物はいつか壊れる

木曜日にはジュネーヴから帰ってきていますが、実はジュネーヴに発つ前の土曜日の朝、ローマの自分の部屋で私はなんともいえない嫌な水音で目をさましたのでした。水道からポトポトと落ちる水音というよりは、不規則だけれども割と流れのある水の音。タタタータタッポトッポトッタタターというような。なんだろうと思って朝の6時ごろでしたが音のするキッチンに行ってみると、冷蔵庫のまわりが水浸しになっている。冷蔵庫も冷凍庫もドアは固く閉まっていて、緊張しながらそーっと開けると、開けた事を完全に後悔するような量の水がダーっと出てきました。本気で焦りました。

おちついて考えると、つまり冷蔵庫と冷凍庫が思いっきり壊れていたのでした。イタリアの電流はかなり不安定なので何らかの強い力がかかったか、コンプレッサーが思い切り壊れたか。出張前だったので冷蔵庫にも冷凍庫にもあまり物は入ってなかったんですが、やっぱり心配なので様々な物を捨てまくりました。マヨネーズや牛乳やヨーグルトや卵などなど。減塩醤油ですら心配なので冷蔵庫にいれていたので気持ち悪くなってそれも泣く泣く廃棄。冷凍庫はもう全部とにかく捨てました。この作業、実は例のアジアカップの日本とオーストラリア戦を見ながらの作業だったんですよ。勝ってくれて本当に良かった、凹み具合が半端なくなるところでした。ちなみに当然ヨーロッパでアジアカップは放映されていませんが、なんと、日本にいるAさんとiChatをしながらカメラをテレビ画面に向けてもらうという超デジタルなんだかアナログなんだか良くわからない方法で観戦してました。すっごくはっきりとクリアに見えていて、私のコンピュータの画面で普通にテレビを見るのと変わらない雰囲気になっていて驚きでした。

まぁそんなことはどうでもいいんですが、すぐにオーナーさんに頼んで、私が出張中に修理を、ということでみてもらったんですが残念ながら修理不可能。ということで新しい冷蔵庫を買ってくれるということになりました。来週の火曜日に新品がやって来る予定です。どんなに急いでも壊れてから10日以上かかるんですよ、インフラ不完備のイタリアでは。逆にイタリア人の友達には「素早い対応ね!」と褒められました。

そして出張中のジュネーヴで、毎日最高気温が2度、一日を通してだいたい氷点下の気温だったんですが、私のマックブックエアの、スクリーンとキーボードをつなぐヒンジの部分がぎくしゃくしてました。この部分には微妙にプラスチックが使われているのでこの急激な温度差に耐えられないのかも、と思っていたんですがやっぱり案の定、早朝に寒い外から暑すぎるミーティングルームに入ってスクリーンを持ち上げた瞬間、プラスチックがバキっと言いました。今のところ使用には問題ありませんが、確実にプラスチック部分が割れています。あーあ。

確かに先月新しいコンピュータを買おうかなと心が揺れていたので、取り替え時だとは思っていたんですが、まさか壊れるとは。でも冷蔵庫に関してはかなり古そうだったので、実は新しいのがくるのは嬉しい気持ちがします。と、思うことにして心を落ち着け、自分に「物はいつか壊れるものよ」と言い聞かせ、少なくとも他の物を壊さないように気をつけて毎日を過ごしているところです。これ以上凹むことが起きませんように。

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