オーダーメイドサンダル

ポジターノこれからちょこちょこ両親とのバカンスやAさんも参加してのバカンスについて書いていけたらいいなと思っています。順序はめちゃめちゃになってしまいますがひとまず思い出せるものから書いていきますね。写真は南イタリアのポジターノの街で行ったサンダル屋さんなんですが、それがすっごく楽しかったのです。ポジターノといえば麻のリゾート着か皮のサンダルか、といわれているのでぜひともどちらもゲットしたかった私としては、このサンダル屋さんを見つけてすぐ、はりきって突進していきました。お店の奥さんに「どうぞどうぞ、中へ入ってみて」と勧められるままに中に入って壁にかかっている膨大な数のサンダルをしばらく見つめて呆然。選べません。
そしたら奥さんがそばにやってきて「まずは形と高さを選んでね」というので私は3センチから5センチくらいの高さがいいんだけど、と言ってみたところ、とりあえずそういう高さのサンダルを持って来てくれました。白と黒のストラップがついていたので、横で母が「えーそのデザインは」というのを制して、「とりあえず形と高さだけだから」というのですがなかなか母に伝わりません。そしてデザインについてごちゃごちゃ言っている母を横に、とりあえず私の足を入れてみると、店の奥さんが、足を入れた時点で3−5センチくらいだから大丈夫よ、といってくれて同じ素材のサンダルのベースで、私のサイズ(37)を奥から持ってきました。今度のものにはストラップはついていなかったので、母が混乱しているのが横から分かります。「どうやら今からデザインを選ぶシステムみたいよ」と伝えるとなんとなく納得した風でした。
私は新しいサンダルはビーチ用にしたかったし、自分のブルーかピンクのビキニに合わせたかったので両方の色を見ていたんですが、いろいろ悩んだ末、結局ターコイズブルーストラップにターコイズビジューがぎっしりついたタイプにすることにしました。2本の幅広のストラップにしてビーチでの脱ぎ履きの良さを重視。そうこうしているうちに奥にどっしりと座っていたご主人が私の足の大きさを遠目で見て、自分の奥さんに、選んで来た私のサンダルのサイズが私の足より大きいと文句を付けました。そこで奥さん、すごすごと奥に行って0.5サイズ小さめの物を持って来たので私の足を乗せてみたところ、たしかにこっちのほうがピッタリ。さすがご主人。経験が物を言う。
ポジターノそれからはこの息子さんの登場です。選んだビジューストラップを私の足のつま先と甲に2本あてて、サイズをはかってから軽い仮止めのために釘を打ち始めました。10分くらい待って(その間は母のサンダルのデザインを選んでました)から試し履き。つま先は良かったみたいですが甲のところが少し緩かったので、後でストレッチすることも考えるときつめにしておいた方がいいよ、といわれて仮止めを外してもう一回内側で釘打ち。また試し履きしたところぴったりだったので本格的に最終釘打ちしてもらっているのがこの写真なのです。
デザインは本当にいろいろあって、母はかかとにまわるストラップをつけてもらっていました。細身のストラップもあるし、サヴォのようなヒールもあります。3色のストラップを交差させるおしゃれデザインもあるし、すごく幅広のストラップにアクセサリーをつけるタイプも。男性用ももちろんあっていろいろ組み合わせているうちに、本当に世界に一つの私だけにぴったりのオーダーメイドになるのですごく嬉しいです。
お店には絶え間なくお客さんも来ていて、私たちがお店にいる間に来たアジア人の家族が、英語はしゃべれるのですがイタリア語が全く無理みたいで、このサンダル作りのシステムが理解できずに苦労していたらしく、英語は苦手なお店の奥さんが「あなたちょっと助けてー通訳してー」というので、おお我が同志の日本人の一家の方なのね、とおもって思いっきり日本語で話しかけたら香港の方でした。私北京語ならなんとかカタコトでいけるんですが、広東語はてんでダメなのでお店の奥さんに香港の方でしたから無理だわと伝えていたら香港の一家は笑いながら「今度イタリア語勉強してから来ます」と英語で私に言って去っていきました。私も中国語頑張ろう。北京語しか頑張れませんが。
ところでお店には浅草土産の下駄貯金箱が飾ってあって、お店のお嬢さんが「ねえこれなんて書いてあるの?」と聞いて来たので「浅草って書いてあるよ」と答えたら「なんて意味?」と聞かれてしまいました。「えーっと地名だけど、」と言いかけたら横で母が「お寺よ」というので「ああそう、お寺の名前でもあるよ」といったら何故かすごく盛り上がってました。なんだったんだろう。でもきっと日本人にもらったか、日本に旅行に行った人にもらったかで、ずっとなんて書いてあるのか気になっていたんだろうと思うので助けてあげられて良かったです。
サンダルの価格は30ユーロから80ユーロくらいみたいです。私のは55ユーロでした。母のは60ユーロ。かなりお得ですよね。今日もずっと履いていたんですが、すごく快適で歩きやすいのですごく気に入っています。完成には10〜20分しかかからないので、忙しい観光の合間でもいい感じです。ポジターノ、またお買い物に行きたいな。

2 Replies to “オーダーメイドサンダル”

  1. お姉様:実物今度見せるね!お母さんとお姉さんにも買って帰りたいところだけど、このシステムだったら無理ねと諦めたところでした。是非イタリアに来てね。私もまたサンダル作りに行きたい!

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