大震災に関して

まず、この震災で亡くなられた方とそのご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げます。そして被災された方、さまざまな直接のあるいは間接の影響を受けている方、本当にご心情は計りしれません。
私がこの1週間で、改めて思い知ったのは「人と人の思いやる心というもの以上に大事なものはこの世の中には何一つない」という当たり前のことです。言ったり書いたり思い知ったりするのはこんなに簡単なのに、いつも常に実行するのは何と難しい事でしょう。ただ目の前にいる人の気持ちを考え、思いやる、ということをうっかりすぐ忘れてしまうのは何故なんでしょう。
地震の日から毎日数十分おきにオフィスにいろいろな部署から同僚が現れ、特に私が落ち込んでいるわけでもないのに「大丈夫?」「気分はどう?」「コーヒーおごるよ」と声をかけてくれます。正直、最初はこれだけの大震災だから表面的にも声をかけるのだろうと思っていたのですが、ニュージーランドの友達に先日私も声をかけに行ったことを思い出して、そういうわけでもないなと思いなおし、素直にありがとうと伝えていました。でもそうやってありがとう、とニッコリしているうちに本当にその何気ない声かけにものすごく励まされました。私の状況なんて被災者の方や日本にいらっしゃる皆さんに比べたら、励ましてもらっただなんて本当におこがましいのですが。でもそんな励ましのおかげで、その日のうちに飛んで日本に帰りたい気持ちをなんとか静めることができたし、断水状態だったつくば市の食い口を減らすことに協力できたはず。
そしてキャンセルしようと思っていたパリへの出張も、「私がキャンセルしてローマでもんもんとしていたところで何一ついいことはない」と思い知らされ、いつものようにちゃんと仕事をすることのほうがずっと大事だと考え直して水曜日からの会議に参加して今朝ローマに帰ってきました。
地震直後にアメリカの赤十字(iTunes経由)で義援金を送ったのですが、さらに今日、日本の赤十字にもほんの少しですが送りました。みなさんもうすでにこういうことはされているとは思いますが、もしきっかけがなくてまだされてなくて、「どのサイト?」と思ってらっしゃる方がいたら、こちらのリンクご利用ください。

とにかく今、私にできることはお金を小額でも送り続けること、そして私の周囲の人、目の前の人、身近な人を思いやり、優しくすること。小学校の訓示みたいですが、そういった小さな事がすごく大事ですよね。エゴを捨てるのは難しいことですが、少しでも近づけるように頑張ろうと思いました。

2 Replies to “大震災に関して”

  1. お久しぶりです、真佐美さん。
    WSUに行こうとしているというコメントを先日残しました絵美です。
    アメリカのRedCrossからですが、貧乏学生の私でも続けられるほどの額を送りました。あとはニュースをよくチェックして現状をちゃんと記憶しておきたいと思ってみています。今勉強していることを丁寧に続けていって、きちんと技術が身についてきたら将来何かできればいいとも思います。身を引き締めて勉強します。
    WSU見学へ行って、あんなに良い所は他にないかもしれない、と思い、次の学校はWSUに決めました。Pullmanにも最初の一年授業を取る為に住む予定ですよ。

  2. 絵美さん:こんにちは。コメントありがとうございました。Pullmanに1年お住まいになるんですね。うらやましいです。夏の暑さはすごいし冬の寒さも厳しいですが、それでもきっと5月や6月の美しさに癒されるはずです。夏は人もいなくなって居心地がいいので是非満喫してくださいね。アイダホのモスコウやルイストンなどにも行かれることでしょう。ルイストンの夜景は時々私の夢にも出てくる、小さな宝石箱のような美しさです。Pullmanに到着したらいろいろ教えてくださいね。

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