黒川温泉

黒川温泉

３ヶ月ぶりに日本にいます。今回も旦那さんのAさんと一緒に九州は熊本に帰ってきました。帰ってきた日は祝日だったので両親と４人でドライブして黒川温泉へ。途中有名な小国そば街道でおいしいおそばをいただき、アップルパイのお店「林檎の樹」でおいしいコーヒーとパイをいただき（そしてちゃっかり飛行機の中でもらったバウチャーで「究極のメロンパン」というのをいただいた）、と黒川に行くときの「王道」の寄り道をしながら２時間以上かけて黒川温泉に到着しました。Aさんがずっと運転してくれたので私たちはラクチンでしたよ。

まずは案内所の駐車場にさくっと車をとめて、そのあたりを散策。お土産物屋さんを見たりしているうちにタイ式マッサージのお店を発見して早速母とふたりで予約することにしました。その予約時間を待っているうちに発見したのが、この写真の足湯。４人で嬉々としてお金を払って上がり込み、足を温泉につけて、川のせせらぎを聞きながら、美しい日本の風景を楽しみながら、長いこと楽しく語らいました。足もとが温まると、全身が暖かくなるので不思議ですね。みんなで洋服を膝までくるくると巻き上げて素足で温泉に入っている様子はすごく面白くて、写真をとったりしてずっと笑い続けでした。

それから母と３０分のマッサージ。そんなに強いマッサージじゃなかったので私好みでした。母も膝を痛めていてそんなに強いものじゃないほうがよかったみたいで二人で不思議に癒されました。３０分のはずだったんですが４０分以上していただいたような気もします（料金はそのままでした）。その間Aさんと父は近くの美味しいコーヒー屋さんに行ってのんびりしていたみたいです。終わって待ち合わせしていた駐車場に戻ると５分前に戻っていた男性陣がもうすでに待っていて、それからお目当ての旅館、「山みず木」へ。

この旅館は６年前に同じメンバープラス大阪の両親プラス私の姉の７人で泊まったところで、私の黒川での一番のお気に入りのところ。駐車場のところからすばらしいスタッフサービスで、いつも感動します。ウェルカムドリンクにおいしいゆずジュースのようなものとあたたかいお手拭きをいただいてゆっくりと囲炉裏の近くでくつろぐと、仲居さんが中を案内してくれます。今回私たちはお風呂と夕食というセットで予約したので夕食の場所とお風呂の場所をおしえていただきました。バスタオルとアメニティなどもサービスです。

それからさっそくお風呂へ。男湯の方はあまりよくわかりませんが、女湯は内風呂のすてきなのがひとつ、その奥に檜湯、露天のお風呂がふたつ、と他の黒川温泉のお風呂に比べるとわりと少なめでシンプルなのですが、それでも私の中では一番です。温泉街から少し離れたところにあるので、露天が本当に静か。人も少なくて最高です。母とふたりでおしゃべりしながらすべてのお風呂を制覇してお夕食に行きました。

お夕食がまたここは私の中でもものすごくハイレベルで、私の好きなものばかり出てきて感動します。黒川温泉のある熊本の阿蘇地方は３月でもかなり寒いのですが、雪駄やスリッパを暖めてくださっていて、お部屋も普通の和風のお部屋なのにぽかぽかしていて、ちょっとしたお花のデコレーションやテーブルや椅子などの雰囲気がすごくよいところです。暖炉もおいてあってその近くには大きなデロンギのエスプレッソメーカーがおいてあったりして突然私の現在のふるさとイタリアが近くにあったりします。食前酒、前菜、摺り流し、焼き物、煮物、鍋物、ごはんもの、デザートとひとつひとつ持ってきてくださるので全部できたてのおいしいものばかり続いて、そして最後に「リピーターさんということでサービスです」と大盛りの甘い果物（メロン、パイナップル、オレンジ、りんご、たくさんのイチゴなどなど）を持ってきてくださって、何もかも完璧で楽しい一日になりました。今回、突然黒川に行くことを思いついたので、宿泊の予約がとれなかったのが残念ですが、今度またゆっくり計画してこの「山みず木」に行きたいですね。こんなところ見ることはないかもしれないんですけど「山みず木」のみなさんありがとうございます。私たち家族にとって大事な一日になりました。