ESPAのオイル

image.jpg週末のフライトでローマに帰ってきました。いつも12時間を超える飛行時間中に、どんなに水分補給をしても、保湿をしても、かならずカサカサになる肌とパンパンになる脚をなんとかしたくて、先週ペニンシュラ東京のESPAでマッサージとフェイシャルをしていただいた時に相談してみたんですね。そして、オススメされるがままに、もうこの際騙されてもいいやと思って2点お買い上げしたのがこのDetoxifying body oilとこの下の写真のPink hair and scalp mudです。
結論から言います。どちらもズバリ強烈に有効でした。オイルの方は、家に到着してからバスタブに浅くお湯を張ってそこでリンパに沿って下から上に足首からひたすらマッサージ。飛行機が着陸しそうになって、着替えたりおりる準備をしたりしていた時に「これはブーツが入るかどうかギリギリだな」と不安になるほどパンパンだった脚のむくみ、片足10分ずつのリンパマッサージで翌朝はスッキリでした。
でも、オイルがいいのか、マッサージがいいのかと言われたら間違いなく後者でしょう。多分、わたしがいつもフランスで仕入れてくる、薬局で3ユーロ(でもたっぷり)のアーモンドオイルでも同じ効果にちがいない。でもね(いい訳モード)、ESPAのプロダクトは香りが強烈にいいんです。このオイルは針葉樹系の樹の香り、甘いアーモンドの香り、シトラス系(多分グレープフルーツ)の香りが次々に香って、半身浴マッサージしながらお湯で温められる蒸気に強烈に癒されます。あとはボトルとそのキャップまでこだわってある高級感が「あ、今からマッサージしよう!」という気持ちを高めてくれるような気がします。
image.jpgで、こちらがPink hair and scalp mudなんですが、一応髪と頭皮用という名前がついてますが、ESPAの担当の方は「お顔やボディに使ってもスゴイ効果なんですよ、是非お使いください」と教えてくださった上に、ジャーで買うのと同じ価格なのにプラス20mlもお得だし、旅行での持ち運びにも便利です、とチューブ入りをオススメしてくれました。言われるがままに、昨夜ローマの家に到着してからお風呂のあと、頭皮、髪、顔、ボディー、と塗り込んでそのまま一晩おいて(注意書きに「おそれることはありません、beddingを汚すことはなく、体も髪も翌日リンスすると効果が実感できるでしょう」と書いてあります)、今朝、すっかりそのことを忘れたまま寝ぼけた頭でシャワーをしている時にびっくり。いつも長時間フライトの翌朝感じる、あごまわりのカサカサがない!デコルテしっとり!感動です。こっちのほうは多分確実にリピートしそう。というよりまたESPA行きたいです。施術前に最初にゆったりとかすかに身体をゆらしていただけるんですが、そのリラクゼーション効果が半端なくてびっくりしました。揺れるって気持ちいい!お部屋も広々だったし、トリートメントの前に使うことができるサーマルスイートもヨーロッパのスパ以上の充実で、1時間近くターキッシュサウナとスウェディッシュサウナを行き来しました。間でアイスファウンテンやトロピカルミストなどのシャワーをつかって温めたり冷やしたりの効果はかなりあったはず。
というわけで、久しぶりに良い商品メモでした。ESPA近くにないか、検索してみようと思います、とはいえ、日本の施術が世界最高な気もしてきましたけど。

フェルメール制覇(?)とイータリー

クイリナーレからのパノラマ

先週の日曜日に、楽しみに予約しておいたフェルメール展に行ってきました。日本で見たマウリッツハイス展とはまったく被らないフェルメールの作品が観れるということで、急激に寒くなったローマの空の下とはいえ、うきうきした気分で出掛けました。場所はクイリナーレの丘。ここはいわゆるローマの7つの丘のひとつで、紀元前から神殿があったといわれています。丘の頂点にあるクイリナーレ広場には、それはそれは立派なオベリスクと、中世に教皇のために建てられた宮殿があって、今は大統領の官邸としてつかわれています。その目の前にスクデリエ・クイリナーレ(クイリナーレの馬屋)という、これまた馬屋にしてはやたらと立派な建物があるんですが、そこが改装されてスクデリエ・クイリナーレ美術館となっていて、そこでフェルメール展をやっているのでした。写真はその美術館の3階部分(イタリア式だと2階)から広がるパノラマ。ヴァチカンがしっかり見えます。

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ローマの初冬とプンタレッレ

プンタレッレ早いもので、ローマに帰ってきてからもう1週間がたちました。自分のオフィスでの仕事はテレワークのもどかしさはないものの、毎日かかってくる電話、分刻みの会議、インターンとコンサルタントの管理、書類整理、などなど本来の仕事から少し離れた雑務に追われて、そういえばそうだったっけ、と今更ながらびっくりです。テレワークというのは実は本来の技術的な仕事をするにはものすごく生産的なシステムかもしれません。日本だと本部との時差があるので、スカイプで会議をするにしても日本が夕方の5時から7時くらいの2時間に限られるし、限られると思うとその会議の時間を大切にしてなるべく多くのことを簡潔に議論しようと双方が考えるのでさらに生産的です。
さて先週末ローマに到着してフィウミチーノ空港を出てタクシーに乗った時には「ローマあったかい!」と感激したのですが、昨日あたりから寒風が激しくなってきました。日曜日の今日は出かける用事があるので先ほどガレージから車を出しておいたんですが(日曜日はうちのガレージは朝の10時で閉まって、再開が夕方の6時なのです)外は東京くらい寒く感じました。今更、初冬というわけでもないんでしょうが、やっと本格的に寒くなってきたというところでしょうか。
そして紹介が遅れましたが、上の写真は世界でもローマにしかないという(イタリアの他の地域にもめったにありません)プンタレッレという野菜のサラダ。ランチにいただきました。自分でみようみまねでつくったんですがアンチョビのソースとガーリックをきかせたのでわりとスパイシーな感じにできあがりました。このサラダとタラのフライが出てくると、私の中で「ローマの冬」という気持ちが高まるのでプンタレッレ好きです。となりはカプレーゼ。我が家の目の前のイータリーでフレッシュモツァレラ(もちろん水牛の)を買ってきてその日のうちにつくったので本当に新鮮でした。トマトは相変わらず美味しいし、イタリアは本当に食事にハズレがなくて良いです。
もう数週間ローマでの暮らしと仕事を楽しんでいこうと思います。

ガルダ湖より

Lake Gardaイタリアで最大の湖であるガルダ湖に来ています。前にスペインのセビリアにいったことを書きましたがその時訪ねたイタリア人の友人Cの実家がこの湖の近くなのです。ローマから超高速ユーロスターで4時間で到着したんですが、ヴェローナを過ぎたあたりからだんだんアルプス感が高まってきてわくわくしました。Cはいつも詳しいメールを前もって送ってくれるので快適な旅行ができるんですが、今回も詳しいメールをくれました。以下がその日本語訳。
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チャオ真佐美!
いま実家から書いています。。。ついにやっと休暇中です!
とにかく、あなたが来てくれるのを楽しみにしてるってことを伝えようと思って。水曜日にはあなたにとって一番都合のいい電車を選んでね。降りるべき駅はロヴェレートという駅です。ここを通る電車は全部この駅にとまります。何時に到着するのか教えてくれれば車で迎えに行くからね。
そして以下が、万一あなたが電車の中で死ぬほど退屈になってしまった時に見るべきものです:
ーボローニャをすぎると、いくつかの町で最近起こった大地震の爪跡が見えるでしょう(たとえばS.Felice sul Panaro やPoggio Ruscoなどの小さな町)。崩れてしまった家などが電車の中からでもはっきりわかると思う。
ーヴェローナを過ぎると、平らだった地形がだんだんゆるやかな山の地形になって、さらにどんどん高度を増していって、プレアルプスである私の町の地形に近づいていくのがわかると思います。
ーヴェローナとロヴェレートの間にしっかり気をつけて観察していれば、左側に(あなたがもし電車の進行方向を見ていれば)、素晴らしい山の景色をバックグラウンドにして、素敵な中世のお城が見えると思います(Castello di Avio)。
私の姉がおいと一緒に多分明日か、火曜日に来ると思う。だからあなたも二人に会えるよ!あなたに私の町を案内できると思うとすごくハッピーです!
もうすぐね!
C
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ということで言われた通り、しっかりと周りをキョロキョロしていたら4時間の一人電車の旅もあっという間でした。地震の影響も思った以上に大きくて心が痛みました(電車の中から撮った写真はこちら:S.Felice sul PanaroPoggio Rusco)。アヴィオ城もなんとかやっと写真におさめました。逆光で暗いんですが。
到着したのは夜の8時だったんですが、サマータイムということもあってまだまだ明るいイタリアの夏の夜で、Cの実家でお母様のPの手料理を美味しくいただきました。「首を絞められた神父」という異常に怖い名前のついた前菜や、パンとリコッタとほうれん草でつくったトレンティーナ地方独特のニョッキ、生ハムとメロン、マチェドニアなどなどもりだくさんですごく美味しかったです。結局12時近くまで話し込んでいました。
さて今日は楽しみでつい早起きしてしまいましたが、Cと彼氏のCのふたりが私のためのプログラムを組んでくれているということなので身を任せてきたいと思います。

カラカラ浴場遺跡でバレエ「ジゼル」


先週の日曜日、カラカラ浴場の遺跡でローマオペラ座の主催のバレエがあったので日本人の友達のKさんと、中国人の友達のJと3人で行ってきました。上の映像(最初に15秒の広告があります)は第一幕のバレエがほとんどですが、私はまったく予備知識なく、ストーリーも分からず行ったため、第一幕で彼女がバッタリと亡くなったときには衝撃で胸がつまり、本当に動揺しました。そして第2幕の十字架からドライアイスがたちこめて暗くなって来たまわりの遺跡にとけ込み始めたときには既にストーリーの中に入り込んでしまっていて、最後に十字架に寄りかかりながら時間稼ぎをしてあげているジゼルをみてJとふたりで涙がとまらなくなってしまって本当にびっくり。バレエで泣いたのは後にも先にもこのときだけだと思います。

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