My Sister’s Keeper

mysisterskeeper_smallposter.jpgMy Sister’s Keeper (2009), (B+)
10月に日本に帰った時に飛行機の中で観ました。邦題は「私の中のあなた」。映画館でも同じ時期にやっていたような気がするので観た方もたくさんいることでしょう。邦訳の題名がちょっと残念ですね。時々すごく良い、時にはオリジナルより良い邦題を見かける事も多くなってきたこのごろだったので(「マルコビッチの穴」など)本当に残念。My Sister’s KeeperだとそのHarshな感じが観る前からぐさっとくるのに、私の中のあなた、だとほんわかしてしまいます。原作の邦題がそうだったから使わざるを得なかったのかもしれません。
さて、映画ですが、ここ最近全然リビューを書いてなかったのに、なぜ突然この映画だけ書こうと思ったかというと、ボストンの新聞のクリティークの記事を読んで、私の印象は真っ逆さまだな、と思ってびっくりしたから。だって私が映画の何が良かったかと思ったかというと、以下の通り:

  • キャメロンディアスの、母としての狂気に近い愛がすごくリアルに見えたところ。私はこういう状況に直面したことがないので、何がリアルでなにがそうじゃないのか分からないのが残念で且つ幸運だと思えますが、それでもなお「でもどうしても」とすべての他のところに目をつぶって、心のどこかで分かっていても気づかないようにして、行動するところがリアルなんじゃないかと思いました。胸を引き裂かれるという表現が分かる気がする。
  • テイラー。存在だけですばらしかったけれど、とにかく最初ですぐに電話してきたところが大きなマル。
  • アレックボールドウィン。裁判所の廊下で倒れるシーン以外はすべてすごく良かった。ここで有名弁護士ががつんとやってしまうインパクトを考えてか、基本的にロープロファイルだし、最後、高級車で犬のジャッジと去って行くところも線が細い感じをあの一瞬で表現していて、やっぱりさすがだなぁと思ったのです。

残念だったのは、原作に忠実であろうとするあまりに家族のそれぞれのピースを映像にくみたてるために長男のピースがなし崩し的におさめられてしまったこと、そしてそれを出すための法廷でのシーンがかなり人工的すぎて微妙だったこと。
すっごく良かったのはビーチのシーナリーと、そこに現れたキャメロンディアスと妹の行動。そしてケイト。人目もきにせず飛行機内で号泣しました。[ DVD | 日本語DVD ]

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