プライスリサーチ

旅行から帰ってきてみれば、冬休みもあと1週間ということになっていますが(本当のことを言うと、RAの私にはホントは冬休みなんてないのですが、勝手にとらせていただいているのです)、この1週間で旅行中にサボっていた、やるべきことをやってしまわなければいけないのです。だから今日はさっそくプライスリサーチをしようと、おとなりの町モスコウまで、実験に使う器具(っていうか単なるキャンプ用ガスグリル)の値段チェックに行ってきました。
なんて、値段チェックしたくらいでエラそうにするなってじですが、今プルマンモスコウ近辺は大雪が4日続いた後ということでどこもかしこも雪だらけ。一番交通量の多いプルマンモスコウハイウェイにもたくさん雪が積もっていて、外に出かけるのはもちろん、特に車で出かけるのは実は一苦労なのです。だから所詮値段を見ただけなんですけれど、まぁ大変だったということです。今日値段を見たので、明日の月曜日に、そのグリル購入のためにPurchase Orderという書類をRichに提出しなければいけません。本当は朝早く行きたいと思ってるんですけど、雪次第ですよねぇ。我が家は丘の上にあるのでどこに行くにしても結構急激な坂をどこかで下らなければならなくて、それが結構怖いのです。まぁ、5マイルくらいの速度でゆっくり行けば四駆だしどうってこともないんですけれど。なんとかしてこのプロジェクトを数週間以内に終わらせたいと思っています。

ワシントン州でBSE

ついにアメリカでも1頭、BSE陽性だそうです。一体どこで、と思ったら私の住むワシントン州だったのですね。これはあくまでも私の意見ですが、やはりビジネスや政治などが混ざると、「安全性」を主張したり「危険性」を主張したりする時の意見が、極論になりがちですね。「絶対大丈夫!食べてみせる!」という感じ。サイエンスの世界では極論は、あるいは極論的な仮説は、世紀の大発見(0.1%)か、あるいは勉強不足(99.9%)と言われているので、こういうとき、「安全だ」とか「危険だ」とか言うのはサイエンティストにはかなり難しいことでしょう。
でも現実問題としてアメリカの食事には欠かせない牛肉だし、結局しばらくは避けても、なんだかんだ言って食べることにはなるのでしょう。最新の科学や医学をもってしても次々と未知のウィルスや病原体が現れるのは、つまり世の中は「そういうことになっている」ということなんでしょうね。以下に朝日新聞の記事を転載しておきます。

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冬のバーベキュー

今日、学部のメイルボックスをチェックしたら、クリスマスカードが入っていて、私の直属のボスとも言える、アドバイザーのValからだったんですけれど、私が自分の仕事でもないのに、VernaとEmilyのプロジェクトをウェブ化していることに感謝、ということでギフトサーティフィケイト$25が入ってました。びっくり。いやぁ本当に目をかけていただいています。ありがたいことです。
11時からのMiriamとのミーティングで来年の夏にソルトレイクシティの学会で発表する内容について話し合い、私はInterventionについてのデータの発表をオーラルで15分、Zenaがポスターで教育マテリアルの作成プロセスについて発表、Miriamがサーベイの作成プロセスについてオーラル発表することになりました。でも、私たちのプロジェクトは多面的なのでもしかしたらパネルディスカッション自体をホストすることになるかもしれません。どちらにしても、アブストラクトかかなきゃ。締め切りは1月の19日。ふぅ。
それからしばらくデータと格闘し、クロンバックのアルファというリライアビリティ(信頼性?)をはかる目安である統計処理方法とにらめっこし、なんとなくの結論を自分で出したころにお腹が空いたのでAさんとフレンチアドで待ち合わせし、サンドイッチとスープでも食べようと思っていたのですがサンドイッチが品薄で、この際Quizno’sのサブを食べようということで、ダウンタウンまで行き、久しぶりにトースティサブ食べてきました。私、Quizno’sはサブウェイとかよりもずっと日本向きだと思うんですけどどうなんでしょう。展開すればいいのに。でも割高感は否めない。
それからAさんを彼の研究室で降ろし、私はまたオフィスへ。3時過ぎに私の韓国人の友達のSとミーティングをする予定だったので、彼女のラボへ行きました。この冬休みに私がやりたい実験を教えてくれる、私の実質上のメンターのS。彼女はマスターのときにいきなり4本ファーストオーサーのパブリケーションを披露して学部をあっといわせた女傑でもあります。
それにしてもこの実験というのは、私はしたくてたまらなかった実験なのですが、私はどちらかというと食品の分野であっても行動科学、教育のほうを専門としているので、微生物学となるとちょっと畑違いなのですね。それで前出のValに「こういう実験をしたいんだけど」と半年前くらいに申し出たときは、あっさりと「あなたにはもっと大事なことがある」と断られ、ショボンとしていたのですが、やっぱり私の将来のために(?)微生物学のバックグラウンドもあるよということで証明しなければ!と強く思いはじめ、なんと、恩知らずなことに、Valの忠告を無視し、Kang先生というこれまた韓国から来られた超天才微生物学者に相談したところ、あっさり「それは面白そうだね、いいよ」とOKをもらいました。実験器具も、微生物をプレートするアガー(ゼリー状のヤツですね)などの材料なども全部コストをサポートしてくれると約束してくれました。
ただし、あたしは実はハンバーガーと微生物の実験をしたいので、ハンバーガー(と微生物)を焼く、グリルが必要なのです。Kang先生はグリルまでは買ってあげられないよ。。。と言うので、これは自腹か?と覚悟を決めそうになっていたのですが、ちょっと後ろめたいながらも、今日Valに、「実は内緒で話を進めてしまって、グリルを買おうと思っているの」と打ち明けたところ、「そんなことならプロジェクトのお金を使いなさい」とあっさり大金をくれました。これで安価なチャコールグリルはもちろん、高価なガスグリルも買える!!!あらためて、この国はなんというか、こう、「受け入れる」国だなぁと感動しました。いや、国じゃなくて、たまたまあたしの周囲の方々がスーパーいい人なのかもしれませんが。いや、きっとそうでしょう。
ということで冬なのにキャンパスで外でバーベキューやってる怪しい女がいたらそれはあたしです。いい匂いがしても微生物入りなので寄ってこないでくださいね。あーがんばろう。

レジストレーション

いやぁ年末ともなるとやることたくさんですね。毎日毎日ミーティングでびっくりします。が、いろいろとみんな本気なのでプロジェクトがズンズン進むのでわりとおもしろいです。みんな必死なのね。いや、あたしが一番必死ですけど。
あと、ちょっと遅いのですが、今日は無事に来学期のレジストレーション(履修登録?)を済ませました。来学期こそは、なにもクラスをとらないよ!ということで、Nutrition 800というクレジット、つまりPh.Dのリサーチクレジットを18クレジット登録しただけなんですけどね。このクレジットは2クレジットあれば実は十分なのですが、クレジットを取るということはつまり、その分のお金が学部に入ってくるということだったりします。私はRAなので、授業料はリサーチファンドから出ているため、実際には私のお財布は痛まないので、お礼の意味もこめて、いつもとれるだけぎりぎりたくさんリサーチクレジットを取り、学部に還元するように努力していますが、みなさんはどうしているのでしょうか。
まぁそんなことはどうでもいいんですけどね。これから数週間、実は何もしなくていいといえばいいのですが、だからこそいろいろとやりたいことをたくさんしようと思っています。ウェブプロジェクトも、この際、えいっと終わらせたい。明日は土曜日、USCがオレゴンステイトと戦う以外なにも楽しみはないのでオフィスにでもいってこようかしらと思っています。今日久しぶりに一日ゆっくりしたのでこれ以上ゆっくりしてられないのです。

学期末

学期末ということで、学生はみんな、忙しくしています。私も例外ではなく、昨日、10ページのファイナルペーパーを提出し(といっても先週終わっていたのでそんなに大変じゃなかったですけど)、そのペーパーについて15分プレゼンテーションをしてきました。トピックが風変わりだったのでみなさんのアテンションを引くことができて満足でしたけど、本来ならプレゼンの能力とかでアテンションはひきたいところですね。がんばります。
そして今日はStatsのクラスも最後。でも明日までのプジェクトペーパーがあるのですが、それもだいたい終わり(でも45ページの大容量になりました)、あとはフォーマッティングをして先生に提出するだけ。こうやってひとつひとつ終わっていくとなんだかさみしいですねぇ。でもこのプロジェクトもプレゼンテーションをしなければいけないので、それが来週の火曜日にあります。しかもその次の木曜日にはExamまであるので終わって行くのをさみしがっている場合じゃないですけどね。
リサーチの方もひとつJNBにSubmitしようと思っているペーパーをだいたい書き終えました。あと、プロジェクトメイトのZenaと冬にもうひとつ書こうと言っているところ。あたしも急いでどんどん今の研究を形にしていかないといけないので微妙にあせっています。だれも背中を押してくれないので、ぼーっとしていると何もしないままになってしまうのが恐いです。
私はコースワークは、今度こそこれで最後なのですが(前にも同じこと書いたんですけど、そのあとにStatをマイナーにすることを決めたのでその後5コ以上クラスをとるハメになった)、来学期は半年かけてせっせとディサテーション(博士論文)書きに専念しようと思います。冬にどれくらい書けるかが勝負ですが、Aさんがマスターを終えたこともあり、ちょっとは羽を伸ばしたいのも確かなんですけどねぇ。
よく聞かれるのですが、PhDをとったあと(できれば5月)はどうするの?ということなんですけど、一応今まで3コくらいオプションがあったのですが、実は今日、アドバイザーのValとミーティングをしていたらとあるすごく良さそうなお話があり、私は興味シンシンです。できればそれをやりたい。。。と思ってしまいます。まぁオプションは多ければ多いほどいいので私も各方面にがんばってみようと思います。