トスカーナの小さな村で

日本から両親と主人のAさんを迎えて何をしていたかというと、トスカーナの小さな村、ボッロ村で村ごもりしてました。いわゆる “il dolce far niente” (the sweetness of doing nothing) です。
ボッロ村は世田谷区よりちょっと広い700ヘクタールの村ですが、過疎化が進んで廃村になりそうだったところを3代目サルバトーレフェラガモ氏が買い取って農村生活を贅沢に満喫できるように「田園リゾート」にしたものだそうです。写真が「中世村」と呼ばれるエリアでほとんどの宿泊施設はここにあります。外壁は昔のままだし、とても古く見えるのですが、中は素敵にリフォームされていて、私たちが泊まった2ベッドルームのアパートメントは豪華にすべてがフェラガモ仕様になっていました。しかもそれぞれのベッドルームにフルバスルーム(バスタブ、シャワールーム、ビデ、トイレ、シンク2つ)がついていたので4人全員が同時に別々にお風呂に入れる(入りませんが)状態。両親が広いベッドルームで私たち夫婦が小さめのベッドルームだったのですが、私たちの部屋がマスターベッドルームといわれても納得するくらい広くて良かった。イーサネットのインターネットもできます。スカイの衛星放送も完備されていました。テレビはまったくつけませんでしたが。
村には美味しくて素敵なレストラン(オステリア・デル・ボッロ)あり、スパやジム施設、美しいプールもいくつもあってかなりゆったりと楽しめます。オステリアの料理も美味しいのですが、実は私たち、2泊目の夜に行った、村を出て5分くらいのところにあったレストランがかなり気に入りました。お値段も控えめでとにかくペコリーノチーズが美味しすぎるし、サンジョベーゼの赤ワインもまさに本場という味。イタリアの肉料理を満喫できます。
朝ゆっくり起きてコーヒーをゆっくり飲んだりお散歩したりお昼寝したりしてのんびり過ごしました。朝食がとれるスパ施設のみなさんも親切だし、小さなアーティザンショップでお買い物もできたし、とってもいいところです。ただ、この村はまだまだリストア中なので、つねにどこかで誰かが仕事をしている状態です。「できあがった」ボッロ村を見るのはまだまだ先のことでしょうね。ゆったりした良い休暇になりました。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *