アッピア旧街道を歩く

今日は土曜日、ふと思いついて車をぶーんと走らせて、アッピア旧街道まで行ってきました。といっても訪れていたのは15分くらいでそこまで長居はしなかったのですが。それにしても、この立派な街道が紀元前300年くらいに作られ始めたことを考えると真剣にはーっとため息をついてしまいます。その頃イタリアにいたすばらしく頭が良く行動力のあった人々はどこへ行ってしまったのでしょう(失礼)。

このあたりは歴史的にも古すぎていまいち良く分からない部分もあるためか、いろいろな説が飛び交っている建物がたくさんあります。その中で比較的はっきりと分かっているのがカタコンベの数々。カタコンベとはイタリア語で地下墓地のことなのですが、ローマ帝国では市内にお墓を作ってはいけなかったらしく、壁の外であり、遺体を運ぶのに便利だったアッピア街道沿いにたくさんカタコンベがつくられたとのこと。中でもセバスティアーノのカタコンベ(この写真をとったところから車で1分以内)はとても有名です。同じ理由で裕福だった貴族や名門の家がこの街道沿いにお墓をつくったらしく、この写真をとった真横にはCecilia Metellaのお墓があります。Cecilia MetellaについてはWikiの説明が詳しいのですが、このWikiの説明の最後の説がこのお墓の持ち主さんのようですね。とにかくお金持ちの旦那さんが紀元前1世紀頃に生きていたこのチェチリアさんをゴージャスに葬った、というわけで、このチェチリアさんどうやらジュリアスシーザーの友人達と何人とも関係があったようで政治にも影で関わったりしてなんだかすごい人ですね。お墓もゴージャス(お墓の入り口の写真はこちら)でした。

その後お墓はこのアッピア街道を利用して貿易する人たちに課税するためのの関税所として使われたり、要塞のように利用されたりしたみたいです(この写真の上部の灰色のところはそのとき付け加えられたそうです)。このあたり、ローマの中心まで車で15分とは思えないほど、のどかで良い雰囲気のところです。また今度ゆっくり行きたいな。

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