ハイドラバッドのビリヤーニ

昨日やっとのことでローマに帰ってきました。なぜやっとのことで、とついているかというと、最初の日にも書きましたが、KLMが私の荷物をなくし、結局帰り着くまでなかったのです。

が!アムステルダムでも騒ぎ、ローマでも騒ぎまくったおかげか、その日の夜に電話がかかってきて「見つかったので空港までとりにきてほしい」ということでした。運んですらくれない。でも運んでもらっても仕事中は家にいないのでそれも困るなーと思っていたところだったのでさっそく空港に取りに行きました。

そしたら何故か厳重にロックがかかっています。アリタリアの印のはいったワイヤーまでかかって、ペンチなしには開けられないようになっていました。その場で開けるのは不可能だったのでなんとなく疑いつつも家に帰ると案の定、中のポケットというポケット、ファスナーというファスナーは開けられていて、「売れそう」なものだけ抜き取られて盗まれていました。


私はいつも現金をもって旅行しなければいけないのでリスク分散のために手荷物とスーツケースに分けて現金を入れるのですがそれがとりあえず全部きれいさっぱりなし(でも保険にはいっているから大丈夫)。そしてマルチプラグ(世界でつかえるプラグのオールインワンのもの)、携帯変圧器、ニンテンドーDSとそのソフト1つ、ノキアの充電器、メモリーカードリーダーなどがきれいさっぱりなくなっていました。

救いは姉からもらったお気に入りのスーツが手つかずだったこと、JALのアイディア商品であるスーツをさっさとしまい込める衣装ケースが無事だった事(中身は荒らされていましたが)、レスポのバッグが無事だったこと(フェラガモのを入れるかレスポにするか悩んでレスポにして本当によかった)、デジカメの充電器は盗まれなかったこと、そして当然、スーツケースそのものが無傷だったこと、などでしょうか。

私はこれらのものは、実は最初の日にローマの空港で、しかも内部のものによって盗まれたと90%確信しています。なぜなら:

1. 私はいつも、荷物を預けるときに行き先の空港の3文字をしっかりとたしかめ、タグがゆるゆるじゃないように、しっかりハンドルにも張り付くように自分の手で確かめるようにしています。この日もちゃんとハイドラバッドまでのタグを確認して、係の人がはりつけたあとをさらにハンドルにもくっつくように自分で押さえつけました。

2. そのタグがなくなっていたのにハンドルは壊れてもいなかった。ということは、あんなベタベタで長いタグ、だれかが意志をもって剥ごうとしないとはがれないはず。

3. 私のスケジュールは2月1日にローマからアムステルダム、アムステルダムを経って、日付が変わってから2月2日にハイドラバッドに到着する予定だったのに、タグには2月1日の「午後」に「このバッグの行き先はここではありません」というメッセージとともに、なんと、ガーナのアクラからアムステルダムにスーツケースが送り返されているという記録が残っています。これはローマから誰かが意図的に「最初から違う場所」に「午前中に」送らないかぎり起こらないことだと思われます。もしうっかりミスでガーナに送ったのなら最初のタグが剥がれているわけがないです。時間稼ぎをするためにやったのではないかと思われます。

4. 日本人の名前のついたタグがあると、ローマではこのようなことがおこるという噂を何度も聞いたことがあります。言われてみると、つい3日前にFlying Blueのエリートマイレージカードが送られてきていたので、私はこの日初めてそれをとりつけたばかりでした。それにはTakeuchiと印字されています。

などなど、本当に怒りたい気持ちでいっぱいですが、少なくとも私のお気に入りのスーツケース、スーツやお洋服などはちゃんと戻って来たし、お金は悲しいけれど思い出がつまっているものじゃないし、唯一あーあー、と思っているのはニンテンドーだけど本体はまた買えばいいけどソフトにはいっていた私のくだらないがるば村のデータはもう二度と帰ってきません。出張にゲームなんか持っていくなということですね。本当に。

まあでもそこまで落ち込んではいません。教訓を得た、といったところでしょうか。気持ちを入れ替えて、写真はハイドラバッドの名物料理、ビリヤーニです。マトンのビリヤーニが基本ですがこれはチキン。大きめのチキンの骨付き肉がこの御飯(お米なんですよ)のなかにしっかりとつめこまれて炊き込まれています。味は割とカレーな味です。すごく辛いってこともないけど「辛くない」とは言い難いですね。これで2人前と言われましたが私はこの1/3も食べないうちにお腹がいっぱいになりました。ヨーグルトなどを混ぜて食べると美味しいそうですよ、私はこのままいただきましたけどね!インドはお食事美味しくていいですね。

4 Replies to “ハイドラバッドのビリヤーニ”

  1. ええええ!盗まれたの?!こ、こわい・・・。そしてヒドイ!
    みみちゃんの村とちょっとしかまだ交信できてないのに!
    でも、不幸中の幸い。かわいいスーツケースが無事でよかったね。それにしてもひどいね。しかも気をつけようがないというか。
    全部取り戻せるよう心から祈ります!
    P.S.
    カーナビとケースがすっごくかわいい。

  2. ひろみ:そうなんだよー、ローマあなどれないよ。ひどいよね。わたしの村は結局ひろみだけが唯一の訪問者でした。でも本当に不幸中の幸いだよね。スーツケースがかえってきただけでもよかったと思ってるよ。物は帰ってこないだろうけど、なんとかしてそれを買えるお金くらいは取り戻そうと思っています。カーナビかわいいでしょ。またローマに来てね、一緒にどこかに行こう!

  3. とりあえずよかったね。がるば村のデータだけが、取り返しのつかないもの?なのかしら?
    ほっとしました。ではまたね!

  4. お姉様:そうね、村のデータもどうでもいいといってしまえばどうでもいいので、結局取り返しのつかないものってあんまりないよね。あんまり関係ないけどこの件で、私は私のハードディスクの半分以上を占める、写真とその他のデータをDVD9枚にバックアップしました。これでコンピュータを失っても「取り返しのつかないもの」はないかな、ということで。
    でも盗難にあうとそのあとのいろいろな事務処理が大変だよね。日本の警察は優秀だしそんなに失礼なことを言ったりしないけど(するのかな?)イタリアの警察や保険会社の人とお話するのはそんなに楽じゃないなと思ったりする毎日です。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *