい思いをしたことはないし(満腹で苦しい思いならしたことが何度もある)、本当に、私生きてていいの?レベルの贅沢もんだなーと、突然めちゃめちゃに反省したりするのです。
この映画も私は結局、そういう結論に至りました。共感するだなんてとんでもない、感動ともちがう、なにか重々しく鈍い痛みのような感じ。こんな贅沢モノの私がこんなことを感じるなんて、チープな感じがするだろうってことは本当に分かっているんですが、それでも私はこうして時々映画でもなんでも、ふとハっとさせられることに感謝しようと思っているのです。邦題は「サイダーハウス・ルール」。自己満足的感想はさらに下につづきます。
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