マルモレの滝

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滝の話をする前に失礼しますが、今日(日曜日)は、私が2019年のウィンブルドンからひたすらストーカーのように3年間しつこく応援し続けている、私の中でも稀に見るタイプのイケメン(イタリア人なのに、と思ってしまうほどです、失礼)で2メートル近い高身長(イタリア人なのに、と思ってしまいます、これまた失礼)なテニスプレイヤーであるマテオ・ベレッティーニ選手がついにグランドスラム(しかもウィンブルドン)で決勝を戦う日です。マテオは意外に写真写りがそんなに良い方ではなく、オンラインで検索するとイマイチ魅力を100%伝えきれない写真が出てきてしまうので、こちらに婚約者と写っている一番ナチュラルな写真をリンクしておきました(美男美女)。あと2時間くらいで試合が始まるんですが、ランキングがまだトップにならないくらいの時から私がサインまでもらって応援してきたノール(ノヴァク・ジョコヴィッチ、こちらは皆様の好き嫌いが分かれるタイプのプレイヤーですね)がお相手。もちろんノールは世界ナンバーワンの選手であるので、世間ではノールの優勝、という予想が濃いんですがマテオにとって年齢差は10歳です。いやぁ是非是非初優勝若手が頑張って欲しいですよね。

しかもテニス界は今、イタリア人が熱いんです。マテオの他にもシナー選手、ムゼッティ選手、フォニーニ選手などトップにたくさんいます。マテオがイケメンという話をしてしまったのでついでに書きますが、ロレンツォ・ムゼッティも多分一般的には非常にイケメンさんです。マテオとは全然違うタイプなのでロレンツォの方は私にはそのイケメン度が伝わってこないんですがきっとファンも多いと思われます。試合はロンドンの午後2時。そしてロンドンといえば、EURO2020が延期されて今年行われているんですが、なんとなんとイタリアが決勝に残ってしまったんですね。しかもロンドンでの試合でイングランドとの対戦!2006年にW杯で優勝して以来低迷していたイタリアサッカー界はもう、これ以上盛り上がれないくらい盛り上がっています。コロナで鬱屈としていたこの社会の雰囲気を、ここで優勝することでイタリアを盛り上げていただきたい。それが夜の9時(イタリア時間)のキックオフ。みなさん今日はテレビやバールやレストランでマキシスクリーンに釘付けのはず。イギリスでは月曜の小学校の遅刻を容認する校長先生まで現れたそうです。

ということで今日はちょっと心ここに在らずと言った楽しみすぎる気持ちを持て余しながらこれを書いているんですが、土曜日の昨日、日本人のお友達のTさんと二人でウンブリア州にあるマルモレの滝(Cascata delle Marmore)というところまで行ってきたので冒頭の写真だったというわけです。轟音ですが動画もあるのでどうぞ。イタリア全土がホワイトゾーンになって数週間、人々は外に出てこうして休日を楽しむようになりました。外にいる限り、おしゃべりの距離が保てる限り、マスク着用も義務ではなくなったんですが、やっぱりほとんどの人がマスクをしていていい感じです。でもかなり密な感じは否めませんでした。こういった気の緩みが後々良くないのかもしれません。

それにしてもこのマルモレの滝は本当に驚くべきことに、なんと人工物なのです。しかも紀元前271年に造り始められたというので本当に驚きとしか言いようがありません。滝は3〜4セクションに分かれているのですが、全体の高さは165メートルで、世界の人工の滝の中で一番高いものだそうです。人工なのでダムのような役割を果たしていて、放水する時としない時とあるらしく、完全に現役で水力発電やその他工業関連のために役立っているとか。マルモレは石灰岩という意味で、この辺りは大理石の産地でもあるんですね。

滝をまず下の入り口の近くから見て、ガイドツアーに参加して(コロナ禍の現在はこのツアーは前日までに要予約です。そしてこのツアーに参加しないと、途中にある「恋人たちのバルコニー」と呼ばれている滝の真横で滝を全身で感じることができるポイントに行けないようになっています)、登っていって一番上の入り口・出口から出る、というルートをたどりました。バルコニーまでは小さな子供たちでもどんどん登っていけるような簡単なトレッキングでしたが、そのさきは結構階段が続く感じで子供さんはキツいかもしれません。でも大人にとっては全く大した事はないし、全身バルコニーで濡れてリフレッシュ(?)できるし、瀑布のおかげで気温も低く感じるし、この暑い夏の中、爽快な1日となりました。帰りには近くにあった野外のレストランでランチしてウンブリアの名物を食べて帰りました。デイトリップで10時半に到着、5時には出発、という弾丸だったので、次回は真剣にトレッキングの支度をして色々なルートを試してみたいと思います。暑い夏を1日だけでも忘れたい方におすすめです。

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