早朝のポートベロー

ロンドンのマーケットにはいろいろなものがありますが、やっぱり私が一番好きなのは観光客がたくさん集まるノッティングヒルのポートベローです。メインで一番多くのお店が並ぶのは土曜日で、一番混雑するのが10時半くらいからお昼まで(リンク先の写真は帰る直前の11時ちょっと前に撮りました)。なので「マーケットは好き」だけど「混雑は嫌い」な人におすすめな、早朝の時間帯に行ってきました。
ホテルを出たのが8時ちょっと前で、到着するとたくさんの人がいたものの、混雑はしていない状態で、ゆっくりとアンティークを見たり古着を見たり、パンを買ったり、カフェに座っておいしいマフィンを食べながら道行く人をのんびり見たり、と楽しい2時間を過ごしました。
カフェで隣に座った人が「中に紅茶のリフィルをもらいに行く間に席をとっておいてくれない?」というので「いいよ」と見張ってあげた(実際その間3人の人がそこに座ろうとしました)ら、それからしばらく会話をする流れになって、彼がそのカフェから徒歩5分のところに住んでいることや、週末はポートベローで人々を眺めたり、サウスバンクまで行ってただひたすらテムズ川沿いを歩いたりすることが好きだということを教えてくれました。そういう週末が私も一番好きだと思って非常に共感し、私もローマに住んでいることや仕事のことなどをお話していて、その流れで日本人であることを伝えると、「え!」とびっくりされ、しみじみと日本人とは思わなかったと言われたんですが、実は私はこれには慣れているんです。いつでもどこでもかわいくお洒落な日本人にどんなになりたくてもなれない私。170センチの身長や骨太な体格や九州の中でも異常に濃い顔は、どちらかというとものすごく東南アジアなのです。タイに住んでいたときは本当になじみまくっていて、実に快適でした。なのでそういう理由だろうとたかをくくっていたところ、今回の場合は違いました。聞いてみると、「オフェンスではないんだけど、わりと大またでテーブルまでガンガン歩いてきたよね?僕が知ってる日本人はみんな小さな歩幅で歩くからそれが日本人の特徴だと思っていた」と言われ、つまり歩幅で日本人ぽくないと思われたってことですよね?なんだか微妙な理由で悲しいです。私ってそんなに大またで歩いていたのか。と、悲しい顔をしたからかなんなのか、「でも姿勢がいい日本人は珍しいよ」とフォローしてもらったのでよしとしました。それにしてもどんな日本人のステレオタイプなんでしょうか。
そんなことはどうでもいいのですがそのあと彼の友達のお店などを紹介してもらって、いろいろ小さなアンティークのブローチやティーカップをお土産にもらったりして本当に貴重な楽しい時間をすごしました。せっかくお友達になれたのに、お互い名前も連絡先も聞かなかったけど、またポートベローのあのカフェに行けばいつでも会えるような気がするので大丈夫です。

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