一番好きなローマ遺跡

皆さんご存知の通りローマには数々の遺跡があって、1週間滞在したくらいではまったくもって制覇できないし、コロッセオやパンテオン、フォロロマーノ、などなど有名な遺跡は本当に圧巻で、観光しながらちょっとおなかいっぱいになってしまうくらいです。

そんな中で、昨日ヴェネツィア広場にあるコンプレッソ・デル・ビットリアーノの展示場に来ていたポール・ゴーギャン展を見に行ったのですが、展覧会から出てすぐのところから見える、インペリアル通り越しのこのトラヤヌス帝のマーケットの建物が私は一番好きだなーと思いました。フォロロマーノの向かいに、フォロトライアノという遺跡が地味にあるんですが、それがこの建物があるところ。これはレンガ造りの公設の市場で、皇帝が、身分や貧富の違いに関係なくそこに市民を入居させる政策をとって、ローマ市民の絶大なる支持をを得ていたらしいんですが、とにかく一番下のオーバル状になっている市場とその建物、その後ろの高さの違う屋根の建物、タワー状になっている建物、などなど絶妙のバランスがいちいち感動します。アーチ状の窓の大きさが微妙に違うのも素敵だし、ひとつひとつレンガがかわいく積んである感じも素敵。

そしてこのすべてが、紀元後の1世紀のものだと思うと呆然とします。紀元1世紀っていつよ!といつも思って、当たり前なんですけど2000年くらい前ですね。すごいです。

ローマに観光予定のある方は、コロッセオからヴェネツィア広場までのヴィアレ・インぺりアーレを楽しく歩くと右手に見えますのでぜひこの素晴らしい建築物を楽しんでくださいね。夕焼けに映える素敵な遺跡です。

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