日本の夏休みは楽しい事ばかりで、あっという間に過ぎてしまいました。写真を整理しながら思い出にひたるのもなんだか楽しいですね。主人のAさんがいろいろと計画して私の帰国を待っていてくれて、私たちは楽しく二人でドライブして日光に行ってきました。というのも、「日光を見ずして結構と言うなかれ」というらしいので、この先の人生で「結構」と言えなくなると困っちゃうのでこの際クリアしておきましょうということになったのでした(ウソ)。
ドライブも楽しかったしいろは坂も綺麗だったし、東照宮は圧巻だったし、眠り猫はかわいかったし、猿の一生も素敵だったし、神の白馬も良かったし、日光の温泉も気持ち良かったし、華厳の滝も、竜頭の滝も素晴らしかったし、日光の明治スタイルのフレンチレストランも美味しくて感動的だったんですが、なぜか今私が思い出して嬉しくなってしまうのは、写真の中禅寺湖です。それまで霧につつまれていたあたりが、ある瞬間ぱーっと晴れて、気持ちの良い日の光が差し込んで、「ああ、だから日光って言うのかしら」ととんちんかんなことを考えたりしました。お花もこうしてキラリと光る素敵なのが咲いていて、湖畔は人がいなくて美しくて、なんだか「日本の夏」の典型のような静かな冷たい湿気がただよっていて、本当に、表現し難いのですが、とてもとても良かったです。いや、ここは日光の地を踏んだ今、「たいへん結構でございました」というべきかしら。
日光、特に奥日光は僕も大好きです。やっぱり中禅寺湖で晴れ上がりましたか。中禅寺湖の日光金谷ホテルのウェブサイトだったかで知ったのですが「奥日光には梅雨がない」と言われているそうです。実際、数年前に梅雨の明ける前の7月に行ったときに、東照宮付近でもいろは坂でも空は暗く雨も降っていたのに、中禅寺湖の途中から急に晴れてきて、戦場ヶ原やその奥の小田代ヶ原でハイキングするのに何の支障もありませんでした。88年ごろだったか、英国の湖水地方Lakelandをドライブしたときに、人々が雨合羽を着てハイキングしているのを見て驚きましたが、あそこももしかすると雨が降った後に晴れ上がった景色を楽しめるのかも。
英国人といえば、日光を開発・設計したのも英国人だそうです。グランドデザインがしっかりしている日本離れした観光地(というか保養地)だと思います。高低差があるので、他の紅葉名所の多くと違って、日光は10月から11月のどの週に行っても、東照宮から奥日光、さらにその先の金精峠までのどこかしらには紅葉があるので、道に沿って手前から奥まで行けば、「見頃を逃す」ということが無い希有の場所ですね。
日向野先生:奥日光の紅葉は綺麗でしょうね。いつもテレビなどで見てため息をついてしまいます。日光はなんとなく日本離れした日本だなという印象ですが、英国人がデザインしたのですね。勉強になります。そして金谷ホテル、鬱蒼とした森の中にキラリと光っていてとても素敵でした。