冬の揚げタラとプンタレッレ

Dar Filettaro Santa Barbara

ローマのいわゆるチェントロ・ストリコ(Historic Center、歴史的中心地区)に写真のような小さな教会が埋もれているように見える歪んだ台形の広場があって、いつもそれなりの観光客でもにぎわっていたりするんですが、ローカルのローマっ子にも人気なのが、写真で微妙な行列ができているところ。看板には店の名前もなく、単にFILETTI di BACCALA’と書いてあります。最後の点はゴミではなくて、発音が語尾上げですよというアクセントサイン。

看板に書いてある通り、目玉はバカラ(塩鱈)のフィレの揚げ物。冬には嬉しいアツアツで出てきます。しかも、イタリアでは珍しく夕方の5時半から開いているので仕事帰りにふらっと寄って、ちょっと揚げ物をつまんで帰るという人もいます。人気なのでいつ行ってもこれくらいの人が周りをウロウロしています。夏も割と人気で外にテーブルが出るので観光客がたくさん座っているのを見ることもあります。

ここで頼むべきはローマでしか食べられない野菜、プンタレッレ。プンタレッレは秋冬のものなのでそれ以外にはどこにもありませんが、ローマ以外でもなかなかないのでおすすめです。ガーリックとアンチョビの美味しいドレッシングで和えてあって感激の美味しさです。そこにタラの揚げ物を頼んで(多分一人ひとつで日本人には十分のはず)アツアツのをフーフーしながら食べるのが良いです。イタリアのビールも合います。

イギリスのフィッシュ&チップスも美味しいですが、この素材の味とオリーブオイルの揚げ湯の味をとことん生かしたイタリアの揚げ魚、クセになります。メニューはとても単純だしこういうお店にしては親切なカメリエーレさんが多いのでローマ初心者でもイタリア語に不安があっても多分大丈夫ですのでどうぞローマに秋冬にいらしたときは是非試してみてくださいね。

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