西伊豆:露天風呂から本物の富士山を裾野まで見る

Izu Trip


[2015年3月に書き始めたエントリですが、忘れていたので8月になってからアップしています] 私の熊本の両親は、父が1945年の1月生まれ、母が同じ年の4月生まれで、学校の学年こそ違えど年を通してほぼ同い年です。終戦の年に生まれた二人は当然ですが、戦後70年の今年共に70歳の古希を迎えました。両親が今年古希を迎えることは、言ったら生まれたときからわかっていたことですけれども、娘の私がそわそわしはじめたのは約1年半前でした。私は情けないことに、こんなおばさんになってもまだ、両親にこれといった恩返しをできていないんですね。かといって今更何をやったところで、今まで両親が私にしてくれたことに比べたら一生かけて恩返ししようとしてもまったく追いつかない。それでもやっぱり古希はお祝いしたい。ということで夫と姉夫婦にも相談して、両親に希望を聞いてみよう、ということになりました。

古希はどういう風にお祝いしたい?と聞いてみても果たしてどんな答えが返ってくるか、突然言われてもねぇ、と困らせて終わりかもしれない、と思いながら聞いてみると、父から即答が返ってきました。「富士山を裾野まで見ながら露天風呂に入りたい」だそうです。意外にもこれ以上具体的には言えないとすら思える希望でした。うちは九州なので富士山はやはり憧れなのですね。いえ九州だけでなく、富士は日本人の憧れですよね。私もその答えを聞きながら、私もそうしたい、と強く思いました。

そこからは夫のAさんと姉家族と協力しながら、富士の見え方も研究しながら場所とホテルを選び、日程を決め、とせっせと準備をしました。積み立ての貯金も。日程については空気の澄んだ冬の日だと富士山がはっきり見えるにちがいない、そして父の誕生日と母の誕生日のちょうど間である2月を選んで行くことになりました。お天気のことなど随分Aさんは心配したようですが、無事に上の写真の風景を両親に見せることができました。露天風呂も熱々で、冬でもとっても気持ち良く過ごせました。

姉夫婦の娘ちゃんと息子ちゃんもすごく楽しんでくれて、旅行のおわりに、やたらと楽しんだ姪っ子が私と夫に「計画してくれてありがとう!またこのコキみたいの計画してね!」と言ってくれたのが本当に微笑ましくてジーンとしました。伊豆は私は初めてだったのですが、夫は仕事で何度も何周もしていて、彼によると素敵なところがたくさんあるということです。2月の最終週だったので濃いピンクの河津桜が満開で、帰りは河津に寄って、東伊豆から都内に戻りました。

今度は喜寿(77歳)そしてすぐ傘寿(80歳)です。傘寿の頃には姪っ子は18歳。今度はどんなお祝いにしようかと今からすごく楽しみだし、今度は姪っ子にもプランを立てるのに参加してもらえるかも、とすごく期待しています。

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