今日はあまりにも天気がよかったので、たまたまバールで一緒に朝食をとったRと一緒に観光気分でチェントロまで行ってきました。途中ゲットーのエリアを歩いたんですが、そこで見かけたのがこの方。夜のためにせっせとアーティチョーク(イタリア語ではカルチョーフォ(単数)あるいはカルチョーフィ(複数)、日本語だと朝鮮アザミ?)の下処理をしているシェフを発見したので「撮ってもいいですか?」とカメラを向けたら「もちろん!」と快諾してくれました。いや、実際には「ポッソ?(いい?)」と「スィー!(おう!)」的な会話でしたけどね。日本語に訳するときはついついそうであればいいなというような希望的翻訳をやってしまいがちです。気をつけよう。
ローマのレストランでは、前菜か、あるいはセコンド(メイン)の添え物として、このカルチョフィがメニューにあることが多いんですが、私はその中でもカルチョーフィ・アッラ・ジュウディア(ユダヤ風アーティチョーク)というのが好きです。ゲットーのエリアの目玉です。アーティチョークをオリーブオイルでカリカリに揚げてあるんですが、口の中で大暴れする葉っぱ部分もしっかり味わいながら食べていくと本当に深い味わいになってきて、最終的には舌の上で甘く感じられてきます。そしてその後は何を食べてもほんのり美味しい感覚が舌に残っていて最高です。これには科学的根拠があります(多分)。気になる方はArtichokes, sweet, aftertasteなどのキーワードでグーグル先生に聞いてみてくださいね。
ローマにはもちろんカルチョーフィ・アッラ・ロマーナ(ローマ風アーティチョーク)というのもあります。これもなかなか美味しいんですが、私のイチオシはユダヤ風。ローマにお越しの際は是非お試しください。最初の見た目にびっくりせずに、是非ナイフとフォークでガンガン切り込んでいってください。すみからすみまで食べれるのがこのお料理の良いところです。私は毎日でも飽きない自信があります。ただ、私はこの写真のシェフのように生では固いアーティチョークを下ごしらえしたり、大きなお鍋でカラリと全体を揚げたりする自信もスキルも時間もないので、私にとってやっぱりこれは「レストランでいただくお料理」なのですね。
朝のチェントロの散歩の途中でお昼の時間になったのでカンポデフィオーリの美味しい切り売りピザを買って歩きながら食べて帰ってきました。そしたら途中で最近ここに登場しがちなルクセンブルグ人のCからsmsが送られて来て「今モンティに向かってるんだけど、もし周辺にいたらお茶しよう」ということだったのでそのままモンティに行って、私、R、C、そしてCの友達でフランス人のSと4人で真昼のアペリティーヴォとなりました。今日は昼間は24度まで上がったので、ほぼ真夏のローマのバールのテラスで噴水を眺めながらのキリリと冷たい白ワイン、美味しかったです。その後は良く歩いた、ということで家にかえってダラダラ。Aさんがフィギュアスケートの実況をやってくれたので手に汗握りました。男子のダブル表彰台、すばらしいですね。感動しました。