フィリピンを発つフライトが夜の7時45分だったので、ホテルのチェックアウトの12時から何をするべきかと考えていたのですが、1週間運転手をつとめてくれたCaloyが買い物と観光に連れて行ってあげます、と優しく言ってくれたので、すっかり甘えることにして、ショッピングセンターで2時間、一緒にランチで1時間、そのあと車でちょっとした観光名所をまわること1時間、と楽しい時間を過ごしました。
ずっと仕事漬けだったこともあって、この数時間で「異国で休暇を過ごしてる!」という錯覚を得ることができてCaloyには本当に感謝しています。スペイン占領時代からの教会や、アメリカの大使館のある、この写真のマニラベイにも連れていってくれて、本当にリフレッシュしました。出張でこういう雰囲気になることは滅多にないのでフィリピンという国と人々が、もともとこういった親切でオープンで受け入れる雰囲気を持っているのでしょう。日本が過去にフィリピンに対して行ったことは許せることではないけれど、そのあとの日本のODA政策は大筋では決して間違っていなかったようです。いろいろな政府の機関のオフィサー達が、私が日本人と分かるとすぐに片言の日本語でニコニコと話しかけてきて、口を揃えて「JICA(ジャイカ、独立行政法人国際協力機構)なしにはここまで大きくなれなかった」と言ってくれました。
今朝の6時過ぎにローマはフィウミチーノ空港に到着して、誰もいない高速を気持ちよく走ってきたら家に着くのに20分しかかかりませんでした。イタリアは恐ろしいほど静まり返っています。どの店もあさってまでは開かないでしょう。明日一日疲れをとって日常に戻りたいと思います。