2018年に初めて台湾に行ったことはここにも書きましたが、2019年の12月に私の両親とAさんと4人で台湾をまた訪れることが出来ました。上の写真は台中市の第二市場でいただいた美味しすぎる大根餅です。これは祖母の大好物でもあり、彼女の生まれた町で、現地の方と一緒に行列に並んで、両親と一緒に店先のアルミのテーブルとプラスチックの椅子で同じお皿を回し合ってこうして作り立ての大根餅を頬張る幸せは何にも替えがたいものでした。
上の写真が台中市第二市場の内側中央部分で、右奥に六角楼という看板が見えると思うのですが、そこから入るとその名の通り、六角形になった小さな中央広場が現れ、そこから放射状に市場が広がります。この市場は1917年の日本統治時代に「新富町市場」という名前で建てられて、そのまま残っているそうです。私たちは朝早く行ったのでほとんどのお店はまだ開いてなかったのですが、ガイドブックにもよく載っている山河魯肉飯の角煮の魯肉飯をいただいてきました。
結構なボリュームに見えると思うのですが、私の75歳の両親もあっさり一粒残らず平らげるレベルの美味しさでした。今思い出してもお腹がグーとなります。一緒に頼んだスープも本当に美味しくて感動します。魯肉飯に添えられている沢庵もなんだかちょっと明治大正昭和な日本の味がして、あら!という不思議な懐かしさがあります。斜向かいにある李海というお店の魯肉飯も美味しいらしいですが、営業は午後の4時からという夜の部のお店だったのでここはまた次回ね、ということになりました。朝早かったし、他のお店は殆ど閉まっているのに、このお店は次から次にいろんな人が入ってきます。
家族連れ、地元のOLさん、同じ市場で働く人々、私たちのような観光客など様々です。そして驚くべきことに皆さんのオーダーが早い!皆さん何が食べたいかしっかりわかってらっしゃるんですね。私たちのように、どうする、何にする、これ美味しそうね、これは何だろう、とやっているとどんどん追い越されていくし、その追い越していった人々がニコニコと何だか見たこともないような美味しそうなものをオーダーしていくのを見ると、お腹がどんどん空いていくのでそれも面白かったです。
そしてやっぱり宮原眼科にも行きましたよ。両親はアフタヌーンティーを頼んでいて、私は美味しい豆乳のデザートにしました。暑い台中で市場を歩いて回った後のアイスクリームや甘いおやつは本当に嬉しいですよね。そして台中と言えば、サンドイッチ、ということなのでここから歩いて近い、洪瑞珍三明治に行ってきました。
三明治でサンドイッチって何だか可愛い当て字ですよね。サンドイッチはパンがすごく柔らかくて、味が塩味っぽいものと甘いものが一緒に食べれるので癖になる美味しさでした。パラフィン紙のようなレトロな感じの包み紙も、水分を適度に保つタイプになっているらしく、持ち帰りに最適でした。ホテルのお部屋でいただいてすごく美味しかった。
原味と書いてあるのは「オリジナル」という意味で、ハムと薄焼き卵のハーモニーです。何だか甘いクリームが入ってる!と思ったら台湾のオリジナルマヨネーズらしく、それが不思議に甘いんですよね。私たちはホテルの冷蔵庫で冷やして食べたのでそれもなんだか美味しかったかも。そして昔の台中市役所がカフェになっているところにも行ってきました。
ここは確実に祖父や祖母が父の出生証明などを提出したであろう場所だし、せっかく観光客用にカフェになっているし、ということでコーヒーでも飲もうよ、ということになってやってきたのでした。
カプチーノの入ったカップも台中市役所仕様になっていてすごく可愛かったです。この旅行では高雄にも台北にもいって美味しいものばっかりいただいて楽しい毎日を過ごしたのですが、やっぱり私としては台中が一番楽しく、また行きたいし、もっと長く滞在したい気持ちになったのでこうして台中の事ばかり思い出されるわけです。このパンデミックが何とか収束して、いろんな国がまた観光客を受け付けるようになったら、台中がまた行きたい場所ナンバーワンです。でも台北の鹹豆漿(シェントウジャン)も食べたい!夫のAさんが、最近コンビニでカップ入りのインスタント鹹豆漿が出たよ、と言っていたので興味津々です。気になる方はぜひ試してみてどうだったか教えてくださいね。