お正月旅行

元旦の夜7時に作ったすべてのお正月料理を片付けて、スーツケースにいろいろとつめこんで、ローマを脱出してきました。訪れているのは、写真でお分かりでしょうか?残念ながら雨の旅行となっていますが、それでも圧巻のガウディ建築があふれる街、スペインはバルセロナです。今回泊まっているのはCasa Camperというとても素敵なホテル。ここは24時間サービスのスナックバーがあって、高速ワイヤレスも無料だし私のような旅行者(どんな旅行者だろう)にはとても嬉しいホテルなのです。お部屋もリビング、ベッドルーム、バスルームと3部屋に分かれていて、リビングには大きな真っ赤なカウチにこれまた真っ赤なハンモックがさがっていてとてもポップです。ベッドルームのほうは静かですが、リビングは通りに面していて夜の長いスペインではちょっとうるさいかもしれないので高齢の方にはあまりおすすめではないかもしれませんね。バルセロナのホテルの中ではかなり部屋が広いほうだと思います。自転車の貸し出しもやっていて、とても便利だしスタッフもひたすらフレンドリーで親切です。朝食もシェフが手作りパンケーキやオムレツをせっせと焼いてくれてアットホームな感激があります。


ホテルにチェックインしたのは夜中の11時をまわっていたので私たちはそのままバタンキュー(死語?)でしたが、おかげで今朝はふたりしてものすごく早起きでした。しかしヨーロッパの中でかなり西に位置しているスペインは朝の8時をまわっても真っ暗でちょっとびっくり。9時にホテルを出て向かったのが写真のサグラダファミリア教会(セイクレッドファミリー、聖なる家族)。地下鉄(どれくらい利用するか全くわからなかったのでふたりで10回数券をひとつずつ購入しました、7.70ユーロ)の駅(その名もサグラダファミリア駅)の出口を「これってローマで言うコロッセオ駅って感じかな?」と話しながら出たところでいきなりこの教会の一部が正面からどーんと姿を現します。私たちも思わず「おー!」と二人で合唱してしまいましたが、あとから地下鉄の階段を出てくる観光客のほぼ全てがほぼ同じリアクションをしてそれぞれの言語で驚きを表すので見ていて非常に面白かったです。それくらい、圧巻。

早起きは何とやらといいますが、9時過ぎに到着した私たちは本当にラッキーで待ち時間ゼロで入場し、オーディオガイドを借りて、すべてをゆっくりと見てまわりました。塔の上にもエレベーターでのぼろうよ、ということになってあまりに満喫したのでここを出たのはもう12時ちかくになってしまいました。もうちょっといろいろできるかなと思っていたのですが、それからはいくつか近くにあるガウディの建築物をみてまわったあと、お土産も私たちにしては珍しくいろいろと購入し(ガウディ系のお土産ってかなりカワイくて欲しくなるのです!)たところで充実の午前中が終わりました。

お昼はそのままてくてく歩いてCram Hotelというホテルに入っている超有名レストラン、Gaigに予約なしで飛び込んでみました。何気なく素早く服装チェックはされたような気がしますが意外にあっさりなかなか良いテーブルに案内してもらい、それはそれは、こんなにおいしくて贅沢なものをこんな美しくいただいてもいいのか!とさっきまでみていた教会のジーザスに今更懺悔したくなるくらい、本当においしいランチをいただきました。でも全体的にローマの物価にくらべるとバルセロナのそれはお財布に優しいですね。贅沢な食材のアペタイザーとメインとデザートとコーヒーに加え、最初にものすごい創作料理のアラカルトまでいただいて、焼きたてのパンもなんどもオファーしていただいたのに、私にとってランチ許容範囲のお会計でした。こっそり告白しますが、フォアグラやトリュフをふんだんに使ったメニューもそうなんですが、いただいたアーモンドにはなんと金粉がかかってましたよ!聖なる家族の皆様、こんな贅沢してごめんなさい!

その後はタクシーでグエル公園(Parc Guell)へ。午後に雨があがったので、明日も雨の予報のバルセロナ滞在となる私たちは急遽この公園にいくことにしたのです。公園好きの私としては、おかげで非常に素敵な時間をすごせたので、かなり良い判断だったと思います。それにしても、ピカソの時も思いましたが、こんなに斬新なことを思いついたり、建築物そのものにいろいろと試したりできるなんて、非常に失礼ですがアントニオガウディさん、精神的には大丈夫だったのでしょうか?とちょっと心配になるほど斬新な公園でした。私の印象としては、ほら、よく子供用のイラストに出てくる「ケーキ」の絵で、カップケーキに白いクリームが乗っていて一番上にイチゴやチェリーなんかがちょこんと乗っている「一人用ケーキ」というのがあるでしょう?全体的に、この公園はあのイメージでした。ガウディさん、上記したサグラダファミリアにもフルーツのモティーフありましたが(それなりの自然回帰の説明がありましたが)実は心底子供の頃そういうのが好きだっただけだったりしてね、とAさんと笑い合いました。まあそんなことはないんでしょうし、誰も思いつかない斬新なことを考えて実行する能力こそが天才の天才たるゆえんなのでしょうけれどね。

それから全てのスペイン人の皆様に敬意を表して、その後はホテルの居心地の良い部屋にもどって私たちも午後のシエスタ。夜9時になって動き出すことにして(スペインは夕食の時間が遅いイタリアよりも遅いのです)私のお気に入りのガイドブックにのっていたタパスバル、Quimet y Quimetにいっておいしいローカルビールと4品のタパスをたっぷりいただいていい気分でかえってきました。かえってくるともう夜中。明日のために寝る時間です。こうして元日、2日とスペインで良い時間をすごしています。私信になりますが先日、父の誕生日でした。お父様、電話でも話したけれどお誕生日おめでとうございます!おかげさまで私たち夫婦はおふたりを見習って楽しい毎日を幸せに過ごすためにがんばりますね!

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