土曜日のブランチと展覧会

Chiostro del Bramante今日は同じ職場に勤めている数少ない日本人のうちのひとり、Mちゃんと一緒にブランチに行ってきました。場所は私がここでも何度も大好きだと言い続けている、キオストロ・デル・ブラマンテ(ブラマンテの回廊)。まずは観光客で一杯のナヴォーナ広場で待ち合わせして、てくてくと歩いてキオストロまで行って、ちょうど「Gli Orientalisti. Incanti e scoperte nella pittura dell’800 italiano」と銘打って、1800年代のイタリア人画家が描いたオリエント(今で言うアラブです)のエキシビジョンをやっていたのでまずはチケットを買って、それから花より団子でカフェテリアへ直行。おしゃれなビストロカフェでランチにしたのでした。私は温かいさやいんげんのスープとパン。Mちゃんはオムレツをいただいていました。フルッティ・ディ・ボスコがのったチーズケーキがあったので二人ともそれをデザートに、紅茶まで。このチーズケーキ甘くなくて絶品でした。最高。
お腹が満足したのでさっそく下に降りて行って、約2時間ほどかけて展覧会を見てまわりました。「よっぽどアラブにとりつかれていたんだね」というような作品や「これはどうなの?」と素人目にはうつってしまう作品もありましたが、中にはハっとするほど生き生きとアラブの女性の魅力を描いた作品もあっていろいろと考えさせられました。ひとつ、お嬢様風の女の子が素敵なドレスを着たまま、カウチに足を投げ出すように座って夢中になってなにか縫い物をしている横で、その召使いのような同じ年齢くらいの女の子がしっかりと座ってやっぱり刺繍のようなものをやっている、という絵があって、それが今にも動き出しそうで、一人の女の子が糸を引っ張って、私は終わったわ、あなたは?というような動きをする錯覚に陥りました。私は美術のことはよくわかりませんが、こういう風な自分の想像が勝手に広がる絵に出会うと本当に嬉しくなります。もしかしたら夢に出てくるかもしれない。
あと、風景画の空がすべてどれを見ても青くないので、そうだよね、と思いました。アラブの空ってヘイジーです。砂のせいでしょうね。
見終わって外に出ると、写真のようにもう真っ暗になっていました。私の大好きな回廊部分もライトアップされていて本当に美しいです。フレスコ画も残っているし、床の部分も幾何学デザインが秀逸だし、本当に素敵なところです。
このあとパンテオンの近くに用事があるというMちゃんと一緒にパンテオンまで行って、ふと思い出して私は近くのサンテウスタキオのバールに行ってコーヒー豆と「コーヒーのキス」という名前のついたコーヒー豆のお菓子を買ってきました。豆はうちの旦那様へのお土産で、お菓子はいつも家に置いておくと友達が来たときに喜ばれるのでゲスト用置き菓子として。それからルンゴテベレに停めておいた車でブーンと帰ってきました。楽しい土曜日でした。明日は何をしようかな。

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