2018年、2019年と2回、台湾に行ってその旅行がとにかく最高だったことはもう前回と前々回に書きましたが、なんと、一番好きな台中についてしか書いていないことに気づき、今日改めて、台北のことも書いておこうと思ってこうして写真を紹介しています。日本には台湾好きの方がたくさんいらっしゃるので、もう知っている方も多いかとは思うんですが、一応知らない方のために、上の写真は鹹豆漿(シェントウジャン)という朝食で、黒酢に味付けをしたものに、新鮮な温かい豆乳を入れるとおぼろ豆腐のようになるのでそれを新鮮なうちにいただくというものです。これにはさらにトッピングがあって、干した桜エビだったり、切り干し大根だったり、細いネギだったり、パクチーだったり、実は自由に選べたりもします。面白いことにシェントウジャンをいただくときは、台湾独特の餅(ビン)を一緒に食べることを現地の人々は強くお勧めしてきます。漢字でモチと書くので日本人は一瞬気分的に混乱しますが、一言で言えば小麦粉で作った「お焼き」のようなものを想像していただけるといいかと思います。
一番上の写真の、私たちが頼んだ餅(ビン)は、このような壺焼き(貼り窯)の、いわゆる「パン」的なものなんですね。台湾の胡椒餅が人気ですが、多分それもこれで焼かれていると思います。それがとにかくなんとも言えず美味しいです。写真でパンがランダムに壺に貼りついているのが見えるでしょうか。これは厚餅夾蛋(ホウビンジァータン)と呼ばれていて、生地ももっちり、具もたっぷり、という結構なボリュームですが、私と夫のAさん、私の両親の四人ともニッコニコで全部食べ尽くしました。シェントウジャンとの相性もすごく良いです。他にも蛋餅(タンビン)というクレープに卵焼きが入っているタイプもあります。とにかくなんでも美味しいので本当に感動します。上の2枚の写真は台北でも行列必至、一番有名な「阜杭豆漿(フーハンドウジャン)」で撮影しました。私は毎晩豆腐な夕食でもOKな豆腐好き、スタバのドリンクもほとんどソイ変更する豆乳好きなので、まさに天国かと思いました。
同じ料理続きですみません。こちらでも鹹豆漿(シェントウジャン)と蛋餅(タンビン、手前)をいただきました。左奥に見えているのが、薄餅油條(バオビンヨウティアオ)なんですが、台湾の人々はほとんどと言っていいほど、この揚げパンをクレープっぽい生地に挟んだものをシェントウジャンと一緒に食べていました。私も初めていただくものばかりなので、ついつい周りの方々が食べているものを素早くバリバリとチェックしましたよ。正直いうと、日本人的な感覚だと、この揚げパンは味という味はないので、そこまで「美味しい!」と感激する感じではなかったです。多分ですけど、シェントウジャンだけではお腹がもたないので、こうして脂質で揚げた炭水化物イン炭水化物的なもので腹持ちを追求しているのではないかと思います。いや違ったらすみません。今度台湾の友達に聞いておきます。とにかく、王道の組み合わせのようでしたよ。
ちなみにこの写真は、2018年に台北に行ったときに泊まったエリアが今をときめく「大安(ダーアン)」という非常に吉日的な名前のエリアだったので(ホテルはこちらでした、とてもスタイリッシュでファミマが隣にあったりして駅も目の前で色々良かったです)、そこから一駅も行かないうちに徒歩でも行けちゃう永和豆漿大王(ヨンハンドウジャンダーワン)で撮影しました。中で食べたかったので、私が座席を確保して、Aさんが注文と受け取りをしてくれたのですが、一目ですぐ日本人とすぐバレるAさん(私はよくアジアの現地の人に現地の人と思われがちで、タイではタイ華僑と思われ、中国でも中国人と思われ、フィリピンでもフィリピン華僑と思われ、大体現地語で話しかけられます)に日本語メニューを手渡してくれたり、日本人観光客に慣れていてとても皆さん優しくスイートでした。
なかなか海外旅行にも行けないこのご時世ですから、鹹豆漿(シェントウジャン)が気になる方には、最近Aさんが発見したKALDIさんの「シェントウジャンの素」をお勧めしておきますね。味は決して同じではないですが、雰囲気は伝わります。試してみよう、と思ってくださる方は、器にこの素を入れたら、小口切りにしたネギ、干しエビ、油抜きして小さく切ったお揚げさん、などをちょこちょこっとインスタ映えする程度にいれ、沸騰させる直前まで温めた無調整の豆乳を注いで数分待ってみてください。食べるときは、私は混ぜずに、そのままおぼろ豆腐を食べる雰囲気で食べます。Aさん曰く、混ぜちゃうと黒酢の味が強すぎちゃう、らしいです。冬の朝なんかはホッとする味なんじゃないでしょうか。台湾は常夏ですけどね。Aさんはフランスパンと一緒に食べてました。新しい!と思ったけど確かに合います。ぜひお試しあれ。